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2005年05月24日
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カテゴリ: 最近読んだ本
『こんな市名はもういらない!』
在野で歴史的地名の保存運動に関わっている著者が、近年の市町村合併に伴って
目に余る安易な地名の付け方を断罪し、自分なりの対案を提示したりもしている。

どういうものがいけないかと言うと、歴史的由来のまったく無い「イメージ先行型」
のようなもの(例えば『南アルプス市』)はもちろん、複数の地名を合成したもの
(例えば『国立市』)や、方位(東西南北)をそのまま区名などに用いたものも
その対象だ。
また比較的広い地域の呼び名を、その中の一部を占める自治体が名乗る「僭称
(せんしょう)」にも厳しくメスを入れる。

が損なわれるからと言うのが理由だ。

そうやって全国の自治体名を総点検していくと、「本当にその土地の実体に
ふさわしい名称」というのは実は極めて少なくなる。
古来からの歴史的地名と現代人の生活感覚との間にはあまりにもギャップが大きく、
「そこまでカタイこと言わなくても.....」という気がしないでもないが、
今まで日本人が歴史的な地名をいかにおざなりにしてきたか、という著者の
メッセージは十分に伝わる。

そう考えると地名に限らず、伝統的な風習や儀礼、あるいは方言など、時代と共に
損なわれていくものは少なくない。
日本人はこと「有形」のものに関しては、その保存に莫大な経費と細心の注意を
払うが、「無形」のものにはそこまで掛けていないだろう(一応「無形文化財」と

「有形」のものは国家が主体となって護るが、「無形」のものは自治体か民間レベルに
任せっきり、ということになってないだろうか。





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最終更新日  2005年05月24日 19時05分07秒
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