現役MSWによるオンライン相談室

現役MSWによるオンライン相談室

PR

×

プロフィール

現役MSW12年目

現役MSW12年目

カレンダー

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月

カテゴリ

カテゴリ未分類

(5)

病院

(257)

MSW

(0)

保険

(0)

読書

(5)

家具

(1)

Mr.Children

(3)

時短

(0)

家電

(1)

資産運用

(4)

映画

(4)

仕事

(1)

スポーツ

(3)

サッカー

(0)

フットサル

(7)

子育て

(13)

自動車

(1)

コメント新着

現役MSW11年目@ Re[1]:MSWの仕事 3.社会復帰援助(01/28) 渡辺 雄太さんへ メッセージありがとう…
渡辺 雄太@ Re:MSWの仕事 3.社会復帰援助(01/28) 現役MSW11年目さま 初めまして、私は株…
ケアマネうめ@ Re:※セルフ働き方改革~ いつまで他人の助けを待ち続けるのか(06/18) MSWの仕事内容を知りたくて色々と見ていた…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2022年05月14日
XML
カテゴリ: 病院
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​おはようございます



今日は臓器提供の種類について解説していきます




今の日本の法律だとどの人もドナーにもレシピエントにもなる可能性があります




その場になって急に選択を迫られて焦らないように、事前に知って考えて、あなたの大切な人と話し合っておきましょう




事前に話をしておかないと、残されたあなたの家族に「あなたの命をどうするか」と言う酷な選択を迫ることになりかねません




大事な事は臓器提供をするかしないかではなく、自分に与えられた権利を理解して自ら選択できることだと思います



命に関する選択を任されることほど負担が大きい事はないと思います(実際に臓器提供に関する意思表示をしていなかった家族ほど選択に迷いますし、そのご何十年と自分がした選択に悩んだまま生き続けることもあります)




まずはしっかり自分自身で理解して、意思を表示しておきましょう



1.臓器提供の種類


臓器提供には 生体移植 死体移植 の2種類があります

(臓器提供の院内コーディネーターが関わるのは主に死体移植となります)




生体移植には生きている人から臓器の一部を移植してもらう 生体肝移植・生体肺移植・生体腎移植・骨髄移植 などがあります




生体移植のメリット は身近に臓器が適合する方がいれば 移植までの待機期間が短い ことと、 親族など身近な人(親族で型が合うことが多い)を救える ことです




生体移植のデメリット は提供してくれる 健康な方の臓器を傷つける ことです





死体移植には 脳死下臓器提供 心停止下臓器提供



​脳死下臓器提供​ とは交通時事や頭の病気(脳梗塞、脳出血、頭部外傷)が原因で 脳死 と呼ばれる状態に陥った方から臓器を提供してもらうことを言います


脳死 とは体は動いていますが、脳がダメージを負ったことで思考や呼吸を含むすべての脳の機能が働かなくなって改善の見込みがない状態を言います



脳死になると人工呼吸器をつながないと生命の維持も出来ず、多くの場合は呼吸器を繋いでも数日中に亡くなることが多いです



脳梗塞や脳出血になった方もそうですが基本的に脳はダメージを負った部位は元に戻らない(他の元気な部分が役割を補う事はある)ので、脳死になるほど脳全体に大きなダメージを方が改善することはありません




植物状態 があり、よく混同されますが植物状態は呼吸を司る部位(脳幹)はダメージを受けないため、話したり考えたりは出来なくても呼吸や生命維持は出来ることが多く、脳死の状態とは異なります



日本臓器移植ネットワークのホームページにわかりやすいイラストが載っていたので引用します↓↓







日本臓器移植ネットワーク ホームページより引用


脳死と判定するためには2回に渡る(成人で6時間以上、小児なら24時間以上開けて2回目を実施) 法的脳死判定 を行います



法的脳死判定では耳に水を入れたり、針で刺して反応が出ないか見たり、頭を急激に振って眼球の反応を見たり、呼吸器を一時的に外して呼吸が出来ていないことを確認したり、生命維持活動に必要な脳の機能が完全に失われていることを確認します(脳死判定医と言う脳外科や麻酔科の専門の医師が行います)



