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ダンナは解熱剤をもらったおかげで、熱はさがっていたので、それ以外になにか気分が悪いということはなかったようです。
しかし、お医者さまいわく「良性の腫瘍で熱が出るということはあまりないので、悪性の可能性が高いです。」と聞かされました。
そのときから、私の闘いが始まったのです。
まず病院へ入院の手続きをし、会社にも検査入院であると伝えました。
そして両親に伝えることになりました。
まずダンナの両親へ伝えました。
詳しいことは病院でお医者様に説明していただこうと思い、とにかく入院の必要があること
そしてあまりよくない病気である可能性がありご両親に伝えるように病院から依頼されたことだけをつたえました。
ご両親はあまり信じておらず、ただただ驚いておられました。
とにかく病院に説明を聞きに来ることは承知してくださいました。
そして私の両親にも伝えました。
すると、もちろん驚いていましたが、とにかく私が先に倒れたりしないようにあわててとんできてくれました。
ダンナは私を心配して、入院中は実家にかえっていたらどうかといってくれましたが、病院は自宅のすぐそばだったので私は自宅で待っているからと伝えました。
そんなわけで、ダンナのいないところで病状の説明がありました。
そして、検査の結果はまだでていないが、悪性の可能性が極めて高いこと、また心臓にあることしかわかっていないが、転移があれば手術も無理だろうということ、そして心臓の悪性腫瘍はきわめてめずらしい症例で抗がん剤治療もどの程度有効かわからない・・・といったことを説明されました。
つまりはっきりとはおっしゃいませんでしたが、あまり長くはないだろうというようなことを伝えられたのです。
正直、同席していた家族は全員うけとめられず、内心パニック状態に陥っていました。
いまダンナをみても元気でいつもとかわらないのです。
末期のがん患者になんか到底みえないのです。
お医者さまの話がおわったあと、両親は「あの医者はヤブ医者だ。あんなに元気なのにガンなんかであるはずがない。だいたい心臓にガンができるなんて聞いたこともない。」といいだしました。
私もそうだったらいいな・・・と心からおもいました。
それより転移がなくて、手術ができる可能性のほうを信じていました。
私の両親は「大丈夫、あんなに元気なんだし、2人が仲良くしていたら病気が嫌気がさして逃げていくよ。」と励ましてくれました。
両親の気持ちはありがたかったです。
でもそのときに思いました。
やっぱり病気と闘うのはダンナと私なのだ。
でもダンナは病気が悪性腫瘍であることを知らせる必要はいまはない、だってがっかりして病気と闘う気力をなくしてしまったら大変だもの。
そして絶対にダンナに悪い病気であることを知らせないよう、私が守らなければいけない。
結婚したばかりだって、私たちは自立した家なのだから責任は自分でもたなきゃいけないんだ。
私は両親の前では泣きませんでした。
そして、ダンナは入院してから笑わなくなってしまったのです。

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