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2007年09月07日
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カテゴリ: イギリス映画



ドン・チードル  ソフィー・オコネド  ニック・ノルティ  ホアキン・フェニックス  ジャン・レノ  

ストーリーは、1994年、ルワンダの首都キガリ。多数派のフツ族と少数派のツチ族の内戦はようやく和平交渉がまとまるかに見えたが、街では依然としてフツ族派ラジオ局が煽動的なプロパガンダを繰り返し不穏な空気に包まれていた。ベルギー系の高級ホテル“ミル・コリン”で働く有能な支配人ポール。ある晩帰宅した彼は、暗闇に妻子や近所の人たちが身を潜めていのるを目にする。フツ族大統領が何者かに殺され、これを契機にフツ族の人々がツチ族の市民を襲撃し始めたのだ。ポール自身はフツ族だったが、妻がツチ族だったことから一行はフツ族の襲撃を逃れミル・コリンに緊急避難する。外国資本のミル・コリンはフツ族の民兵たちもうかつには手を出せなかった。そのため、命からがら逃げ延びてきた人々が続々と集まってくるのだが…。  

正直、この映画を観るまではルワンダでこれほどの大虐殺がおこなわれた事を詳しく知らなかったです。
94年当時もニュースなどで観てたと思うけど、遠い外国の話って思ってた自分が凄く恥ずかしいです。
たった100日の間に80万人から100万人の罪のない人達が虐殺されたって衝撃的でした。
ツチ族の子孫を残させないために幼い子供達まで虐殺されたんですよ。

この映画を観ていて国連やアメリカが有効的な介入をしなかったのに怒りを感じました。
いくら同じ時にソマリアの内戦があったからとはいえ、これだけの虐殺がおこなわれる前に介入してほしかったものです。

内戦には介入しないんかな。
アメリカは介入しなくてもいい問題に介入して、本当に介入しないといけない問題には介入しない自分勝手な国です。

ドン・チードル演じるポールは、自分の妻がツチ族やから家族を守るためにホテルで助けを待ち続けます。
外資系のホテルとはいえ民兵の怒りは、ホテルに突入するぐらいまでに達してしまってます。
そんな中、ポールが妻に「民兵に見つかったら子供と一緒に屋上から飛び降りてほしい」って言います。
虐殺されるぐらいなら飛び降りて死んだ方がいいって事やけど、この言葉の重さには涙が出ました。
家族を守りたいけど、守れなくなるかも知れない恐怖が伝わってきました。

コネや賄賂を使ってまでツチ族の人達を守ろうとするポールの姿勢には感動しましたよ。
この諦めない姿勢がホテルに逃げてきた人達の希望やったんでしょうね。
絶望の中で、生き抜いていく人達って本当に強いです。
日本人のあつぼうなら間違いなく自殺してるような環境です。


間違いなく今年観た映画の中で1番です。
って言うかここ数年の中でも1番かも。
この映画を日本で公開させた『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会に本当にありがとうって言いたいです。

今度DVDで【ルワンダの涙】って映画がリリースされるけど、これも観たいです。
どうやらホテルではなくて学校が舞台らしいです。


評価(満点)






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最終更新日  2007年09月09日 22時29分15秒
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