・脳死下臓器提供のメリット
多くの臓器を提供できるため救える命が増えること、摘出手術までの予定が経ちやすいので最後の家族とのお別れの時間を作りやすい事



・脳死下臓器提供のデメリット
手術までの時間がかかること、手術跡が心停止下に比べて広範囲になること、脳死と呼ばれる特別なシチュエーションにならないと対象にならないこと、脳以外の身体機能は保たれたまま(まだ温かいまま)死亡宣告をされ手術室から帰ってきたときには冷たくなっているので「死」との向き合い方が難しい事




・心停止下臓器提供のメリット
脳死のような特別なシチュエーションでなくても心停止後であれば提供の意思がある人ならどののよう死因であっても提供が可能な事、手術時間が脳死に比べて短い事、手術跡が脳死下に比べて小さく済むこと




・心停止下臓器提供のデメリット
提供できる臓器が少ないので救える命は少ない、心臓が止まったらすぐに処置を行って手術室へ行かなくてはいけないので家族とのお別れの時間が取りづらい、いつ亡くなるかがその人の心臓次第なのでスケジュールが立てづらく長引いた場合は家族の心労も大きくなる




2.臓器提供の法律

現在の日本の臓器提供の法律では 本人からの拒否の意思がない限り、家族が承諾すれば臓器提供が可能 となっています



つまりあなたが脳死の状態になったり、心停止を起こしそうな状況になった時に臓器提供を出来る病院へ搬送された場合は、あなたの家族は臓器提供と言う選択肢があることを説明されて、決断を迫られる可能性があるということです




本人の意思表示の有効性としては 「臓器提供をしたい」という意思表示は15歳以上 の人たちが有効とされており、「 臓器提供をしたくない」という意思表示は年齢に関係なく有効 とされています



日本の法律では「臓器提供をしたくない」人の権利をしっかりと擁護できるようになっています




具体的には


・したくない人の意思表示は年齢に関係なく有効とされていること

・したくない意思は書面に残っていなくても口頭でのやり取りでも有効であること

・家族の中で誰か一人でもしたくないと言う人がいれば提供は行わないこと

・本人が知的障害などで意思表示が難しい判断される場合は提供は行わないこと 


などです




世界の中には臓器提供の意思表示をしていない人からは、 拒否の意思はないと判断して臓器提供を行う としている国もあります(スペイン、フランス、オーストリア)



しかし、日本ではそうはなっていないですし、逆に意思表示をしていない人からはしてはいけないともなっていません



この法律の本質は 「本人が意思表示をしていない場合は、残された家族に臓器提供をするかしないかの判断が委ねる」 ことを意味します




3.意思表示をしていないとどうなるのか



あなたやあなたの身近な家族が亡くなりそうになったら、残された人間はいったいどんな気持ちになるのか?




そんなことを想像したことはありますか?




「死」 はこの世の中では数少ない地位や身分、財産、国籍、宗教などに関わらず誰しもに平等に訪れるイベントです




大事な家族が死ぬか生きるかという重大な局面で、臓器提供をするかしないかを早急に(約1日以内)家族で決断しなくてはいけないことのプレッシャーを想像できるでしょうか





このときに本人からの 「臓器提供はしたくない」という意思表示があれば、議論の余地はなく提供は行われません




「臓器提供をしたい」もしくは「意思表示をしていない」場合は、最終的に家族の総意として提供を行うかどうか決断をしなくてはいけません




本人が「臓器提供をしたい」と意思表示をしていても家族の誰か一人でも拒否すれば臓器提供は行わないとするのが現在の日本の法律なので、 「提供しない」と意思表示をしない限り最終的には家族の決断が必要になります



