
1キロメートル走るのにガソリンが10円、電気が1円――実際、深夜電力で充電したらそんなものだ――とし、差額の9円をリース代としよう。自動車での性能保証基準は一般に15年/24万キロメートルとされており、電池がこのとおりフルに利用されたとき、日産側が手にするリース代の累計は24万キロメートル×9円=216万円となる。業界では、LiB1基のコストは200万~300万円といわれており、単純に考えてもリース方式でのコスト回収は絵空事ではない。性能が落ちたバッテリーは、別の用途に転用することで、価値を生むかもしれないとのこと。
さらに注目したいのが、日産の研究開発トップである山下光彦副社長のある“構想”だ。「バッテリー容量が落ち、航続距離が減った電池を二次利用できるルートがあればいいと考えている。たとえばビルの予備電源。現在使われている鉛電池に比べれば、車としては物足りなくなったバッテリーでも十分に機能する」。使用済み電池にも消耗度に応じた残存価値がつくかもしれない。
リース商売は貸し手(この場合は日産)が膨大なリース資産を保有することになり、それを賄うための負債が膨張し、財務健全性が損なわれるリスクを伴う。しかし、ビジネスが順調に回るようになれば、リース資産を丸ごと証券化して投資家に販売し、リスクを外部化することも可能だ(実際、通信業界ではソフトバンクがユーザーに貸与中の通信モデムを証券化している)。ただ、この方式だと、ユーザーにとっては、電気自動車を使いながら、ランニングコストは、ガソリン並みということになり、電気自動車を買うメリットをどこに見つければいいのかが、分からない。
明けましておめでとうございます 2015年12月31日
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