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Oct 1, 2007
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カテゴリ: 香港のこと
日本へ帰国しました。

やはりこちらは寒いですね。ここのところ天気もあまりよくないので、なおさらかもしれませんが、ちょっと風邪を引きそうです(笑)。

さて帰国前は公私共に忙しく、ブログもなかなか更新できませんでした。
これからは、ぼちぼち発信して行こうと思っていますので、皆様よろしくお願いします。

さて、日本に帰ってみて、香港シックになるかな~と思っていましたが、今のところはまだそれほどではありません。
でもこれからすこしづつやって来るのかなあなんて思ったりしてます。

そんな中、帰国したのをひとつの節目として、香港で心に残る思い出を、これから少し振り返ってみようかなと思ってみたりしてます。


ところで、さすがに4年ほど香港暮らすと、既に第二の故郷のような感覚もしてきます。
そして香港人のように、そこの住民としての意識と言うか、生活者としての自覚のようなものが出来てくるので不思議です。



夕暮れのスターフェリー


それは、昨年(2006年)の11月11日。

大勢の香港人に混じって、今日限りで閉鎖されるフェリーピア(乗り場)の最後の姿を見に行こう決めたのでした。

正直、最初は野次馬根性のような感覚も少しはありましたが、自分を突き動かしたものは、やはり何といっても、慣れ親しんだものがある日突然なくなってしまうと言う、どこか焦燥感のようなものでした。


さて、TSTのフェリー乗り場は、セントラルへ向かう大勢の人で身動きも出来ないくらい。
やはりみんな考える事は一緒なんですね。

ようやくフェリーに乗ることが出来、ビクトリアハーバーを渡って、いつもの見慣れたセントラルのビル群へと向かっていきます。

スターフェリー・セントラルピア1


島へ向かって進んでいくと、そこには最後の日を迎えた白とグリーンに塗られたフェリーピアが近づいてきます。
最後の姿を納めようと言う、カメラで写真を取る人たちがいつもにもまして多かったのを覚えています。

フェリーが接岸して、みんな別れを惜しむように、船を下りてフェリーピアへ歩いていきます。
スターフェリーは二階建てですが、私は気がつくといつも2階に乗っていましたね。
このフェリーピアは、もうかなり建物も古くなっていましたが、どことなく歴史を感じられて好きでした。

スターフェリー・セントラルピア2



フェリーから見るビクトリアハーバーの景色は、昼も夜もとても素晴らしく、また心地よい風に吹かれて、気持ちいいクルーズでしたね。


このフェリーピアは、香港郵政総局のすぐお隣、皇后広場やMTRにも近くとても便利でした。
でも新しいフェリーピアになってからは、かなり遠くなってしまい、思わず足も遠のきがちです。

スターフェリー・セントラルピア3


この最後の日、フェリー乗り場には、別れを惜しむ大勢の人が駆けつけました。
また外の広場には、このフェリー乗り場の歴史的な建物を残そうという人々の願いが、紙に記されていたるところに貼られていました。


それは、何度となく利用したこのセントラル・フェリーピアが、既に私にとってもかけがえのない香港の思い出の場所となっていたからでしょう。

たかだか3年を過ごした私に比べたら、このピアに何十年もお世話になってきた香港の人たちにとってみれば、それは自分の、いや香港の歴史そのものだったんでしょうね。

スターフェリー・セントラルピア4


しかしながら、大勢の人たちの願いもむなしく、あのフェリーピアも時計台も今はなくなってしまいました。
香港の街は、とにかく変化が早く、多くの古い建物は取り壊され、高層ビルに立て替えられてきました。

その中には歴史的にとても貴重なものもあったと思います。
そうした歴史的な建物がほとんど残っていないことは、とても残念なことですし、そこが香港と言う街の歴史をあまり感じられない理由なのだと最近思うようになってきました。

スターフェリー・セントラルピア5


香港はご承知のように土地が非常に狭く、そこに戦後多くの大陸からの移民を受け入れてきました。
そして経済発展をしていくために、広くない海を埋め立て、山を削り、古い建物を取り壊してきたのだと思います。

ある意味では、それが香港という街の生きるための道であり、その結果今の香港があると言っていいでしょう。
英国植民地の割には、当時の雰囲気を残した場所が少ないのが残念ですが、やはりここに住む人たちの多くは、したたかな中国人なんだと思います。

いまでも香港のいたるところで開発がどんどん進められていますが、香港政府にはスクラップにすることばかりではなく、残すことの重要性も気づいてほしいですね。

そうでないと、このままでは香港の歴史が、ただ写真の中だけの思い出になってしまいそうですから、、

皆さんも久し振りに香港へ行った時、そこでまた、以前の懐かしい光景に出会いたいと、きっと思うのではないでしょうか。








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Last updated  Oct 8, 2007 01:13:11 AM
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