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2012年01月12日

Google Mapsの渋滞情報ってそんなに凄いかぁ？

カテゴリ：乗り物

スマートフォンでテレマティクス

Googleマップ、モバイル版、PC版ともに日本の交通状況に対応 - WirelessWire News（ワイヤレスワイヤーニュース）

Google Mapsで渋滞情報が表示されるようになったが、スマートフォンユーザーの位置情報や速度情報を元にして統計的に作成する点が凄いと、あちこちで絶賛されている。

しかし、このサービス、ホンダのインターナビ、トヨタの G-Book mX 、日産の Car Wings 、パイオニアのスマートループといったテレマティクスサービスと、方式的にはほとんど同じものに見える。

なので、もちろん無料（要パケット料金）でGoogle Mapsから使えることは素晴らしいとは思うが、技術的には何も新しくないと思う。
テレマティクスサービスの存在を知らなかったにしても、今更、'90年代に始まった古いVICSに比べて凄いと絶賛するのは、ちょっと感覚がずれていると思う。

しかも、テレマティクの方が、iPod/iPhoneに比べて、カーナビの車速パルス検出や高度検出が出来る分、収集するデータ自体の精度も高いし、そもそも、iOSデバイスの使い道は様々で、必ずしもカーナビとして使っているわけではない。

のろのろ渋滞の車と徒歩や自転車で走っているデータとを、My Locationの情報だけから区別することは、原理的に不可能だからだ。

そう考えると、そうしたノイズの多い情報を集めて解析したGoogle Mapsの渋滞情報の精度が、テレマティクスサービスより優れているとは、どうしても思えない。

もちろん、「Google Mapsで、タダで渋滞情報が使える」という手軽さは、私もとてもありがたいと思うし、機会があれば使いたいと思う。
しかし、「過去になかった画期的なサービスだ」みたいな評価の仕方だけは、ちょっと過大評価ではないかと思うんだけどな。