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人間物語・とね しゅんじ

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2019.09.23
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カテゴリ: いのち の 智慧
◇人間物語のメール講座NO19◇





自分にとって大切な人とは
イコール 自分を大切だと思ってくれている人に
気づかなければ 解かるものではない。

頭とか 理屈の上での 解かり方など
まるっきり 解かってなどいないんだと言う事を
彼は 初めて理解できた。

彼にとって もっとも大切な人と言うのは
より身近で 彼の身近すぎて

妻であった。

妻の事は大切に出来ているという
彼自身の 決め付けによって
まるで見ようとはしていなかった。

この頃の彼は 知らず知らずの内に
自分の私利私欲の為に
社会的な地位や名誉を追いかけ

「会社の為に 社員の為に 妻の為に」と
言う 大層な掛け声は 大義名分と成り下がり 
実際には自分の評価を上げる為だけに
懸命になっている人間と化してしまっていた。




自分は こういった人間なんだと
彼自身が 考えている自分像との間に
大きなギャップが出来上がってしまっていた。


あなたも 彼同様に
自分自身の姿を 見誤ってしまっている。


あなた自身の 自分像と
現実の あなた自身の間には
大きなギャップが有る
それを あなたは知っているだろうか・・・?

多くの人達が
この もっとも初歩的な事実を
知らない為に 悩み苦しむ
この事実を知らない為に
あなたの心の中には 様々な不安が生じてくる。

これから話し続ける事によって
私が あなたを連れて行きたい処に至る為の
最初の扉が 此処だ。

あなたが あなた自身を知る為の
最初の扉が 此処だ。

だが これは あくまでも第1歩目の扉だ
この程度を 知ったからと言って
ここで 良い気持になったり
立ち止まったりしては 駄目だ




ギリシャの哲人ソクラテスが
あれほど 学びに学んだ人が
有る時に 見い出した事実
彼は この事実に気づいた時に こう言っている

「私は 今迄 あらゆる事を知っていた 知れる限りの
事を 知り尽くしていたと思っていた。 
だが私は 今初めて知った。 私は何ひとつとして
知らなかったのだ」と・・・・。

これを聞いた 弟子達は 非常に驚いた
そして我が耳を疑った。
あれ程までに 物知りの先生が
「私は何も知らなかった事を 知った」と言う
弟子の彼等には ソクラテスの言った
この言葉の意味が理解出来なかった
とうとう 先生は 頭に来てしまった様だと
弟子達は囁き合った。

