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2022年02月16日
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カテゴリ: 病院
おはようございます。



今日はMSWの仕事の一つ、 ​​ 地域活動 について解説していこうと思います


このシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています


今日でいよいよ最後です



公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
(↑↑クリックしてみてください)


2.退院援助
3.社会復帰援助
4.受診・受療援助
5.経済的問題の解決、調整援助
6.地域活動


今日は

・地域とは

・MSWの行う地域活動とは

・まとめ



の順番で解説していきます


全体通して8分ほどで読めると思います



時間がない人は最後のまとめだけなら1分もかからないで読めるので、そこだけみてもらってもよいかと思います
​​


​​
1.地域とは


地域活動を考えるうえでまずは「地域」とは何かを考えます



地域とはある特定の場所や土地等の区画を指す言葉 です





これまでの解説の中で「社会」について取り上げたことがありましたが、 社会は人が2人以上存在するところに存在する何かしらの共通点やルールを持った人間の集まり




この地域と社会の関係を言い換えるならば、 地域は「場所」を中心とした考え方で、社会は人を中心とした考え方 です



そのためSNS上等の仮想空間にも社会は存在するのに対して、今のところSNSなどに対して地域と言う言葉を用いることはあまりありません
(NFT技術が発展してきて、インターネット上でも土地の売り買いが始まっているので、今後はインターネット上でも地域の概念が出来るかも)



つまり 地域と言う言葉を使う時には現実世界での住んでいる土地や場所が深く関わってくる



このインターネットを使って土地や地域を飛び越えて人々が交流を出来る時代に軽視されがちになっているけれども、人間が24時間インターネット空間で生活できない限り切っても切れない関係にあるのがこの「地域」です



そしてその地域ごとの特徴を地域性と呼び、地域性を理解することはソーシャルワーカーの業務を考えるうえでも不可欠な要素です



例えば私の住んでいる土地の地域性は



「農業が盛んで季節労働者が多い」 「夏暑くて冬寒い」 「周辺では一番大きな街で、社会資源はこの地域では多い方」 「近隣市町村への移動に1時間ほどかかる」 「スポーツ合宿が盛ん」 「観光地へのアクセスが良い」  等



が挙げられます



MSWにとっては季節労働者が多いと、保険の切り替えをちゃんと行っていたか、傷病手当金の失業後の継続が受けられるか



夏暑くて冬寒いと夏場は脱水や腸炎、冬場は骨折による転倒や脳血管疾患が増える



周辺では一番大きな都市なので近隣の市町村からも患者が搬送されてくるが、搬送だけで1~2時間ほどかかる



観光客やスポーツ合宿を多く受け入れていると道内外に限らず他の地域からの患者も多い 等



地域を知ることでMSWの業務や対象を知ることが出来る手掛かりにもなります



2.MSWの行う地域活動とは


MSWの行う地域活動とは 自分の働いている機関(病院)だけでの活動に限らず、地域に飛び出して行う活動 、また 病院へ来る患者だけを対象にするのではなく地域に住んでいる方や地域の資源をも対象にする ことを言います



具体的には他の保健医療機関、保健所、市町村等の関係機関と連携して 地域の患者会、家族会地域のボランティアを 育成、支援する こと




地域の関連職種を集めてケア会議等を開催し、 患者が地域で生活を続けられる様なネットワークづくり を行ったり、MSW自身もそのネットワークの一員になる こと



関係機関、関係職種等と連携し、 高齢者、精神障害者等の在宅ケアや社会復帰について地域の理解を求め、普及を進める こと


等です




この地域活動の内容は多岐にわたり、所属している機関の特徴やMSW一人一人が何をしたいかによってもかなり個性の出る業務です




私が実際に行っている地域活動としては



地域住民を対象とした病院ボランティアの講習会開催や病院ボランティアとしての登録・活動支援



病院受診へ繋がらなかったり、逆に退院後も継続した地域とのかかわりが必要な患者の担当者会議の開催や参加


病院として行っている地域の方を対象とした医療に関する講話を出張しておこなう出張講座の講師活動(・病院とお金の話 ・臓器提供とは)



