2011.04.12
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カテゴリ: 青波
我が家では、室内でよく“やきゅう”をする。

3mくらい離れた場所からボールを投げてやって、
5歳の息子が玩具のバットで打つ。

狭いリビングに結構な勢いの打球が飛び交う。

時には、2歳の娘に直撃する。すぱーん。

「ごめんごめん」と軽く謝るだけの兄、
何事もなかったかのように1人遊びを続ける妹。

傍から見ると、異様な光景に違いない。

今日も、そんな光景が自然と繰り広げられた。


居ても立ってもいられまい――。

さて、我らがオリックスはというと、
地元・大阪で昨季のリーグ1位を迎え撃った。

H 100 000 100 000 2
Bs 000 000 011 000 2

イヤ、開幕前まではね、故障者祭りだわ、
話題の韓国人たちは低調だわ、
明るい話題はもう駿太くらいだわで、
もう筆を執る気力も起きなかったわけである。

ところが、今日の試合は……。

満足だァァァァァァァァァァ!



▽開幕投手・木佐貫と和田について。

2人とも松坂世代で、2003年の新人王。
しかし、今やその差はかなり開いてしまっており、
勝ち星で2倍、推定年俸は5.5倍……。

更には味方打線も、和田が圧倒的有利とあって、


しかし、である。

木佐貫が素晴らしい投球を見せてくれた。
和田と互角の投げ合いを演じ、9回2失点。
球数を要するタイプだが、115球は見事だ。

4回の無死満塁は多村⇒左飛、松中⇒二併で無失点、
5回の一死三塁は川崎⇒三振、本多⇒遊飛で無失点。

ソフトバンクが、よくフォークに手を出してくれた。

イヤ、それも木佐貫のストレートがキレていたからか。
今日は随分と見逃しを奪っていた。

内川、細川と新戦力に打点を献上したわけだが、
カブレラは抑えてやったぜ。

他球場ではダルやマエケンや成瀬や岩隈ら、
錚々たるメンバーが崩れたというのに、
この九州男児は静かに仕事を果たしてくれた。
まさにエース・金子の穴をしっかりと埋める活躍。
個人的にはマン・オブ・ザ・デイ。

▽捕手・伊藤の抜擢について。

高卒1年目から将来を嘱望されていた正捕手候補。
今年、首脳陣はどこまで我慢できるか。

プロのスカウト曰く、多くの場合、捕手を獲得する際に
最大の指標となるのは「肩」なのだそうだ。

伊藤は、その武器を持っている。

8回、本多をストライク送球で刺したのは、
チームにとって非常に大きな収穫だった。
近年、オリックスは走られ放題だからね……。

今日は、リードも頑張ったのではないか。
木佐貫のストレートがキレていたおかげでもあるが。

今日の打撃を見る限り、まるで打てる気がしないが、
暫くは我慢だ。今は守備だけで一杯一杯だろう。

因みに、伊藤はプロ4年目とまだ若いが、
かなりの苦労人だ。去年までは椎間板ヘルニアにより、
選手生命の危機に立たされていた。

今日、檜舞台に立てたのは驚異というか奇跡。

実はその裏には、あるトレーニングジムの存在がある。

車椅子テニスプレーヤー・国枝慎吾も通うJ-Workout。
なんと、ここの特殊なメソッドは、
下半身不随だった国枝を歩けるまでに回復させた。

去年、辛いリハビリを経て二軍戦で復活を遂げた時、
伊藤は大粒の涙を流したという。

プレーできる喜びを知る者は、強くなる。と思う。

▽2本の本塁打について。

前々から知っていたことだが、
このチームは得点の取り方があまり上手くない。
加えて、和田の出来が完璧で連打は期待できない状況。
序盤はマジでノーヒッターを喰らうかと思っていた。