だが違う
この時 ソクラテスは 人間の知る事の出来る
もっとも偉大な智慧の道が続く
扉の前に立っていた。

その道とは
多くの賢者達の至った道だ
あのイエスの あのブッダの 至った道だ。

この道の最後には
ブッダの イエスの入り込んだ 
溶け去った 空間が有る
大いなる空間

何者も汚すことの出来ない
絶対なる空間が有る。

それは 宇宙の様に
果てしなく広がる 無限の空間だ。

そこに至った者達を
人々は神と呼ぶ

何故なら 
そこに至った者達は
その空間 そのものに成ってしまうからだ。

そして あなたにも あなたの周りの誰しもが
そこに至る事が可能だ。


だが道は 非常に見えにくい
その道には 段階が有る。
慎重に根気良く歩まなければ
あなたは すぐさま道を 踏み外してしまう

ブッダやイエスの溶け去った空間には
祈ったり荒行をしたりして
辿り着ける事など 有りはしない。

そんな事をして
そこに至った例は 今迄には無い。
違う もっと別だ

第一 その道は 何も 特別な人にだけ
許されている道ではなく
全ての人達に可能に成っている。

ブッダやイエスの指し示している道は
非常に簡単だ それは簡単すぎると言っても良い

だが あなたが
余りにも難しく生き過ぎている為に
それは難しく見える。

だから きっと
あなた達に話すより

彼等の話しは 
子供達に向かって話した方が
もっと すんなり理解できる事だろう

何故なら
子供達は まだ それほどまでに
難しく生き過ぎていないからだ。

まず あなたは それほどまでに
難しく生き過ぎている 自分に気づき

その こんがらかった糸を
一本の糸に紐解く事から
始めなければならない
それが 最初に踏まれるべき 第一歩だ。


あなた自身の現実の姿は
一体 どんな姿をしているのだろう
ちょっと あなたの周囲を見渡してごらん
あなたの日常の人間関係を

その中で あなたが 
もっとも鼻につく人物
あなたが 近寄りたくない人間
それが あなただよ!

或いは 1人1人の人間の中に
見い出してしまう あなたの 最も嫌う部分
それと同質なものを あなたも持っている。
あなたは あんまりだと思うだろうが
それは 紛れも無い事実だ。

あなたの中に それと同質な部分が有り
あなたは それを見せられると嫌う。

なぜか?
それは あなたの姿 そのものを
相手が映し出しているからだ。

ところが あなたは 
その事実に中々 気づかない

なぜなら あなたが考える あなたは
あなたが 常に緊張し 意識している時の
いわゆる周囲の目を 意識して作り上げた あなたを
あなたと思い込んでしまっているからだ。

けれども現実には そんな あなただけで
生きている訳じゃない。

あなたが気づかず無意識になっている時が
1日の中で 何度と無く有る
周囲には その あなたまでもが含まれて
丸ごと見えているという事に
あなた1人だけが気づかない。

あなたが嫌う人は
あなたが 無意識と成っている時に見せる 
あなたの姿を そのまま見せてくれる。

そして その相手も 又 無意識でいるから
あなたに 見られている事には気づかないままだ。

例えば
私が今 あなたの目の前に居て
あなた以外に 10人の人達が居たとしよう。
いいや 100人の人達が居たとしても構わない。
そして 皆に ある約束事をして貰う。
「今から 私が あなた達の目の前ですることを
見たまま そのままに伝えて欲しい」と

更に「あなた方と私の間には 何の利害関係も
無い事にしよう。そして立場も同等な立場の人間と
いう事にする。くれぐれも見たままを シビアに
そのまま 伝えてくれる事を お願いするし
これを言ったら あの人が傷付きそうだとか 
周りの人達から 自分が悪く見られてしまうと
言ったような あなたの考えを入れずに
伝えて下さい」
と言ったお願いを前もってしておくとしよう。

そして解かりやすく 私が10と云う度合いで
悪い事をする。

皆に聞く。 
すると皆は見たまま私に伝えてくれるから
10人の人達であろうが
100人の人達であろうが
それは 同じ答えになる。

しかし 先ほどの約束事が無ければ
答えはバラバラに成ってしまう。

なぜなら それぞれの考えや
生き方が入ってしまうからだ。

ところが 先ほどの約束事が 有る為に
皆が見たままに伝えてくれる。
答えは ひとつに成る。
「あなたは10悪い事をした」
正解だ
そして 私は
「解かりました10ですね 
10悪い事をしたことを受け容れます」
けれども ここで問題が起こってしまう


私の心の中で自然に自衛本能という
自分を守ろうとするシステムが
働き出してしまうのだ・・・。
その結果10を 半分の5にカットして
受け容れてしまう
と言う事が起こっているのだが
本人は それに まったく気づかない。

これは実際に普段の生活の中で
私達が経験していることだ。
人からの指摘や苦言は とても聞き心地が悪い
それが半分の5にカットしている時なのだ。


今度はそれとは正反対に
10と云う度合いで良い事をする
先ほどと同じ様に 皆の答えは同じだ
「あなたは10だけ良い事をした」
と伝えてくれる
そして私は
「わかりました10ですね
10良い事をしたことを受け容れます」
と答える。
先ほどと同じ様に自衛本能が働く

