11:プロレス列伝


イェー。調子は?

今日は久々のまんが道。
表記の通りってことで、

「プロレススーパースター列伝」

作画は、原田久仁信
原作が梶原一騎。

なんといっても、
まずは原作の梶原一騎先生の説明から入るしかねえ。
これまでに半端ねえ数のクラシックを残している。
「高森朝雄」名義でも出しているから、
その数はまじで半端ねえ。
ちょっと思い出しただけでも
「巨人の星」「柔道一直線」「タイガーマスク」
「あしたのジョー」「空手バカ一代」「侍ジャイアンツ」
「愛と誠」「 四角いジャングル」……etc
と枚挙に暇がありえねえ。
まじで原作の王道 OF 王道。
とりあえず、梶原一騎のPROFILE。

***************

1936年9月4日~1987年1月20日
日本の作家、漫画原作者。
週刊『少年マガジン』に連載された漫画
『巨人の星』の原作者として地位を確立。
以後、スポーツ根性(スポ根)もの
と言われる分野をはじめ、
多くの漫画作品の原作者として活躍する。
本名は、高森朝樹。
高森朝雄の筆名も使用した。
弟は劇作家の真樹日佐夫。

昭和40年代に『空手バカ一代』発表、
大山倍達率いる極真空手を世に紹介した。
また、「史上最強の空手」など、
極真空手のプロモート映画も多数制作している。

しかし、『カラテ馬鹿一代』での大山との不仲、
極真破門事件以後は『カラテ地獄変』などで、
それまで崇拝していた
大山倍達を悪の巨頭として描くなど、
大山への反逆姿勢が目立つ。
それでも尚、大山への思慕は捨てきれずに
大山への反逆→大山の大きな度量→
→大山への回帰→大山への反逆と言うパターンを繰り返した。

(参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%B6%E5%8E%9F%E4%B8%80%E9%A8%8E)

*****************

とまあ、すげえ経歴。
見た目はモノホンTHE893。
くそ恐ろしい顔をしとる。
俺的にはまずは、男のバイブル 
AKA 泪橋クラッシック
「明日のジョー」から
上げるべきかとも思ったが、
俺の真骨頂ともいえる
プロレスネタをあげてねえことに気付き、
まずはこっちから。

※いずれプロレス関連企画
「ロープに振ったら帰って来い」(仮題)
をはじめる予定。
っていうか空手バカ一代もクソやべえので、
今後上げる。

っていうか、
この梶原先生。
晩年は相当荒れていた模様。
それが原作にあらわれ、
晩年は結構凡作が多いらしい。
私生活のスキャンダルで、
その評価を落としているイメージもある。
深いところまではしらないので、
なにかあれば是非。

余談ではあるが、弟の真樹日佐夫ってのも
まじでクソ悪そう。

なんでも、村上和彦氏@クソ王道のヤクザ漫画家
と兄弟分の盃を交わしているらしい。

「おう、取材ならこれ書けよ! 
ワシと真樹は兄弟分や! 
真樹はMやろ、村上はMやろ、M&Mや!」(@村上氏) 

かたぎじゃねえな、こりゃ。
その辺のことが書いてあるHP

http://www.loft-prj.co.jp/interview/0308/02.html

はまじで必見。
クソおもしれえ。
真樹氏の写真があったりするのだが、
これがまた目を見張るものばっか。
ビキニGALの胸をモミあげてたりしてる。
しかもその写真のキャプションが圧巻。

「たとえ妻子が見ている前であろうとも、
気にすることなく女子の胸を揉む真樹先生。
これが男だ! そんな男にボクもなりたい……。」(@キャプション)

まじで「なんかそれはっ」の一言。
くそすげえ内容。濃すぎ。
そのほか、村上竜司@空手家なども
まじでえてのトークも掲載。
愕然エピソードがボコボコ。

「新宿といえば梶原先生が
ぼったくりバーで暴れた後にママを逆さ吊りにして、
真樹先生が股間に
お酒を注いだ事件でも一部で有名ですよね(笑)」。

「真樹先生も昔は新宿派で、
コマ劇場のアイススケート場でデートしたり、
そこでチンピラと喧嘩すれば
相手をシューズで蹴り飛ばして、
倒れたら相手の手の上をスケートで走り抜けて
指を切り落としていたんですよ(笑)」。