ただ「本人の提供したい気持ち」があったかどうかがわかっているだけでも家族の決断のプレッシャーはかなり緩和されます



本人の意思表示があった場合は移植を決断した後でも、最後に本人の希望を叶えてあげられたとプラスの感情を頂くことが多いですが



本人の意思表示がなかった場合 では、 本当にこの決断が良かったのか」 と決断した家族を その後もずっと悩ませる ことがあります



亡くなったことでの苦しみ以外に悩みの種を残さないためにもぜひ普段からあなたの大切な身近な人たちと一度臓器提供のあなた自身の考えについて話し合ってみてください



①自分で考えて、意思表示を行う(免許証の裏でも保険証の裏でも)


②自分がどうしたいのかをあなたが入院した時に病院からの話を聞くであろう家族と話し合っておく



両方が出来れば、いざという時にあなたの意思も反映させた形で残された家族があなたの意思を代弁してくれます



ちなみに私は結婚する前に一度親と臓器提供について話し合った時に、親も私も自分自身が提供するのは別にかまわないと言う事で意見は一致したのですが、親からはもし自分の子が臓器提供をしたいとなったら判断に少し迷うかもしれないと言われました



自分の体なら死後に臓器を摘出されても何とおも思わないけど、子供の体から臓器が摘出されるのははばかられるとのことでした



当時はそんなものかねとあまり理解できませんでしたが、いざ自分が子供を持ち、親の立場になったら当時両親が言っていたことも何となくわかる気がします



私の子供はまだ1歳で話も出来ないので、もう少し言葉が理解できるようになったら子供とも臓器提供に関しては話をしていくつもりです




*まとめ*

臓器提供には生体移植と死体移植の2種類がある



私たち院内コーディネーターが関わるのは主に死体移植



死体移植には脳死下贈位提供と心停止下臓器提供の2種類がある



・脳死下臓器提供のメリット
多くの臓器を提供できるため救える命が増えること、摘出手術までの予定が経ちやすいので最後の家族とのお別れの時間を作りやすい事



・脳死下臓器提供のデメリット
手術までの時間がかかること、手術跡が心停止下に比べて広範囲になること、脳死と呼ばれる特別なシチュエーションにならないと対象にならないこと、脳以外の身体機能は保たれたまま(まだ温かいまま)死亡宣告をされ手術室から帰ってきたときには冷たくなっているので「死」との向き合い方が難しい事




・心停止下臓器提供のメリット
脳死のような特別なシチュエーションでなくても心停止後であれば提供の意思がある人ならどののよう死因であっても提供が可能な事、手術時間が脳死に比べて短い事、手術跡が脳死下に比べて小さく済むこと




・心停止下臓器提供のデメリット
提供できる臓器が少ないので救える命は少ない、心臓が止まったらすぐに処置を行って手術室へ行かなくてはいけないので家族とのお別れの時間が取りづらい、いつ亡くなるかがその人の心臓次第なのでスケジュールが立てづらく長引いた場合は家族の心労も大きくなる



現在の日本の臓器提供の法律では本人からの拒否の意思がない限り家族が承諾すれば臓器提供が可能となっている



また「臓器提供をしたい」という意思表示は15歳以上の人たちが有効とされており、「臓器提供をしたくない」という意思表示は年齢に関係なく有効とされる



この法律の本質は「本人が意思表示をしていない場合は、残された家族に臓器提供をするかしないかの判断が委ねられる」ことを意味する




死ぬか生きるかという重大な局面で、臓器提供をするかしないかを大事な家族に委ねさせないために、


①事前の意思表示

②意思を家族の中で共有

を行っておくことを勧める




両方が出来れば、いざという時にあなたの意思も反映させた形で残された家族があなたの意思を代弁してくれます
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​


人間だれしもに死は必ず訪れます




自分が提供する立場になるかもしれないし、自分の周りの大切な誰かが提供する立場になるかもしれない



また自分が移植が必要な体になるかもしれないですし、自分の大切な子供や妻、夫、両親、兄弟など身近な誰かが移植が必要な状態になるかもしれない



いざという時に考えていたのでは本人の意思は確認できずに、決断に苦しむことになるかもしれません



是非普段から話し合いが出来るだけの知識と環境が日本でも普及することを願って、今後も普及啓発活動を継続していきたいと思います​​​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年05月14日 00時33分40秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: