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1. 複合リズムの主軸(メインリフ)
曲の核となる主要なリフ(メインリフ)は、それ自体が常軌を逸しています。
拍子の奇跡: ギターとストリングスが3/4拍子で反復されるリフを奏でるのに対し、ジョン・ボーナムのドラムは揺るぎない4/4拍子を刻みます。
催眠効果: この複合リズム(ポリリズム)が、砂漠を彷徨うような、あるいは異世界へ誘うような、深く催眠的なグルーヴを生み出しています。
2. 流動的な第二のリフの統合
ペイジは、この催眠的なメインリフに加えて、下降音形を持つ第二のリフ(ブリッジ部分)を、いかに自然に、しかも劇的な効果をもって繋げるかに苦心しました。この構造的な挑戦を克服したことが、「カシミール」を単なるリフ曲から楽曲の建築物へと昇華させたのです。
中東的な色彩: ペイジの強いインスピレーション源であった北アフリカや中東の音楽要素は、ギターだけでなく、メロトロン(ストリングスやホーンの音色)を通じて導入され、曲全体に異国情緒溢れるオーケストレーションを与えています。
この曲は、二つの異なる音楽的アイデアを力技で繋げたものではなく、ペイジの構成力と、メンバー間の非凡な相互作用によって、完全に新しい音楽的景観を創造した事例として、ロック史に深く刻まれています。
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『ブルース・パワー (From the Cradle)』… 2025.12.19