「佐山サトル新宿で大暴れ」

クソスゲエ。っていうか恐い。
マニアは激チェキだ。

話を戻そう。
作画の原田久仁信氏については、
勉強不足なため、詳細は分からないが
ネット調べたところ、
「男漢ジョー」なるタイトルの漫画を
書いていることが判明。
このタイトルってまじですげえ。
相当の「漢」(オトコ)なのだろう。
情報のある方は是非。

さて、そろそろ本題に入ろう。
基本的には、実在のプロレスラーの生い立ちなど、
知られざる事実を描いた風な漫画。
結構勘違いしている方もいるかもしれないが、
実話のようで実話じゃねえ。
かなりのフィクションが含まれる。
っていうか、
それこそが梶原ワールド AKA 一騎節。
台詞とかが半端ねえ。
ところどころに猪木のコメントが入ってくるのだが、
それが真実味を演出している気もする。嘘が多いけど。
っていうか、
完全に猪木よりの意見。NOT馬場派。
が、後に猪木とも仲たがい。
タイガーマスクの名称はもう使わせない
ってことになり、
タイガーマスクの名前が「ザ・タイガー」に
変わったことは、
往年のファンはご存知のとおり。

スター列伝では以下のレスラーが
取り上げられている。

▼ザ・ファンクス
▼スタン・ハンセン
▼アブドーラ・ザ・ブッチャー
▼A・ザ・ジャイアント
▼ミル・マスカラス
▼タイガー・J・シン
▼G馬場&A猪木
▼リック・フレアー
▼タイガーマスク
▼ハルク・ホーガン
▼ブルーザー・ブロディ
▼ザ・グレート・カブキ
▼カール・ゴッチ

たしか、これは途中で終わっているはず。
なぜなら、梶原一騎が逮捕されたから。
それにより、打ち切り。
なんかそれはっとしか言いようがねえ。
噂では、次はジャンボ鶴田の予定だったらしい。
俺的には読みたかった。
鶴田のバックドロップと「オーッ」は永遠。
まじでRIP。

話を戻そう。
とりあえず、
俺的にクソおもしれえってのを
適当に上げとこう。
まずはなんといっても、
馬場と猪木のGI砲。
猪木が若い頃、
ブラジルでコーヒー豆を担いでいたとか、
馬場がプロ野球選手で、寮の風呂で
石鹸ですべり、怪我をして
野球人生が終わったとか、
モノスゲーエピソードがボコボコ。
互いがライバル視しあい、
クソ頑張る話とかもおもしれえ。
意地のヒンズースクアッドで、
汗で地面に水溜りができたりする。
とまあ、
いろいろと名シーンがあるのだが、
クソ王道を揚げざる得ないだろう。

日本プロレスを追い出された猪木は
新日本プロレスを創立。
師匠カール・ゴッチに
招く外国人選手の手配をお願いしていた。
ある日、猪木にゴッチから国際電話がかかってくる。

猪木 「ハローゴッチさん!
    で どんな顔ぶれの大物レスラーをよこしてくれますか?」
ゴッチ「それが………
    いいかイノキ冷静にきけよ
    誰ひとりきみの新日本プロレスに参加するのをオーケーしない
    テレビ中継もない新団体では不安だ
    それに新日本プロレスにあがったら最後
    もう二度と日本プロレスによんでもらえんという」
猪木 「ウ~~~ヌ!!
    日本プロレスのワル幹部どもが
    アメリカのレスラーたちに手をまわし圧力をかけたな!」
ゴッチ「どうやらそのようだが
    感情的になったら負けだぞイノキ
    新日本プロレスの旗あげ興行は立派にやれるッ!
    一人の超大物レスラーが日本へいき
    きみと戦うからな!」
猪木 「エッ……そ その超大物とは!?
ゴッチ「わたしだよ
    それともカール・ゴッチは超大物ではないかな?」
猪木 「ゴ……ゴッチさん!(感涙)」

