PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
手術後、痛みで目を覚ました。 も~ホントに痛くて痛くてたまらんかった。
旦那の話やと、目を覚ます前に、凄く痛がってたので、看護婦さんが痛み止めを打ってくれた
みたいやけど、も~ホントに痛くて、ちょっと体を動かすのも痛くてたまらんかった。
お腹を切る手術なんて始めてやったし、怖かった。
その後は、痛みをこらえながらトイレに行ったり、体を動かしたりした。
痛みがだいぶ弱まった頃、ふと新生児室を見たくなった。
ただ純粋に沢山の赤ちゃんを見たいと思った。
車椅子で、自分の病室から新生児室に向かった。
沢山の赤ちゃんを目にしてわぁ~かわいいと素直に思った。
でも、そのすぐ後に、涙がこぼれた。
頭では、大丈夫だって思っとたのに、心が大丈夫じゃなかったみたい。
涙を誰にも見られたくなかった。 そそくさと自分の病室に戻り、 一人泣いた。
私の赤ちゃんはどこ?
どうして私の赤ちゃんは・・・?
あの中に私の赤ちゃんはおらん。
赤ちゃんの泣き声を聞くのも辛かった。
手術後は個室やったけど、料金の事もあるけん、何日かして大部屋に移った。
これは精神的にかなりしんどかった。
一人は、婦人科で入院しとる年配のおばさんやったけど、その他は出産間近のお腹の大きい
妊婦さんか出産後のお母さん。 大きいお腹を見るのも辛かったし、診察で赤ちゃんの心音が
聞こえる度に胸がキューっとなって苦しかった。
同室の出産を終えた人からは、「そちらは帝王切開だったの?」 なんて聞かれたり、「いつ
生まれたの?」 「男の子?女の子?」なんて聞かれたり、めっちゃ笑顔で話しかけて来る。
辛すぎて、ベットの周りにある仕切りカーテンをずっと締めたままで、なるべく他の人と会わない
ようにした。
それでも、この入院生活を乗り越えられたのは、お義母さんと旦那のおかげ。
お義母さんは、毎日片道2時間かけてお見舞いに来てくれた。 いっぱいいろんな話をした。
旦那が仕事終わって来るまでおってくれた。 旦那が来ると「じゃあ帰るね。また明日来るよ。」
っと言って帰って行く。 私がなるべく一人にならんようにしてくれて。
いっぱい励ましてくれたし、慰めてもくれたし。 何よりも傍におってくれる事が嬉しかった。
ホントにありがたかった。
今でも感謝してる。 お義母さん。 ありがとう
こうして無事に入院生活が終わった。