阪神タイガース  われら猛虎党





連夜のサヨナラ決めた!虎・マートン神のお告げ弾

 (セ・パ交流戦、阪神2x-1西武、最終戦、阪神3勝1敗、6日、甲子園)神様のお告げ弾!! 阪神のマット・マートン外野手(31)が同点の九回、左翼に来日初となるサヨナラアーチを放った。西武に2試合連続サヨナラ勝ちで、貯金は今季最多タイの「10」。交流戦も貯金「1」と白星先行だ。打席でバットが折れていたことに気づき、交換した直後に牧田のスライダーを運んだ。まさにミラクル、今年は優勝や!!

 ハッピーエンドのドラマは、何度見ても泣けてくる。左翼席に吸い込まれる白球が描いた感動のクライマックス。マートンが決めた!! ゆっくりと本塁を踏むとナインから頭を叩かれ、もみくちゃにされた。歓喜の輪の中、乱れた赤毛こそヒーローの勲章。虎が2戦連続のサヨナラ勝利だ。

 「オオキニ!! 本当に勝てて最高の気持ちでいっぱいデス。(2戦連続のサヨナラに)イイデスネ!! モウイッチョオネガイシマス!!」

 球団通算100号となるサヨナラ弾に興奮を隠しきれない。敬けんなクリスチャンに“お告げ”があった。1-1で迎えた九回の先頭。牧田の初球のスライダーを空振りした。「!?」-。異変があった。

 「前の打席(第3打席、遊ゴロ併殺)で詰まったときに割れていた。空振りでバットの向きが変わったときに気づいたんだ」

 球審に訴えてバットをチェンジ。スプレーをかけて再び打席に入った。直後の外角スライダーをとらえて今季5号、来日4年目で初となる劇弾を運んだ。折れたバットなら真芯でとらえても、スタンドに運ぶなんて到底無理だった。

 「ラッキーバットだよ。こんなことが起こるなんて思っていなかった。上で誰か(神様)が見ていてくれたのかな」

 昨年5月28日の西武戦(甲子園)で完封負けを喫した難敵・牧田を沈める一発に和田監督も「最後は4番がしっかりと決めてくれた。リストの効いたいい打撃だった」と最敬礼を示した。

 「ことし悪ければ引退」と悲壮な覚悟で臨む来日4年目。昨年の自分を重ねるのか、新外国人・コンラッド(2軍)に助言を求められれば、分厚いノートを開いてアドバイスを与える。質問を受けると、身ぶり手ぶりのベースボール談義が過熱。2月の沖縄キャンプ中に食事の席をもった和田監督も「野球の話をしゃべり出したら止まらないんだよなぁ…」と頭をかいたほどに、心の充実ぶりが目立つ。水谷チーフ打撃コーチも「本当にようやっとるよな」と目を細めた。

 4番の大仕事で、チームは交流戦の勝ち星を1つ先行させた(9勝8敗1分け)。貯金も今季最多タイの「10」に戻した。首位・巨人も勝ち、ゲーム差0・5は変わらないが、勢いは虎にある。

 マートンは「チームもいい状態が続いているし、あさって(8日)も勝てるようにがんばりマス!!」と、最後にまた虎党を沸かせた。こちらが言いたい。オオキニ!! マートン!!
(栃山 直樹)










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Last updated  2013年06月07日 15時18分53秒
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