臓器提供に関する市民向けの啓発運動への参加(イベントでの周知活動、市民公開講座の講師 等)や、臓器提供に関する医療者向け絵の勉強会への参加や開催



地域の身寄り無し患者の受け入れに関する対策を考える会議の開催(市町村担当者と近隣病院との会議)



等があります



同じ病院の中でも他のMSWたちはがんに関する家族会の開催や、がんと就労の両立のためのネットワーク構築、図書館と病院との連携



子供の虐待防止のための関係職種(市役所、児童相談所、保健所、病院、学校 等)でのネットワーク構築



ケアマネージャーや介護系施設、病院の連絡協議会への参加




アルコール依存症の方の患者・家族会、勉強会の実施




精神障害者の方を受けてくれる民間アパートや地域の不動産会社との連携と支援




看護学生等への講師活動




地域住民への健康相談事業の相談員派遣





等々 挙げればきりがないですが、本当に皆それぞれに地域活動として多岐にわたる活動を行っています




おそらく病院が変わればさらに幅広い活動を行っていると思いますし





逆に所属する病院によってはあまり地域での活動を良しとしない病院もあると思います




私が所属する病院は地域との連携や地域社会への還元を積極的に行っていこうと言う病院なので積極的に地域活動も取り組めています



もしあなたが地域活動に興味があって、これから就職先を探すのであれば是非就職の面談の際に「 御院のSWが行っている地域活動にはどのようなものがありますか」 と質問してみると良いでしょう



積極的にやっている病院ならたくさん教えてくれると思いますし、やっていない所ならほとんど出てこないと思います




3.ソーシャルアクション



この地域活動の延長上にソーシャルアクションがあります




ソーシャルアクションとは
読んで字のごとくですが、 社会に対して働きかけを行っていくこと です




具体的には 国や都道府県などへ制度の新設を訴えたり、新しい施設や資源などを開発を行うこと、患者の権利を擁護したり代弁したりして社会への参加を促すこと もソーシャルアクションの一つです





地域活動は自分の住んでいる地域の中で行う活動ですが、ソーシャルアクションはその対象が自分の住んでいる地域に限らずにより広い範囲で影響を及ぼす活動のことを指します




地域活動での実践を学会で発表したり、地域での取り組みをまとめて他の市町村や地域を超えて共有・伝達することもソーシャルアクションの一つと言えます




地域活動やソーシャルアクションに共通して言えることは、普段は聞き手に回ることの多いMSWですが、発信する力も重要であると言う事です




このインターネット社会や時代の流れを考えると今後ますます、この「発信力」が問われるようになることは間違いないと思います




このブログもMSWを目指す人や、MSWと関わる人、現在MSWをやっている人などへ有益な情報を届けたいと思って書いています



MSWを知っている人が一人でも増えて適切にMSWの支援を受けられる方が増えてくれれば書いている意味もありますし、ソーシャルアクションンにもなると考えています



4.まとめ


地域とは​​一定の土地や区画を中心とした物事の捉え方



社会が「人」を中心 とした考えであるのに対して、 地域は「場所」を中心 に考える




MSWの行う地域活動とは所属する機関(病院)の中だけではなく、所属する地域の中で仕事をするということ



具体的には 患者団体の創設やボランティアグループの創設、社会資源の開発、強化にも取り組んでいく 事を指す


患者家族のニーズに応えるためには既存の資源だけでは足りないことが多い



「無いものは無い」と諦めるだけではなく、無いものは作ればよいと言う発想も大事



地域活動の幅や対象が広がれば、ミクロ(狭い対象)からマクロ(広い対象)へとSWの対象も広がり、ゆくゆくは 社会全体の困りごとを解決していくことになる(ソーシャルアクション)



MSWの存在を一人でも多くの人に知ってもらって、必要な時に適切にMSWと相談が出来る社会の創設に微力なりとも貢献できればと思って、今後もブログの更新を続けていきます





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最終更新日  2023年07月01日 08時32分07秒
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