2011.06.18
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カテゴリ: 野球
思えば今年、1つだけ見ていない球団があった。

中日ドラゴンズである。

オリックスが彼らと対戦した2試合は、
家族で長瀞に出掛けており、しかも連敗したため、
録画しておいたビデオもチェックしないままだった。

ってことで、1年ぶりにマジマジと見たんだけどさ。
一際、異彩を放つ打撃フォームの男が1人。

“悠然としていない神主打法”というか、
“忙しない中村紀洋”というか……。



実は、彼はオリックスファンにとって、
結構“気になる”存在である。

平田といえば、2005年の高校生ドラフト1位。
そう、我らがT-岡田と同期なのだ。

しかも、同じ大阪出身。

中学時代は「箕面の岡田、都島の平田」と並び称され、
高校時代は「浪速の四天王」に数えられていた2人。

(注1)箕面=箕面スカイラーク
    都島=都島ボーイズ

(注2)浪速の四天王
    =辻内崇伸(大阪桐蔭⇒巨人)

    =岡田貴弘(履生社⇒オリックス)
    =鶴直人(近大附⇒阪神)

さァ「四天王」ですよ、皆さん。

トリコ、ココ、サニー、ゼブラ(グルメ四天王)とか、
お登勢、西郷、華陀、次郎長(かぶき町四天王)とか、

前田太尊、薬師寺、鬼塚、葛西(東京四天王)とか、
影慶、羅刹、卍丸、センクウ(男塾死天王)とか。

もう“この類”だったんですよ!(どの類だ)

更に、あのドラフトの時、
中日はもともと岡田指名の予定だったと。

それが、落合監督の“鶴の一声”で平田に変わったと。

もしも、その決断がなかったなら、
辻内の抽選で巨人に負けたオリックスは、
外れ1位で岡田を選ぶことができず、
或いは、平田を指名したかもしれなかったと。

当然、ファンとしてはどちらが先に活躍するか、
どちらがより活躍するかを意識するわけで。

高校時代の実績は、平田の方が上。

カブレラのように背中をぐ~っと反らせる構えから、
高校通算70本塁打(岡田は55)をかっ飛ばし、
甲子園では、1試合3本塁打。
これは、清原和博以来の大記録だった。

プロに入っても、先に一軍で活躍したのは平田。

高卒1年目で早くも昇格を果たすと、
2年目にはプロ初スタメン&プロ初打点。
日本シリーズの大舞台でも躍動した。

そして、3年目にはプロ初本塁打!
これがサヨナラ弾とあって、お立ち台も経験した。

対する岡田は、1年目に初安打を記録するも、
それ以降は二軍で燻り、低打率の日々。

巻き返したのは、4年目からだった。

藤井康雄コーチとの二人三脚で、
ウエスタン・リーグで本塁打王・打点王を獲得。
一軍にも抜擢され、プロ初本塁打も飛び出した。

更に5年目は“T-岡田”に改名し、大ブレイク。
33本塁打を放ち、初タイトルに輝いたのだ。

一方、一軍と二軍を往復していた平田は、
この年のオフに背番号8から40に降格。

2人の位置は、完全に入れ替わったのであった。

迎えた今年、Tはチームの4番に定着。
しかし、今はまだ去年ほどのインパクトを残せていない。

すると、平田がまた浮上してきた。

2週間ほど前、2試合連続サヨナラ弾という、
史上8人目の記録を作ったのだ。

8人って、実は完全試合達成者(15人)より少ないのよ。

しかも、過去の面子を見てみると……。

1961 桑田武(長嶋茂雄の三冠王を阻止した男)
1968 豊田泰光(西鉄黄金時代の遊撃手)
1977 若松勉(ヤクルトの“小さな大打者”)
1984 長嶋清幸(球界初の背番号0)
1988 デシンセイ(日本のドーム球場で第1号)
1990 門田博光(史上最年長40歳でMVP)
2002 松井稼頭央(日本人内野手初の大リーガー)

なんだか、強烈な人ばかり。

更に、平田と時同じくしてMLBでは、
アルバート・プホルスも2試合連続サヨナラ弾。

平田の前途も明るいような気がする。

この先、一体どちらがファンに「得をした」と思わせるか。

いつの間にか、カブレラ反りをしなくなっていた平田。
足を上げないノーステップ打法のT-岡田。

2人の変化を見て、時の流れを感じた。

☆☆☆

因みに、試合の方は4対0の完勝!
吉見と並ぶチームの勝ち頭・ネルソンを攻略した。

坂口は“打ち出の小槌モード”で猛打賞。
ホント、このモードに入ると、簡単に安打を打つなァ。

田口は苦もなく犠打を決めること、3度。

そして、驚くべきはスンヨプだ。

なんと、本塁打含む4安打2打点!

横浜ではノリが一発を放ったというから、
「こっちも出るのでは?」なんて思っていたら、案の定。

しかし、2打席目の本塁打も良かったのだが、
3打席目の流し打ち。あれだよ、あれ。
あれが出来るなら、あと1分は打率が上がるよ。

一方、投げる方では、中山が三塁を踏ませず、7回無失点。
捕手・斉藤とのコンビがハマったのか、
それとも、やたら左右にストライクゾーンの広かった
主審・木内の判定に助けられたのか。

それにしても、いくらチーム事情とはいえ、
86球での降板は可哀想だったな。
プロ初完封を狙えそうな雰囲気だったのだが。

ともあれ、これでチームは最大10あった借金を完済。
明日は開幕2戦目以来となる貯金を、
エース・金子で狙いに行く。

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Last updated  2011.06.19 06:47:52
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わっきー@ Re:進撃(06/01) おめでとうございます!!
クロスリートまこ雄@ オリックスについて オリックスの長年の停滞原因は、投手陣の…
ねっぴぃ@ Re[1]:進撃(06/01) キジーさん 懐かしい。ウイリー・バンク…
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