一昨日の早朝、焼津、田尻浜の知人から突然の電話。"今朝、地引き網で赤エビが獲れたから持ってくよ"。
なんでも4月末から5月までしか獲れない貴重品だとのこと。朝の四時から地引き網を曳いて、獲れた赤エビの頭をちぎったのを持ってきてくれた。頭はすぐ鮮度が落ちて黒くなるんで、ちぎり取るのが地引き網の正しい作法らしい。
長年、焼津に住んでいるがこの赤エビを見るのは初めて。愛用の図鑑で調べてみた。全国調理師養成施設協会の食材図鑑には載っていない。ネットで検索すると沼津港に駿河湾の"赤エビ"が揚がるとのこと。正式名はツノナガチヒロエビ。体長20cmになるとのことだが、今回貰った赤エビは頭がちぎられて約5cm。沼津では底引き網で盛んに水揚げされるそうだが、焼津の地引き網では一ヶ月だけの水揚げ。これは幼生から変態直後のものが焼津の浜に近づくせいなのだろう。ネットには黒く変色しやすいと書いてあり、サイズは違うが多分同一のものだろう。
さて、知人のお薦めの料理法はから揚げか新タマネギとの掻き揚げ。早速両方やってみた。
生で食べても甘いが、唐揚げにすると一層甘みが増す。プリプリした食感の甘いかき揚げは連休ののんびりした朝食をなんとも贅沢なものにしてくれた。