阪神タイガース  われら猛虎党





祝!和田虎“奪首”や!鬼采配実った

taiga-su torakkii

 (セ・パ交流戦、ソフトバンク3-4阪神、3回戦、阪神2勝1敗、2日、ヤフオクドーム)鬼さい配で首位奪取や!! 阪神・和田豊監督(50)は0-2の七回一死二、三塁で、新井良太内野手(29)に「代打・今成」のコール。指揮官の期待に応えて今成は犠飛。このあと代打・桧山、柴田が適時打で続いた。執念のさい配で逆転勝ちし、西武に敗れて5連敗の巨人に代わって昨年4月19日以来の首位に立った。このまま突っ走るで!!

 博多湾から歓喜の汽笛が鳴る。鬼と化した和田監督の執念タクトが、逆転勝ちを呼びこんだ。ゲームセットから1分後、時を合わせるように朗報が舞い込む。巨人が負けた-。虎が首位奪取や!!

 「(巨人も)試合終わったの? でも、まだ6月頭のこと。今は、この交流戦を1試合1試合勝っていくことに集中してやっていく」

 和田監督は冷静に振り返ったが、これほどの快感はない。問答無用、無情、冷徹…。振ったサイコロすべてが吉と出た。

 初対決のパディーヤになすすべがなく六回が終わった。5月14日の交流戦開幕戦のオリックス戦で、同じく初対戦のディクソンに7回無失点と封じ込められ、完封負けを喫した悪夢が重なる。

 「勝負に出よう! 勝負に出よう!」

 将の声がベンチ内に響いたのは、0-2で迎えた七回。マートン、新井の連打などでつかんだ一死二、三塁の好機だ。この日の第2打席まで10打席無安打の新井良に初めて代打をおくり「今成」をコール。昨季途中から4番に指名し、今季開幕4番を務めた男だ。スタンドのどよめき-。

 これが反攻の指笛となった。将の期待に応えて今成は左犠飛。追い上げムードが沸騰し、次は藤井彰に代えて「代打・桧山」。二死二塁から“神様”の適時二塁打で同点となった。「難しい決断? ベンチにいる選手が、しっかりと期待に応えてくれた。(桧山は)またチャンスを作ってくれた」。「静」もズバリだ。二死二塁からは2打席2三振の柴田をそのまま打席に立たせ、右前への決勝点が生まれた。

 “鬼将”と化した采配での白星。藤浪を初めてイニングの途中で降板させたことや、勝ち試合のセットアッパーとして期待される筒井を、追う展開で投入したシーンにも当てはまる。

 巨人を“まくって”の首位奪還。「我々の現役のころはな…」と回顧したことがある。全国放送が、まだ巨人戦しかなかった時代。自分を“売る”ためには、対Gの舞台で活躍するしかなかった。節目の1000安打も、1994年に4シーズンぶりに放った本塁打も、そして引退試合(2001年)も巨人戦だ。監督となっても思いは変わらない。「選手全員が巨人に強い気持ちをもって臨まないといけない」と呼び掛けてきた。

 その宿敵が敗れ、昨年4月19日以来、409日ぶりとなる首位。和田監督は「まだ6月頭」というが、それでも虎党は夢を抱く。このまま突っ走れ-。その先に、8年ぶりの栄光のフラッグがはためく。
(栃山 直樹)










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Last updated  2013年06月03日 15時20分37秒
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