トドのつまりは・・・

トドのつまりは・・・

2010年05月25日
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しかし、私は、iPadが、日本人の読書に最適なデバイスだとは、今でも全く思っていない。
それは、筐体サイズや液晶画面、バッテリーなどのハードウェア的な問題もあるが、コンテンツ流通システムそのものの問題もある。

というのも、電子ブック以前から、iPhoneアプリの掲載許可、不許可の姿勢を見ていて、これは電子ブックでも問題になるんじゃないかと薄々感じていたのだが、やっぱりというか、下記のようなニュースが出てきたからだ。

iPadでは日本の漫画が楽しめない可能性が高い? 講談社の漫画の30%がリジェクト(拒否)

『週刊少年マガジン』や『なかよし』、そして『モーニング』などの漫画雑誌を出版している講談社がAppleのiTunesに対して電子書籍の申請をしたところ、なんと30%もの書籍が掲載拒否されてしまったそうです。

講談社によれば、掲載拒否された理由は暴力シーンや手術シーンでの血の描写、お風呂に入るシーンやぽろりシーンなどでのおっぱいの描写だそうだ。
この程度の話、映画などでは、レーティング制限は入っても、上映禁止にはならないレベルだろう。それが、iTunes Storeの場合、一切掲載がダメなのだそうだ。

電子ブックについても、映画同様、レーティングやペアレンタルロックの仕組みは必要だ。
しかも、その決め方は、国ごとの文化や習慣が反映されるべきものであり、決して、一企業が、しかもワールドワイドの統一基準(しかもその基準自体は外部に明示されない)で判断していいことではないだろう。



さて、京極夏彦氏の新刊『死ねばいいのに』は、京極氏には珍しいお笑い路線なので、あまり問題ないが、そのほかの既刊だと、かなりドロドロした描写の小説も多くある。
そうした小説も、Jobs基準で拒絶するのだろうか?
それとも、日本語が読めないjobsは、いちいち読んでいられないから、「しーらねっ」と判断を放棄するのだろうか。
どっちであっても、無責任な話だ。

Amazonも、日本版Kindleをまもなく出すという噂だが、Appleよりはもうちょっと現実的で、賢いやり方をしてくるだろう。
なぜなら、Amazonは、すでに日本で本やDVDの物販をしていて、日本でコンテンツを売るノウハウをリアルに持っているからだ。
決して、Appleのような浮世離れした考え方はしないだろう。

京極夏彦氏や講談社も、電子ブックは、iPadのみ発売、とは決めていないようだ。
だとしたら、電子ブックリーダーの競争は、まだまだこれからだろうな。





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最終更新日  2010年05月25日 01時06分37秒


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