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2006/08/24

千年のかなた　七つの封印・外伝／カイ・マイヤー

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(90485)

カテゴリ：絵本・童話・児童書

時は西暦999年。
新たな千年を前に、七人の語り手が過去と未来を語り合っていた。
その中で、語り手の一人が話し始めた、ある娘の話…。

12歳のデーアは村の井戸に水汲みに行き、いつもと違うことに気付く。
井戸端会議が聞こえない代わり、教会に人々が集まっている。
見ると、教会前に馬車が５台。そこから教会内に多くの荷を運び入れている。
千年の終わりを世界の終わりと信じた強欲商人が、自分だけ助かろうと
教会に救いを求めに（というより、乗っ取りに）来たのだ。
商人の企みを破ろうと、司祭は一人の男を村に呼ぶ。

その名を聞き、デーアの母は、なぜか突然デーアを家から追い出し、
ゴーテンの元へ行けと言う。
母の真意は？デーアとゴーテンの関係は？

そして、千年の終わりはデーアに何をもたらすのか？

春からハマって図書館から借り続けてる、「七つの封印」の外伝。
全10巻の４巻と５巻の間に発行されたもので、
デーアは本編では主人公キラの母親として、重要な役割で登場します。
…といっても、この本はしっかり独立した作りになっているので、
本編を知らなくても単独で楽しめます。
個人的には最終巻（10巻）の終わり方が気に入らず、外伝の方が面白い！
と思ったので、これはこれとして読んで欲しいですね。

外伝の舞台は西暦999年の…ドイツですか？作者がドイツの方ですし。
剣と魔法の世界ですね。悪者が魔女の軍団を作って世界を滅ぼそうとする。
それをやっつけようとする主人公…ま、ありきたりな設定ですが(^^;)
本編を先に読んでたので、デーアが未来の娘キラとダブってしょうがない。
口が達者で生意気盛りな元気っ娘。ああ、ウチにもこんなのいたな。

巨大なシラミ！が、なぜか微笑ましいという…？！

すごーくよくできた作品とは言えないかと思いますが、
それなりにグイグイと引き込まれてしまう…そんな“外伝”です。
一応このシリーズが、作者さんの児童文学第一作ということで。
ま、本編も５巻辺りはかなり面白いですけどね。
（５巻に出てきた味方“堕天使”がお気に入り♪）

ちなみに表紙の女性はデーアではありません。これが魔女軍団。
山田章博氏のイラストは、かなりカッコイイのとそうでないのと差が
激しいと感じるのですが…（最終ページのデーアは“そうでない”代表？）。

千年のかなた　七つの封印・外伝　著者：カイ・マイヤー
訳／山崎恒裕　絵／山田章博
ポプラ社　2003年7月発行

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Last updated 2006/08/24　02:16:34 PM
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ジャンプ、マンガetc感想だったはずが、最近ほぼ猫。日曜は特撮感想。社会人・大休学中・15歳(三毛)＋13歳(三毛)＋11歳(白末っ子) ＋7歳（茶トラ）＋6歳（茶トラ）計猫5匹の母。（白妹は2018年11月3日闘病の末９歳で、白兄は2023年1月16日13歳で、茶トラ（小三毛の双子の片割れ）は2023年9月9日12歳で永眠。2023年11月・12月に茶トラ１匹ずつ仲間入り） Twitterもやってます、よろしくお願いします！　@necroakubi

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