「日本国技量認定場所の必要性」
長崎で医師が義母を殺害した驚くべき事件が発覚した。
医師である特権を利用して、死亡診断書をつくり、火葬して処理してしまったらしい。
ペテン師と罵り合う、この国の最高指導者達や、原子力は安全だと言い続けて来た先生方が、想定外と言い訳に奔走し、官僚は震災を機会に造り上げた膨大な国の赤字を、消費税や復興税等の増税によって処理しようと動き出した。
口先では絆と言いながら、相互の電気の融通すら屁理屈をつけて拒絶し、電気料の値上げで、放射能の補償を目論む電機業界・政府・官僚達 。
これで世界一高いわが国の電気料金は、エベレストを遥かに越えてしまうことは確実である。
また日本の重要産業は、益々海外に逃げていくことであろう。
国会議員は多いから減らすと口では言いながら、なかなか法令化せず、僅かな給与の削減で、それを大げさに口にして済まそうとしている。
民間と比し、公務員の高い給与の是正案や定員の削減を打ち出したが、震災を理由に法改正を先送りして、なかなか実施されない。
古来より、まず師たる者が範を示さなくて人はついていかない。
こんな国の状態だから、医師が殺人を起こす事件が起こっても仕方がないのかもしれない。
過日、相撲協会は、乱れた業界を正すために、本場所開催を技量認定場所に変えて公に禊を示した。
今こそまず、この国の指導者たち、特に国会議員や地方議員、官僚、学者、企業経営者など、長たる者達が範を示すべき時である。
今日のこの国では、技量という審査標準が、力や技、知識だけで認定してきたところに、どうやら問題があるのではなかろうか。
もっと人としての「こころざし」を柱に据えるべきではなかろうか。
日本人が大好きな「故郷」という歌がある。
兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川、夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷。
如何にいます父母、恙なしや友がき、雨に風につけても、思いいずる故郷。
こころざしをはたして、いつの日にか帰らん、山はあおき故郷、水は清き故郷。
さびしい時、悲しい時、迷った時、落ち込んだ時、別れの時など、私はこの歌をよく歌う。
不思議なことに、歌い続けると、次第に悩みが消えて行き、全身に新しい力が湧いてくる。
この歌の3番には「こころざし」という一節がある。
「こころざしをはたして」のこころざしとは、立身出世だけをいうのではなく、平凡でも真っすぐ清らかに生きることを云うのだという。
「こころざしをはたして」どこへ帰るのかというと、いつかだれもが帰って行く魂の故郷のことでもあるという。
いつか訪れるその日のためにも、いまいる世界を清く精一杯生きることが大切なのである。
そして、だからこそ、そこには人を思いやる「愛」が求められる。
かつて、私の恩師故和田完二先生の奥さま、故和田まきこ先生は、全世界の宗教の統一を願い、私財一切を投入して「宇宙の宮」を創立された。
そして、永遠の人類の平和と共存を日々祈願されていた。
その中心に「愛」を掲げられていた。
この歳になって、その願いの偉大さ崇高さに、ただ、ただ、敬服し圧倒される。
せめて、私なりに、「こころざしをはたして」・・・帰りたいものである。
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