圧巻としか言いようがねえ。
このシーンはあまりに圧巻であるため、
ゴリラーマン(@ハロルド先生)において、
サンプリングされている。
まじで涙なくして読めないシーンなのだが、
実際とはかなり違うようだ。
猪木の自伝によると、
「ゴッチとしても、
私に協力すれば業界から抹殺されかねない状況だ。
リスクを伴うだけに、
生活の保証という意味の金を要求してきた。
かなりの額だったが、 私は払う約束をした」@A猪木
とのこと。
ってことで、
これは完全な梶原一騎先生の創作といっていい。
ここまで圧巻のエピソードがまさかの創作。
クソ恐ろしいぞ>一騎ISM。
っていうか、ヨク見ると台詞がスゲエ。
「ハローゴッチさん」ってすごくねえか。
「う~~~~ぬ」なんていう奴はおらん。
が、台詞が半端ねえところも完全一騎ワールド。
真骨頂だ。
独特の言い回しとして、
猪木がダラけた幹部のことを
「ダラ幹」と呼んだりするのが印象的。

で、この話の締めが次ぎ。

「馬場がいたから猪木がある!
猪木がいたから馬場がある!」

まじでなんなんか、これは。
渋いんか、どうなんかまるでわからん。
まあ、俺周辺では、
「ヒロがいたからツルがある」
「ツルがいたからヒロがある」
って言われとる。
「サトルがいたからトラがある」
「トラがいたからサトルがある」
ともいわれたりもする。
ライバル関係の鏡っていわれとる。

他の話でおもしれえといえば、ブッチャー編。
特に地獄突きを編み出すところかはスゲエ。
たぶんこれも一騎先生の創作くさい。

あるカンフーの使い手に敗れたブッチャー。
そいつに頼み込み、そいつの師匠を紹介してもらう。
そこで修行中。

「カラテの破壊力はパワーよりスピードが先決」@師匠
そういった後、
いきなり鉄鍋に小石をボコ入れし、火にかける師匠。

「ライスをいためればチャーハンだが…
小石をいためてどうする気だろ?」(@ブッチャー心の声)。

この辺の言い回しがまじですげえ。
「チャーハンだが」ってなんかそれはっ。
そんなことよりも、その後。

突然、師匠は猛烈な勢いで熱した小石に向かって
手刀をボコ突き。クソすばやい。
スピードが凄いからやけどしないってことらしい。
まじか。
まあ、その後、ブッチャーも素早い突きを体得。
これが地獄突き。
まじでなんかそれはっ、のエピソード。
王道。

長くなってきたので、
この辺でやめておくが、
各話ともまじですげーので是非。
離婚したが元妻・倍賞美津子が
猪木のことを
「アントン」
って呼んだりするのも圧巻。
旦那のことを「アントン」はねえだろ。

個人的には、
スタンハンセンがラリアートを生み出す話とかはオススメ。
あとはアンドレ、タイガージェットシンの話。
台詞がとにかくスゲエから、
その辺も注意して読むといいかも。

まあ、そんなところ。
ピース。


追記。
参考までに。
この漫画のFAN、
っていうか、
プロレスFANとしてお勧めしときたいのが、

「最狂超プロレスファン烈伝」

まじでクソマニアック。
1990年代のプロレスお宅の漫画。
主人公の名前が、
前田日明ファンってことで
「鬼藪 宙道(きやぶ ちゅうどう)」。
キャプチュードってことね。
そんな感じで、
登場人物には、必ずその愛するレスラーに
まつわる名前が付けられている。

・奥飛 堀三(おくとばす ほるぞう)…猪木ファン
・西等里 熱人(にしらり あつと)…ハンセン及び外人レスラーファン
・十六紋 菊(じゅうろくもん きく)…馬場ファン

登場人物名を見たら歴然だが、
内容的にも、クソめちゃくちゃ。
とくにかくマニアでしかありえん話題。
前田が、鬼コーチ山本小鉄に、
気合を入れてもらうため、

「竹刀ごっつぁんです」

といい、
自ら竹刀で叩かれていた、という話など。
まじで愕然。
まあ、マニアな輩以外にとっては、
全く面白くねえので、
まじで読む必要のない漫画。
飛龍革命がどうしたとか、
藤波のことを、マッチョドラゴンと呼ぶとか、
藤波の無我に興味がある、とか言っている
古いタイプのプロレスファンは是非。


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