オープナーPegasus。マティアスの空間をたっぷり使ったトランペットに心を解放される。たゆまなく流れるアコギとチェロの揺らぎにのって、大空を飛翔する天馬。何故か懐かしい気持ちになるMelody On Woodに続き、ベースソロとピアノ澄んだ音は心の中に新鮮な風が吹く。 私のペガサス、、大切にしていたペガサスは何処に行ってしまったのかしら。。
Across The Sunは、オープナーのPegasusにかぶさってしまう私。 甘い音色のアコギはやはり空間使いがうまい。曲調のその優しく哀しい色合いに、ザックリとトランペットが入って、揚々と天に向かって飛び立ち神の怒りをかったイカロスの哀しい飛翔をみる。 harpsichordかしら。。Introitus。遠く人の記憶のもっと向こうにあるような空間が存在する不思議な雰囲気。 ダニエルソンは、人の無意識の部分にある自分でコントロール不可能な感情を呼び起こすような音作りがとても上手だと思う。。
タイトル曲、Tarantella。どうやら、これはイタリア語らしいのです。通販サイトのコメントによるとイタリア語でテンポと言う意味らしいのです。メンバーが一体となって作りあげていくテンポはハーランドのパーカッションが効果的でダニエルソンのベースソロもスリリング。密度濃い空間に熱が蓄積されていきます。 逃げ場所を失った熱をヒートダウンさせるような、メランコリックなBallerina。 心の迷いを、かなえられない願い、、そんな重たい響きを持ったダニエルソンのソロは奈落の底を見つめるようで少しこわい気もする。。 The Madonnaもマイナーな音に溢れますが、その誠実な響きの中に、何があっても前に向かって歩んで行くのが人生だと悔悛してしまう。