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人間物語・とね しゅんじ

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2019.10.07
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カテゴリ: いのち の 智慧
◇人間物語のメール講座NO30◇




彼は 半年を経た頃から
心の中で ある決定をしていた。

妻と別れよう
妻が 実家に帰える様に仕向けてやる
妻の方から「別れたい」と言う様に
させてやると 考えていた。

そして
彼は それまで 築き上げた

まったく 仕事をしなかった。

彼は
その頃 独立をして 
小さな会杜を経営していたが
すべてを引き払い
それまでの 貯えで生活をしていた。

そして
その女性問題が起ってから
調度 一年が経とうとしていた頃

お金は 底をつき
明口食べるお米さえも無くなった時


何をして来たのかに 初めて 気づいた。
自分の考えた
計算通りに
出来なくなり・・。

開き直って


当初 考えていた
自分の思い通りに 
しようとした事は

自分を駄目にする事でしか
無かったということや

自分の思い通りにする為に 
していた事は
すべて 自分を破壊する事だったと
初めて 彼は気づいた。

この彼のコメントは
様々な事に触れているから
少しばかり長い・・・
彼は言う

「 私は 妻を愛する事に
疲れ果てていた。妻を白分の物にしようと
強引に結婚した為 常に 妻を 愛し続けなければ成らなかった。

自分が 愛されてはいない事を知っていたから
私が 愛さなければ 妻は何処かへ
行ってしまうと 思い続け 愛し続けた。

私が 愛と思っていた事は 出来るだけ
妻に不満をいだかせない様に する事だった。
その為 会杜でも 家庭でも いつも背伸びをしていて
本当の私の姿を 見せられなかった。

