Jun 2, 2003
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近頃の大阪船場の商店街の問屋さんは、仕入れ金額に応じてガラガラをまわせるサービスをしている。

それはちまたでは、歳末大売出しなんかのときに登場する。何色かの色をつけた玉が6角形の箱に入っていて、本体に付けられたハンドルで回し、穴から出てきた玉の色で商品がもらえるという機械だ。玉が箱の中で音を立てるので、「ガラガラ」と呼んでいるが正式名称は知らない。
さて。そのガラガラの賞金は5等100円、4等200円。
ここまでは、何回も経験済みだ。
3等1000円、2等5000円となると、なかなかお目にかかれない。1等・特等なんて、夢のまた夢だ。
今日は2回、引ける。
おばちゃんとおねえは一回ずつ、回す事にした。
おばちゃん、トライ!

おねえ、トライ!なぜかこういう時は、左手で回すことに決めている。
ん?穴の奥に黄色の玉が見えるぞ。
黄色は3等1000円。やったあ。心の中で微笑む、おねえ。
と、穴から出てきたのは、ミドリ。
あれえ。コレって何等?
と、係りのお姉さんが、大きな鐘を鳴らす。「大当たりー!」拍手!
えーっ!
1等賞!
1万円!
おねえの黄金の左手は、楽して1万円を稼いだのだった。
しかし、そのお金の入った封筒はおねえのものになるはずもなく、即座におばちゃんの手に渡り、仕入れ金に回されたのだった。





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Last updated  Jun 4, 2003 12:10:24 AM


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