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2012年07月21日
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カテゴリ: 何かヘンだぞ
大津市で起こったいじめ自殺問題は、いろんなところで話題を振りまいている。
これは紛れもない犯罪行為であり、加害少年はその線で厳正に処罰されるべきだし、
いじめの実態を放置し、隠蔽しようとさえした大人たちの責任も、
とことん追及されて然るべきだと思っている。

これらの点に関してはおよそ、大方の世論とそう違いはないかと思う。
でも周りがどんどんと上げる声が大きくなっていく中で、
言い様のない違和感を感じるのはなぜだろう?



話は替わるが、私と妻とは、あらゆる物事に対してほぼ同じような価値観を共有している。
しかし唯一違いがあるとすれば、こういった社会的に話題になる犯罪に対するスタンスだ。


こういったいじめ問題のようなことには、特に過激に反応し、怒りをあらわにする。
それだけならまだいいのだが、私の反応が鈍いと見るや、その矛先を私に向けてくる。
「アナタはこういうのを見て何とも思わないの!?」

いや、もちろん何とも思わないはずなどない。
ただ、まるで感情の赴くままに怒り散らすという行為が、逆に見ていて不愉快になるだけだ。
で、妻にもそのように言うから、ついついケンカになったりする。

でも今の日本では、妻と同じような反応をする人がかなり多くなっているのでは、
と思わざるを得ない。
ネットの書き込みなどは言うまでもなく、
テレビのコメンテーターでも結構過激なことを言っている。
このところ話題になっている、元・某国大統領夫人のブログなども、


言いたいことは分かるのだが、度が過ぎると当該者への個人攻撃になってしまわないか、
という懸念もある。
「いいじゃないか、それでも!」という人もいるだろう、
しかしそれでは根本的な解決につながらないような気がする。



例えば大津市の教育長や当該中学校の校長、今彼らは凄まじい批判に晒されている。


もっと別の言い方をしよう。もし我々傍観者と立場が入れ替わっていたら、
今彼らを攻撃している人たちは、100%落ち度の無い対応が出来るというのだろうか?

そんなはずは無い、と言い切ってもいいだろう。
彼らだけが特別な不適格者であるということは無く、
私たちもおそらくは彼ら同様、そんなに強くて正義感溢れる人間ばかりじゃないだろうから。
同じように彼らだって、過去に別の同じような事件の報道を見て、
そのときの当該者たちをなじっていたりしてたかもしれない。

つまり誰もが同じようなレベルの思考の持ち主だ、という前提を踏まえて、
ではどうすれば再発を防げるのか、ということを考えていく必要がある。
彼らをしてあのような行動をとらしめた、何らかの原因があるはずなのだ。
単なる担当者の処分で終わっては、おそらくまた同じようなことが起こると思う、
いや、現にこうやって起こっているではないか。



そして今度は加害少年たちについて考えてみたい。
たださすがに彼らのやったことはどう見ても、常軌を逸しているとしか思えないから、
今度はちょっと考え方を変えよう。

こういったいじめ事件が起こると、子を持つ親たちが一様に口を揃えて言うのは、
「ウチの子がこんな目に遭ったらと思うと、いじめた少年たちに言い様のない怒りを覚えます」。
そして挙句の果ては、「いじめた少年たちは即刻刑務所に入れろ!」とか、
そんな過激な発言になったりする。

どうも日本人って、「判官びいき」という言葉と相通じるものがあるのかどうか知らないが、
いじめられてるほうに感情移入しやすいようだ。
でも冷静に考えて欲しい。我が子が加害少年になる可能性だって無くはないのだ。
いや、いじめ問題を客観的に考えていくなら、双方の可能性を同等に考える必要があるはずだ。

それでもなお、テレビでの発言者や街頭インタビューなどをどれだけ見ても、
我が子が加害者になったら、という仮定の話をする人には、あまりお目に掛かったことが無い。
おそらく、被害者側の心情に寄り添ったほうがラクなんだろうな、とすら思える。
我が子が加害者だったら、「即刻、刑務所!」なんて胸のすくようなことも言えないだろうしね。



とにかくメディアそのものも、それに接する人たちも、何か仮想敵のようなものを設えて、
それに向かって怒りをぶつけることでカタルシスを得ようとしているんじゃないか、
などという、乱暴な仮説すら頭をよぎる。
もちろんそれは考え過ぎだとしても、あらゆる人々の考え方がひとつの方向に
ギュッと収斂されていくのは、見ていてとてもコワイ気がするのだ。
みんなもっと冷静になろうよ。





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最終更新日  2012年07月22日 00時26分44秒
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