もしも 本当の自分の姿を さらしてしまったら
嫌われてしまうと思い込んでいた。
だから 常に 頼よりがいのある男
頼りがいのある夫を 保とうとしていた。

そういう男に 見せなければ
周りの人も 妻も 自分から 離れて行ってしまうと
考えていたからだ。

ところが
私の胸の中には
いつも誰かを頼よりたいと言う
気持があったし そんな本当の姿を
いつも 隠し続けているつもりだった。

そして
その背伸びをして
頼りがいのある男でいる事に
限界が来ていた。

そんな時
私の前に表われたのが あの女性だった
彼女の前では 背伸びをしない姿を 自分を表せた。

そして 
彼女は 私を愛してくれた。
私が 背伸びをしなくても 愛してくれた。


私は それまで
自分が装った状態で 無ければ
愛されないのだと考えていたから喜んだ。

これこそ 
愛だと小躍りした。

自分が 何もしなくて
そのままで 愛してもらえる
そんな愛を 私は求めていたからだ。

私は 彼女に のめり込んだ。

その頃の 妻は
まさか 私がそうしたとも
気づかなかったが

どことなく 私が妻に対して
冷めたくなった事を感じ取っていたのか
妻は とても気が強く私に接する様になっていた。

それに比べ
彼女は とても 優しい
当然 彼女の方に日増しに のめり込んで行った。

もう その時は 
何も 見えなかった。

だが 私は 重要な事を 忘れていた。

それは 苦しんだ挙句に
気づいた事だ・・・。

私は
今日 こうなるまで
この事に気づかなかった・・・。

私は 今日の 今日まで
妻の 姿が見えていなかった。

今日まで 私が 見て来たのは
妻では 無く。

私に対して 反応する 
妻の姿でしかなかった。
それは 本当の 妻の姿では無く

私に対する 妻だった。
私は 私に対する 
妻の 顔を 姿を 見て
勝手に 妻像を
作り上げてしまっていた。

妻の姿は それひとつじゃない。
それは あくまでも 私に対しての妻の姿だった。

妻だけじゃない
生まれてから 今日まで
私は 誰 一人の顔も
見た事がなかった。
誰とも 出逢った事が 無かった。

私が 出逢って来た すべての人達
それは 私に対して 反応する
相手の姿だという事に気づかず

そんな相手を見て
喜こんだり 怒ったり
泣いたり 悲しんだりして 生きていた。
私に 反応する 相手の姿
それは 私の姿そのものだった。

私は 
今日まで
一人の人問とも
出逢った事がなかった。

人と 出逢えるには
"私"がいたら 不可能だと言う事を
この時点で 始めて知った。


妻は 初めて出逢った頃
今とは まったくの別人だった。
とても 優しかった。

私の事を 
一生懸命に成って
愛してついて来てくれていた。

ところが
だんだんと 妻は
気が強くなっていき始めた。

それは
私が 何度となく
仕事を変えたりするうちに
そうさせて しまっていた。

最初の内 妻は
私に 甘えてもいたし優しかった。



ところが
背伸びをする
私の 背後に見えていた
頼りのない 本物の私が見えれば 見えるほど

妻は 
自分が しっかりしなければ
いけないと 感じだし

自分に 言い聞かせて 生活する様になり
彼女自身も 気づかぬうちに
気が強くなって行ってしまった。

それは 
私が そう仕向けて来た。
彼女だって甘えたり 優しくしたり
私に 寄り掛かっていた方が
よっぽど その方がいいに決まっている。

だが
そうしていたら
私が 余計 駄目に 成ってしまうのを
知っていて
妻は 私にそうできなかった。

私と生活したが為に
以前の妻とは
すっかり違う人に 
私が 変えさせてしまっていた。

この事実に気づかず
私は 自分でそう仕向けて
そうさせてしまった妻を嫌う・・・。



自分が 
そうなる様に仕向けて行き
そうなった結果である
現在の 妻の気の強さを見て嫌う。

そうなれば 当然
日常の中に 不満が 芽生え出す。

そして
自分で作り上げた 嫌いな対象者から
逃れ出す為に
今度は そこから自分を救い出す為の
優しい 好きになれる人を
探し出す・・・。

これは 
なんと馬鹿げた事だろう
まったくの 
1人相撲だった・・・。

自分で 
自分の首を締める 道の上を
今日の 今日まで
歩き続けさせている 自分がいた。

勿論 
妻に 申し訳のない事をしてしまった。


ところが 
それ以上に
生まれてから 
今日まで長い事
歩き続けてきた
自分の 思い通りに させる為の道
それは 自分で 自分を 
苦しめ続ける道 以外の 何物でもなかった。
これは 仕事でも 何もかも
私の 生き方全体が そうだった。

そして いつも心の中で
そんな 自分から 逃がれたいと
苦しみ続けて来た・・・。

私は 今まで1番 
苦しめ続けて来た
自分に ごめんなさいを 言ってあげたい・・・」



自分が 書いた原作を
自分が 演じてしまう。

その結果が
苦しさを 生み出し続けていた。

彼が これに気付けなければ
彼の作り出した
最終結果である妻と
そこから 自分を救い出す為に
好きになった彼女を比較してしまい
彼は 彼女を選ぶ。

すると 
今度は
新しい彼女を 
気の強い女性にしてしまう
それは 彼が 今までの 彼でいる以上
必らず そうさせてしまう様に
そう仕向けてしまう様に
成っている。


そして
再び そうなった彼女を 嫌い出す。

同じ輪の中だ。

グルグル グルグル回り続ける。
まるで メビウスの輪だ。
あなたは そこから永久に出られない・・・。

彼と出逢う相手を
常に傷つけて歩く
そして同時に 彼自身も
傷ついている・・・。

ところが
次々に代わりを見つけては
逃げ廻っている為
彼自身の傷は
自覚症状がない。

だが 
彼の行きつく愛は
必らず 破壊を 破滅を もたらす。

それ以外の結果は 出ない様になっている。
彼が そうしてしまっているのに
彼だけが 気づかない。

そして
彼は 破壊などと言う結果を
求めている訳じゃない。

彼は 
真実の 愛を 求めているつもりだ。


もう こうなっていたら
いきなり真実の愛は 得られない。

まず この破壊という結果を
続け出さない為には
逃げる事を やめる事だ。

一旦 立ち止まって
真実の愛とやらを
求めるのを やめてごらん。

真実の愛を 探がし出すんだというのは
あなたの口実でしか無く・・・。

本当は 自分一人きりになってしまうと
嫌でも 今まで自分のして来た事実が
見えて来てしまう・・・。

一体 誰に 原因があったのかが
見えて来てしまう。

その一切の原因は
自分にあったという事実を
見つめる事から
逃げているだけだったと 気づけることだろう。

逃げていたのでは
真実の愛から 遠ざかるばかりだ。

それは もう とっくの昔に
起っても良かった。

それが 今日まで起らなかったのは
あなたが 相手が悪くて
真実の愛が起らなかったと
いつも いつも 人の責任ばかりにしているからだ。
そうじゃない
あなたに 問題があって
真実の愛は 起らなかった。

今日まで
真実の愛を 起らせる事を
いつも 邪魔していたのは あなただった。

いつまで 相手を変えて行ったら
あなたは 気が済むんだろう・・・。

もしも
あなたが 今のまま歩き続けるのなら
真実の愛など
永久に 見つかるまい。


白分で 
白分を 苦しめる道を
歩き続けている事に気づく以外に道はない。


彼は 
こうして 第三の段階も
乗り越えることができた。

今や 
本性の誕生は
間近にせまっている・・・。








それでは 
明日の人間物語のメール講座を どうぞお楽しみに 






自分の心の育て方
http://ameblo.jp/ningen-monogatari/








































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Last updated  2019.10.07 08:47:07
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