トドのつまりは・・・

トドのつまりは・・・

2009年09月04日
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カテゴリ: その他
「日産エコカー戦略の野望、戦いのルールを変える!」

話が古くなってしまった。
が、先々月、日産が、新型電気自動車「リーフ」について発表を行なったのだが、いくつか注目すべき点があるな。

まず、価格だが、プリウス並みの価格で出すらしい。
ということは、200万円半ばぐらいだろうか?

もちろん、国のエコ支援策による実質値引き分も含めての価格なのだそうだが、三菱の「i-MiEV」が、軽自動車より小さな車で実質300万円台なのに、そんな価格で作れるのか?と疑問に思うのは当然だ。

調べてみると、新しいからくりがあるようだ。

「リーフ」を買う場合、その値段には、最も高価なリチウムイオンバッテリーは含まれないのだそうだ。
バッテリーは、ユーザーにリースする形になるらしい。

1キロメートル走るのにガソリンが10円、電気が1円――実際、深夜電力で充電したらそんなものだ――とし、差額の9円をリース代としよう。自動車での性能保証基準は一般に15年/24万キロメートルとされており、電池がこのとおりフルに利用されたとき、日産側が手にするリース代の累計は24万キロメートル×9円=216万円となる。業界では、LiB1基のコストは200万~300万円といわれており、単純に考えてもリース方式でのコスト回収は絵空事ではない。
性能が落ちたバッテリーは、別の用途に転用することで、価値を生むかもしれないとのこと。

さらに注目したいのが、日産の研究開発トップである山下光彦副社長のある“構想”だ。「バッテリー容量が落ち、航続距離が減った電池を二次利用できるルートがあればいいと考えている。たとえばビルの予備電源。現在使われている鉛電池に比べれば、車としては物足りなくなったバッテリーでも十分に機能する」。使用済み電池にも消耗度に応じた残存価値がつくかもしれない。


リース商売は貸し手(この場合は日産)が膨大なリース資産を保有することになり、それを賄うための負債が膨張し、財務健全性が損なわれるリスクを伴う。しかし、ビジネスが順調に回るようになれば、リース資産を丸ごと証券化して投資家に販売し、リスクを外部化することも可能だ(実際、通信業界ではソフトバンクがユーザーに貸与中の通信モデムを証券化している)。
ただ、この方式だと、ユーザーにとっては、電気自動車を使いながら、ランニングコストは、ガソリン並みということになり、電気自動車を買うメリットをどこに見つければいいのかが、分からない。

なかなか面白いビジネススキームだし、これを考えた人、金融工学に詳しい頭いいんだろうな、とは思うのだが、一般の消費者のメリットという視点は持っていない人なんじゃないかな。
特に、最後の証券化のあたりは、今の不況の元凶にもなった金融工学の典型的な手法であり、果たして本当にうまく経済の仕組みが廻るのかが、気になるところだ。

まあ、そもそも、1回の充電で160kmという走行距離では、怖くて買えないな。
せめて、途中30分の充電休憩2回程度で、東京、大阪間(550kmぐらい?)は走れないとね。
そう考えると、電気自動車の性能が普通の車の感覚で使えるまで向上し、普及が始まるまで、まだまだ何年も掛かりそうだ。
日産は、そこまで持つのか? このまま本当に電気自動車に入れ込んで、心中する気なのか?
気になるところだ。





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最終更新日  2009年09月04日 00時29分33秒


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