2015.11.01
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カテゴリ: 美術
平塚市美術館の「画家の詩、詩人の絵」を見る。
青木繁、村山槐多、松本竣介、宮沢賢治等、夭折した画家や詩人の作品が多いこともあってか、全体的に「青春」を感じさせる展覧会だった。
そもそも詩というものは、年寄りも若者の方がよく似合う。
裸婦を含めて、若い女性を描いた作品が多いように思えたのも、「青春」を感じさせる一因かもしれない。
「どうぞ裸になって下さい/うつくしいねえさん/どうぞ裸になって下さい/まる裸になって下さい」
村山槐多の直情な心の吐露がこの展覧会の本質を語っている。
松本竣介の「街にて」で、青一色の中に浮かび上がる若い女性に画家の憧れがそのまま投影されている。
他にも、青木繁の「温泉」、竹久夢二の「この夜ごろ」、長谷川利行の「少女」、香月泰男の「桐」、OJUNの「オルリコ」等、女性への賛美と憧憬を描いたものが多く、心惹かれた。

詩人でいうと、西脇順三郎はマルケのような絵で、画家が本職ではないかと思われるほど上手かった。

まど・みちおは「ぞうさん」のようなやさしい童謡とは打って変わって、絵になると、抽象的で複雑になる。
野見山暁治のエッセイはわかりやすいが、油絵は難解なのと、ちょうど反対の関係になっている。
人間は誰しも二面性を持っているということか。

収蔵品展もなかなかよかった。
石田徹也は何度見ても面白い。
現代人の疎外感をシュールな感覚で描いていて、一度見たら忘れられない。
野見山暁治の水彩画もあった。
先にも書いたように野見山暁治の油絵は正直よくわからないが、水彩画は随分と趣が違っていた。
しどけない姿の若い女性の日常の姿を簡潔な筆触で描いているのだが、やけに官能的で艶かしいのである。
これが80歳頃の作品というのだから、この画家の生命力というものを感じずにはいられない。
90歳を過ぎても今尚矍鑠としているのがよくわかる。

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最終更新日  2015.11.01 22:46:00
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