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2005年12月02日
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カテゴリ: 業界ネタ
あるイモ焼酎メーカーの商品で、以前はそれほどでもなかったのに、ここ数年とみに人気が上昇し、
現在品薄状態になっている商品がある(仮にこの商品を『K』と呼ぶ)。

ただこの『K』は、端から生産量が極めて少ない「幻の焼酎」というわけではないし、
「数量限定」、「販売店限定」といった類のものでもなく、れっきとした中堅メーカーの
普通のレギュラー商品だ。

現在この『K』については、問屋レベルで担当セールスごとの割り当てとなっていて、
まずこちらのオーダーどおりには出してもらえない。
私も複数の問屋に掛け合って、なんとか数を確保しようと努力しているのだが、
それでもなかなか難しい状況だ。


パンク状態なのだ。
特に業務用市場での引き合いが多く、飲食店からのオーダーがほとんどなので、
本来ならむげに「無い、無い」で済ませるわけにはいかない。

もうこの状態が2年以上続いているだろうか。

ただこの商品、他何処へ行っても全然無いのかといえば、実はそんなことはないのだ。
スーパーやコンビニなどの棚にはしっかりと並んでいるのだ。
しかも中には全然売れていないように見受けられるコンビニもある。
完全に「供給の不均衡」だ。

本当にどこにも無いような商品なら、お客に対して何とでも説明はつく。
しかし『K』の場合、われわれがお客に「商品が入らない」と言って弁解しているのをよそに、
ある所にはどっさりとあるワケだ。


中には、「『無い、無い!』って言ってるけど、本当はウチを差し置いて他所へ
回してるんじゃないのか!?」などと勘ぐられるお客もいる。
これではウチの信用問題に関わってくる。
とにかくキチンと実情を説明して、納得して頂くしかない訳だが。

私も『K』を製造しているメーカーに何度か掛け合ったが、メーカーとしては、

というスタンスだが、そりゃまあもっともだ。

結局問屋段階で売り先の選別をし、スーパーやコンビニなどの大手チェーンに優先的に
回しているわけだ。
ただ問屋も正直にそれを認めるわけではなく、「いや、本当に入って来ないんです」
とお茶を濁すところも多いが、本当にそうなのか、われわれとしては調べる手立ては無いものの、
どうも眉唾くさい。

確かに問屋としても、大手チェーン相手に徒に欠品など起こせば、今後の取引に
差し支えるだろうから、大手優先という措置も止むを得ないかもしれない。
しかしわれわれのような小さいところも大手の量販店も、抱えてるお客は同じなのだ。
お客がどの店を選ぶか、というその段階ですでに有利不利が出るようでは、お客にも申し訳ないし、
自然に大型店にお客が流れるような仕組みを、いみじくも納入問屋そのものが作り上げてるようなものだ。

ましてやわれわれは『K』がブレイクする前から地道に販売してきた、いや言い換えれば「育ててきた」
という自負もあるのに、そういう店に商品が回らずに、昨日今日オープンしたばかりのような
スーパーやコンビニに商品がどんどん入るというのは、どう考えてもやっぱり釈然としないのだ。

われわれとしてはこんなことで必要以上に振り回されたくはないし、ある意味
早くブームが去って欲しい、と思わないでもない。





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最終更新日  2005年12月02日 21時11分50秒
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