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2011年08月25日

ソニーとシャープからスカパーHD対応BDレコーダ発表

カテゴリ：ＡＶ

パナソニックのブルーレイDIGA春の新製品

発表が先行したパナソニックに続いて、ソニーとシャープからもBDレコーダー秋モデルの発表があった。

ソニー、3チューナ/USB HDD対応などBDレコーダ4機種 -AV Watch

ソニーに関しては、パナソニックに続いて3チューナー搭載のトリプル録画を実現しており、しかも、細かく見ると、パナソニックを超える機能を実現してきた。
パナソニックは、AVCエンコーダーを2系統しか搭載しないため、3番組を同時にAVC変換録画すると、1系統はDR録画された後、スタンバイ時にバックグラウンドでAVC変換されるという制限があった。
それに対し、ソニーの新製品は、3番組のAVC変換録画をリアルタイムに実行可能な上に、さらに各番組のモバイル持ち出し用のデータをリアルタイムに変換可能とのことだ。
そのせいで消費電力は大きめだが、変な制約がないのは、使いやすいだろう。

また、USB外付けHDDにも対応したが、これは技術的な問題ではないので、東芝がやってきたから対応せざるを得なかったのだろう。
シャープも、今回対応したのだが、後からバージョンアップで対応する、とのことで、直近までは対応するつもりがなかったのだが、他社がみんな対応するのを見て、急遽、対応することに決めたのかもしれない。

60PのAVCHD取り込みにも対応し、パナソニックに真っ向から勝負を挑んだ意気込みを感じる新製品に仕上がっている。

さて、今回、共通する目玉は、スカパーHDチューナーの内蔵だろう。

ソニー、スカパー! HDチューナ内蔵BDレコーダ -AV Watch

シャープ、業界初のスカパー! HD内蔵BDレコーダ3機種 -AV Watch

一方、シャープは、全機種、地デジ／BS／CSのトリプル録画は対応しない代わりに、地デジ／BS／CSチューナー2系統と、スカパー!HD1系統のトリプル録画に対応した。
ただし、ソニーと異なり、スカパー!HDは、AVC変換しながらの録画はできないようだ。
その他の機能面でも、今回は、大きな機能アップはあまりなく、パナソニック、ソニーに真正面から証するのは諦めて、全機種スカパー!HD対応という、ややニッチなユーザーに特化し、差別化する戦略をとったようだ。

なお、ソニーも、シャープも、視聴や録画ができるのはスカパー! HDのハイビジョンのチャンネルのみだそうで、スカパー!HDチューナーでは見られる古いSDTVのスカパー!サービスは、視聴も録画もできないとのこと。

古いスカパー番組のBDへの記録は、音声コーデックが違うという問題はあるが、これはトランスコードできないわけではないだろう。
それよりはおそらく、今回は、EPGなどのソフトの作りこみが間に合わず、スカパー! HDのみに制限せざるを得なかったのだと思われる。
というのも、スカパー!って、元々、PerfecTVという会社に、Skyという会社が合流したため、それぞれが衛星もEPGなどの方式も違い、スカパー!チューナーは、衛星を切り替え、それぞれの方式の放送が受かるよう動作を切り替えていて、面倒くさい構成らしいのだ。
さらにその後、スカパー! HDが加わったときに、HD対応で、また新たな方式を追加したため、スカパー!HDチューナーというのは、合計3種類の放送方式をサポートしなくてはならず、結構複雑なシステムになってしまっているらしいのだ。

そのため、今回は、とりあえずスカパー!HDのみをサポートしたが、おそらく、今後、古いスカパー!のサービスも受かるように改良してくるのではないだろうか？
それとも、スカパー!自身が、全チャンネルをスカパー!HDに移行するようなことを考えているのかもしれない（古いユーザーのチューナーを全部交換する必要があるので大変だが）。
いずれも、スカパー！の視聴者の意見、要望次第だろう。

PS. 追記だが、シャープの新製品で、一つアッと思ったのが、金メッキのHDMIケーブルが付属することだ。これまで、いくらデジタルテレビが普及しても、レコーダーに付属するケーブルは、昔ながらのビデオとオーディオのRCAピンケーブルだけであった。
しかし、これだけデジタルテレビが普及した今、大半のユーザーはHDMIケーブルでテレビと接続するはずであり、HDMIケーブルを付属品として同梱したほうが、どう考えても親切だ。
今回、付属品をHDMIケーブルに切り替えられたのは、HDMIケーブル自体が、ずいぶん安価になったことも大きいだろうが、パナソニックやソニーに先んじて、HDMIケーブルを添付したことは、シャープも、もっとアピールすりゃいいのになぁ、と思う。