自衛本能とは 文字の通り
あなたの心の中に勝手に働く
自分を守ろうとする本能だ
自分にとって都合よく働く本能だ

今度は良い事なので
10の度合いを 倍の20に増やして
受け容れてしまう。
これも普段の生活の中で私達が
自然に やってしまっている所を目に出来る。

人からの誉め言葉は とても聞き心地が良い
これが倍の20に増やして
受け容れてしまっている時だ
時によっては それを何度も思い出しては
味わい直す事まで やってしまう場合すら有る。

ここまでの事で大きな問題が生じてしまっている
事に気づいているだろうか・・・・?

それは 皆は 私の姿が 
テレビの画像を見る様に 
そっくり そのまま見える
シビアで ありのままを捉える事が出来るし
客観的だ。

ところが 私には 私の姿を テレビの
画像の様に見る事は出来ない。
どうしても主観的に成ってしまう。

皆が見た 私と言う人間は
先ほど10悪い事をして 10良い事をした
悪い事をマイナス 良い事をプラスとして見ると
プラスマイナス0と言う人間が 私だ
可も無し 不可も無しと言う人間が
皆に見えている 私の姿だ。

ところが 私は先ほど 悪い事をした時に
半分の5にカットして受け入れ
良い事を10した時に
それを倍の20に増やして受け容れていた
悪い事をマイナス 良い事をプラスとして
差し引きすると プラスの15と言う人間が
私が勝手に 受け容れてしまっている私だ

これは 現に あなた達にも 起こってしまっている。

日常の中で自分への批難は 耳障りで
誉め言葉は聞き心地が良いと言う様に

ここには大きなギャップが
生まれてしまっている。

勿論
現実の私の姿は 皆の見た 
プラスマイナス0の姿が本物だし正しい 。

私の見たプラスの15の私の姿など
どこにも存在しないし 誰にも見えない。
そんな 私の姿が見えるのは
世界中で 私1人だけだ・・・・。

これは 何と言う事実だろう
今現在に 生きている本当の私の姿を
私は知らず 
私以外の周囲の 全ての者達が見えている。

そして 私に見えている 私は
世界で 私以外には 誰にも見えないし
実際には 居ない。

実際には 居もしない

我ならぬ 我をつかんで
私は生きている。
有りもしない 私像を
私と思って 生きて行く 生
そこには 様々な問題が生じて来てしまう。

あなたの知っている自分像とは
今迄 生きてきて 色々な体験や
人から言われた言葉を 通して頭の中で
イメージ化した自分だ。
イメージによって
頭の中に作り出している自分
あなた以外 他の誰も知らない自分だ
他の誰にも見えない自分だ

自分にとって都合の良い部分だけを見て
あなたの 頭の中に作り上げた自分だ
それはイメージであって
本当には居やしない

このイメージを通して全てを見ていると
あなたには 全ての物事は 歪んで見えてしまい
あなたに現実を見る事は不可能になってしまう。

それは 歪みきった事実が見えてしまう
歪みきった事実など
事実から 程遠いと言うのに・・・。

しかし あなたは それに気づかずに
その歪んだ事実に従って 手を打つ
一時的な解決しかされず 
根本的な問題は先送りにされたままだ
だから
再び同じ問題が発生して来てしまう。
何度も何度も同じ問題に対応させられ
あなたは だんだん 嫌気がさしてしまう。

そして それどころか あなたの周りにには
そんな問題が どんどん増え続けていき
あなたは 最後には逃げるしかなくなってしまう。

様々な問題や悩みに追いかけられ続ける生
その追いかけられている
不安を誤魔化そうとする為の生
そんな あなたに 
辿り着ける場所など どこを探しても無い。


これが今
世の中の多くの人達に
起こってしまっている問題だ。






自分の心の育て方
http://ameblo.jp/ningen-monogatari/







































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Last updated  2019.09.23 08:46:58
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