かりん御殿

かりん御殿

May 26, 2008
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カテゴリ: 旧(時事/社会/家庭)
先日、英国の
無料新聞を覗いていて見つけた記を
意訳付きで、ご紹介します。題して
Divorce as hubby lifts wife's veil for first time in 30 years
(30年越しの夫、ベールをはがして離婚!)

A Saudi Arabian woman wants to divorce her husband after he tried to sneak a look at her face - after 30 years of marriage.
(サウジアラビア女性が、顔を覗き見たとして
 30年連れ添った夫に離婚をつきつけている。)
The 50-year-old followed the tradition of her native village near the south-western city of Khamis Mushayt and kept her features hidden at all times.

 伝統に従い、いかなる場合にも顔立ちを隠していた。)
But one night last month her husband could not fight his curiosity and lifted her veil as she slept to take a look.
(しかし、先月の或る夜、好奇心に打ち勝てなくなっ た夫は
 就寝中の妻のベールをこっそり捲り中を覗いてしまった。)
She is seeking a divorce.
(現在、妻は、離婚を求めている。)
"After all these years, he tries to commit such a big mistake," she told a Saudi newspaper.
(サウジ新聞報道によると妻は「こんな長い年月のたった今となって、
こんな大きな過ちを犯そうとするとは」と語っている。)
She added that her husband had apologised and promised never to do it again but that the damage had been done.
(妻は、さらに、夫は謝罪し二度としないと誓ったが

The custom of hiding the face from everyone including husbands is observed by a tiny minority of women in remote areas of Gulf counties.
(夫を含めた全ての人の目から顔を隠す慣習は
 湾岸諸国の僻地のごく少数の女性によって 
 遵守されている。)
In some Islamic countries women are required to cover their faces in public but there is no compulsion at home.

 隠さなくてはならないが家ではその必要は無い。)
==【以上5月19日Metroより】==

離婚を突きつけられている夫には気の毒だが、
ちょっと微笑ましい。
夫が深夜こっそりベールをめくってる姿とか、
その後、猛烈に怒った妻に、罵倒されながら
叩かれまくられ逃げまどっている姿
(よくアラブ系の映画に出てくる ^^;)が
目に浮かび、笑える。

しかし、ほんっとーに30年ガマンしていたのか??
以前も覗いていたが、妻が熟睡していて
見つからなかっただけじゃないのかなぁ~?

それにしても、年がら年中、顔を隠して生きるのは
実際問題として、食事だけ考えても
非常に面倒くさそうだが、慣れなんだろうか?
そして一緒に暮らしている人にとっても慣れか??

英国にも、顔を目以外完全に覆ったムスリム女性は
いるのだが、接触が無ければ何も問題は無いが
喋る段になると、正直、慣れるまでは、かなり戸惑う。

顔特に目と表情は、目の見える人にとって
非常に影響力の強い判断材料なので、
相手の顔が見えなかったり、表情が、疾患等で
通常とは異なると、足元の地盤が
緩いような不安定感が起きるのだ。

お互いの顔が見えないという状況では、逆に
匿名電話相談の様に
話し易くなる場合もあるのだろうが
片方は見えているのに片方は見えないというのは
一方通行的感覚を見えない方に与えがちだ。
ベールをまとっている側は、どうなんだろう?
自分が、どこまで表現できているのか
不安にならないんだろうか?
それとも、そもそも、表現すべきじゃない
という考え方なのか?

ベールじゃないが、芸能人やヤーさんは
部屋の中でもサングラスをかけていたりする。
単に顔や素顔を隠す為か
目を見せない事で心の窓を閉ざしているのか
相手に不安感を与えようとしているのか…
様々な理由があるのだろうが、
サングラスをかけた人と話すのは苦手だ。
私は、お互いに目を見ながら話すのが好きだ。

顔を隠すのは、外見の呪縛から自由になる行為でもある。
しかし、女性だけに隠すのを求めるのは、
女性を(両性を)性的(道徳的)に保護する
という意義もあるのだろう。
一昨年か、サウジアラビア国王が崩御した際、
ワッハブの教義にのっとり非常に質素な葬式というより
一種の埋葬(式でさえなかった)が行われた。
墓も無く「貴賤」の差の無い埋葬、それが
あの国が一般的に与えている身分差という印象と
(不正確な偏見かもしれないが)
衝撃的に対照的で新鮮だった。
こんな解釈が正確か否かも不明だが
埋葬の報道を読んだ時の衝撃と新鮮感と爽快感を
このヴェール剥ぎ夫の記事で思い出した。






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Last updated  June 3, 2008 09:03:32 PM
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