それだけに、よくぞ。しかも、飛ばないボールで。

1本目、8回のバルディリス。
おそらく、去年ほどの打力は戻ってきていない。
全く期待していなかっただけに、嬉しい一発。

そして、値千金の2本目、9回の後藤。

今年も1号は同点弾

残留してくれてありがとう。
昨季の開幕2戦目も9回一死からの同点弾だった。

キャプテンをベンチで迎える仲間たち。
坂口が熱い抱擁をした直後だった。

「僕とも抱き合っておきますか」と
言わんばかりの木佐貫。少し遠慮しがちな2人。
その姿を見た妻が、ハマっていた。

重量打線のソフトバンクは0本で、
貧打を心配されたオリックスが2本。野球は難しい。

▽12回裏の攻撃について。

ファルケンボーグ攻略未遂である。

しかし、多くは望むまい。
今日は下馬評も、試合展開も負け試合。
この結果に持ちこんだ執念を褒めてあげたい。

Tの二塁打、去年までのボールなら、
或いはスタンドに入っていたかも……、とか。

無死二塁、野中バントではなく、
代打・日高だったらどうなっただろう、とか。

一死三塁、バルがバットに当てていたら、とか。

ジェダイの教えに背くであろう悪しき感情だ。
みんな、執着はよくないぞ。

▽勝利の方程式について。

今日は10~11回を平野が、
12回を岸田が無安打で乗り切った。

更に、鈴木が抑え捕手として起用されていた。

それにしても、平野は大丈夫かね。

2イニング目も行くとわかって、
やや嫌な感じがしたのだが。

ストレートの球速は140キロ台半ばと
今ひとつで、空振りも奪えなかった。

そして、あの“ふっくら”とした外観は、
体重が戻ったと考えるべきか、それとも……。

▽困り果てた打線について。

昨日『報道ステーション』でスタメンが
発表された時、なんか切なくなったんだけど。

秋山監督に「まだオーティズもいますからね」と
自慢された時、強がれなかったんだけど。

「ウチにだって、まだヘスマンがいるわ!」って。

まァ、繋がりそうもない打線である。

左右のバランス的に仕方なく起用された2番・大引。
本来は下位でこそ数字を残す傾向にある。
改造中の打撃でどこまで飛躍できるか。

5番・北川は流石の打撃を見せるが、
如何せん骨折の影響で走塁ができない。
今日も二塁到達もやっとで、すぐに代走を送られた。

6番・スンヨプはバットをボールに当てられない。
12回に敬遠された時は、心底「ラッキー」と思った。

森山をスタメンで使い、スンヨプを代打に使う方が、
もしかして効果的ではないのか。

7番・バルはまだ本調子ではなく、
8番・伊藤は捕手業で手一杯。

9番・駿太は張本以来52年ぶりに高卒外野手として
開幕スタメンを飾ったものの、和田には軽く捻られた。

次を打つ坂口との差が、どうしても目につく。
但し、対応力はありそうなので、使い続けて欲しい。
3打席目で代打を送られたのは残念だった。

をいをい、計算できるのは1、3、4番くらい?

因みに、今日は12回で15三振。

無死または一死で、得点圏に走者がいる場合でも、
これだけ三振が多いと、見ている方は辛い。
相手投手も、慌てることなく投げられるだろう。

飛ばないボール、弾まない人工芝。
そのために、このオフは駿足を集めたのだ。
大物打ちは代打でいい。試してみてはどうか。

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Last updated  2011.04.13 04:08:45
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わっきー@ Re:進撃(06/01) おめでとうございます!!
クロスリートまこ雄@ オリックスについて オリックスの長年の停滞原因は、投手陣の…
ねっぴぃ@ Re[1]:進撃(06/01) キジーさん 懐かしい。ウイリー・バンク…
キジー @ Re:進撃(06/01) むしろ今シーズンの展開で更新しないほう…
キジー @ Re:乱戦(06/09) 完全に油断していた。ご無沙汰である。 こ…

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