オオサンショウウオを豪邸で飼育　
横浜市の資産家を書類送検「どうしてもほしかった」

違法に譲渡されたオオサンショウウオ
　国際希少野生動物で国の特定天然記念物のオオサンショウウオを譲り受けたなどとして、警視庁生活環境課は29日、種の保存法違反容疑などで、譲り受けた建材会社社長(71)＝横浜市＝と譲った養殖会社社長(72)＝兵庫県加東市＝ら男３人を書類送検した。同課によると、建材会社社長は容疑を認め、「天然記念物と聞き、どうしてもほしくなった」と供述している。

　建材会社社長は横浜市の自宅敷地に人工の川を作って付近にホタルを放流して知人を招くなど、生物好きの資産家として知られていた。オオサンショウウオも川に沈めたプラスチックケース内で飼っており、２年間で体長は２倍の36センチに伸びたという。

　送検容疑は、建材会社社長は平成22年５月、養殖会社社長が兵庫県加東市の川で発見したオオサンショウウオを許可なしで譲り受けた。24年１月には横浜市の友人の会社員(72)＝同容疑で書類送検＝から違法に捕獲したウグイスなど３羽を譲り受け、会社事務室で飼育したとしている。

　同課はオオサンショウウオを押収し、東京都武蔵野市の「井の頭自然文化園」で保管しており、都などと飼育先を協議する。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121129/crm12112912210009-n1.htm