Laub🍃

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2010.07.18
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カテゴリ: 🌾7種2次表
ダメダメな人が好きなんです。



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駄目な要素

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弱くて暗くて醜くて悪くて酷くて嫌われている。

それでも、そんな状況で頑張っているキャラだから憧れるのです。
報われなくても、自己満足と謗られても、少しの仲間に認められ始めたり、去った後に認められたり。
自分を曲げなければいけなかったり、それでも大事なことを手に入れたりする姿。

そんな人たちを見ていると、あたしも頑張ろうと思えるのです。








そう、あたしの「ダメダメな人」に言うと、「ダメダメな人」は笑いました。


あいつにそれを言えばいいのにと。



でも、あたしがそれを言ってしまったら、それは何かあの人の存在意義をおかしくしてしまいそうで。だから、言いませんでした。言えませんでした。

あの人のダメダメな所は、治すことも、癒すことも、共感することさえ難しいから、下手に手を出すことができません。





母性本能。父性本能。

それは、相手がダメダメだからこそ、呼び起こされるのでしょう。
けれどそればかり発揮していては、相手は育ちません。






だから、あたしの親友である彼女に子供が生まれた時、あの人が面倒を見る相手が増えてよかったと思ったのです。

自然、周囲を頼るようになると思ったので。




あの人にはまだ子供は出来ません。

けれど、何人もの子供に教師として慕われているあの人は、どんどんやって来る子たちを育てている内に、保護するだけが全てではないと実感したようでした。あるいは、かつて教え導いたことを想いだしたのかもしれません。

育った人達は、あの人に懐かしさと恩と、巣立ったことによる誇らしい目線を送ります。

ダメダメな所はまだ残っています。
人間ですから。



あたしもちょっとだけ、あの頃よりダメダメじゃなくなりました。
あたしの旦那さんとダメダメとからかいあうのは昔から変わりませんが、その内容もちょっとだけ変わりました。その様子をたまにあの人は見て、変わらないなと嬉し気に笑います。

その目には、かつての、面倒を見る相手へのそれに加えて何かを学ぼうとするような色も混じっています。

あたしはそれが嬉しくて少し笑いました。

旦那さんがあたしの様子を見てちょっとやきもちをやいて、あの人は昔より少し鈍くなくなったので旦那さんの様子を見て笑いました。


終わりかけの夏、向日葵に囲まれた世界。
作りかけのカレーの匂いと、遠くに野球の掛け声。


ダメなことも、いいこともいっぱいある、不完全で素晴らしい世界。


幸せとはこんな世界のことを言うのだと思います。





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最終更新日  2017.11.12 00:27:32
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