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2005年10月05日
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カテゴリ: お酒の話
今日はサッポロ『冬物語』の発売日だ。

日中はまだまだ暑いと感じる日もあり、「冬」というにはまだまだ程遠い。
正直まだ「冬」ビールを飲むなんて雰囲気ではない。

この『冬物語』ももう10年以上続くロングセラー商品だが、確か私の記憶に間違いが無ければ、
初年度は11月中旬の発売開始ではなかったかと思う。
これがどんどんと早まっていった裏には、同業他社との競争があったのだ。

『冬物語』のヒットに刺激されて他社もこぞって「季節物ビール」に参入し、
少しでも他社よりも早く市場に出したほうが圧倒的に有利という思惑から、


そしてこれは冬だけではなく、その後「雨後のタケノコ」のように出てきた、
「春」「夏」「秋」のそれぞれの季節ビールについても、同じ現象が起きた。
でもこうなるとビールのリリースと一般の季節感とが、まったく食い違ってしまうわけだ。

こんな笑えない話もあった。

あるメーカーで発売された「春」ビールは、桜の花びらが缶一杯にちりばめられた、
いかにもお花見で飲みたくなるようなデザインだった。
ただこの商品の発売時期は2月中旬、まだ冬だ。

その上、―――――これはこういう季節限定ビールにはよくあることだが―――――
初回の一斉出荷のみで販売は終了、という販売方法をメーカーが採っているのだ。
これはこのタイプの商品が市場にダラダラと残って、バッタ売りの対象になるのを防ごうという、
メーカーの政策だと思われる。


満開の桜の下でこのビールが飲まれることは無かったのだ。
まったくあの桜の花びらのデザインは何だったんだろうね。

こういう極端な例でなくても、一般的にもビール関係の新商品というのは、
まず発売時に最大のヤマがあり、そのあとは日を追うごとに「右肩下がり」で推移し、
よほどのヒット商品でもない限りは1ヶ月も経てば完全にしぼんでしまう、

だから商品が本格的に売れるのはどうしても、“旬”の時期がやって来る前になってしまうのだ。
販売戦略上、「季節感を先取りする」ということも重要だろうが、
先取りしすぎて本当の“旬”の時期に売られていない、なんてことではシャレにならない。

当時から私は、ボージョレ・ヌーヴォーのように、メーカー各社で話し合って
季節ビールの「解禁日」を決めたほうがいいんじゃないか、という提案をメーカーの営業マンに
ことあるごとにぶつけていたのだが、どうも俎上にも上らなかったようだ。

ただ今は幸いなことに(?)、季節ビールの需要は一時に比べると格段に減り、
競合相手も少なくなった。
ここらで販売戦略も大事だろうが、「本当の“旬”に商品をリリースすること」を重視するよう、
メーカーには考えて欲しいな。
それにはやっぱりパイオニアであるサッポロあたりが、先んじてやらないと......。





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最終更新日  2005年10月05日 18時19分25秒
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