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2010年10月26日
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カテゴリ: お酒の話
私はお酒の「辛口」というのがよく分からない。

というかもっと具体的に言うと、お客さんが「辛口のお酒ください」とか、
「やっぱり日本酒は辛口に限るね~」などと言われるときの「辛口」という表現が、
一体どういうものを指すのか、どうもよく分からない。

同時に、私が通常日本酒を飲むときに、
「コレは巷の方にとっては、辛口になるのか甘口になるのか....?」ということも考えたりするが、
そういう時も明確にどちらとは言い難い。

実際に私がお客さんから辛口のお酒をリクエストされたときに、選んだ銘柄をお客さんが飲んで、
「全然辛くなかったよ」と言われたことも2度や3度ではない。



これは日本酒に含まれる「エキス分」の濃淡を示すもので、
「エキス分」とは具体的には糖分とかアミノ酸などだ。
水と同等の状態を「1」とし、それよりもエキス分が多い=甘口であれば「マイナス」、
エキス分が少ない=辛口であれば「プラス」、という数値が得られるわけだ。

今のところコレが「甘辛判定」の唯一の拠り所となっているようだが、だからといって、
日本酒度が「プラス4」の酒が、「プラス2」の酒の2倍の辛さである、などということではない。
私たちもお客さんとの会話の中で、この日本酒度の数値を持ち出すこともあるが、
決してコレが絶対的な基準だとは思っていない。
例えば「アルコール度数」や「酸度」といった数値にしても、
それが高ければその分「辛口」に感じやすい要因にはなりうる。

またすべて数値通りの味になるかといえば、それもまた何とも言えないハナシで、

それほど辛さを感じなかったり、逆に日本酒度がマイナスの酒を飲んでも、
それほど甘く感じなかった、などという声はよく聞かれる。

要するに「甘・辛」という味覚の基準も極めて主観的なもので、客観的に計ることは難しいのだ。
そういう前提に立てば、お客さんの言われる「辛口」が私にとって分かりづらい、
という私の悩みもあるいは理解していただけるかと思う。



その背景にはこれまで日本酒が歩んできた歴史が深く関わっていると思われる(続く)。





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最終更新日  2010年10月26日 17時13分52秒
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