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2016.06.01
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カテゴリ: 映画(ふ)


予想外に重いです。

2009 アメリカ、イギリス
アニメ、ファンタジー

監督
ウェス・アンダーソン
Voice
ジョージ・クルーニー
メリル・ストリープ

エリック・アンダーソン
ビル・マーレイ

ストーリー
フォクシー・フォックスは俊敏な動きと卓越した勘の鋭さ、大胆さで右に出る者は居ない凄腕の泥棒。
しかし恋人フェリシティーの妊娠が発覚。
そんな時に運悪く2匹は、人間が仕掛けた罠にハマってしまう。
フェリシティーは絶体絶命のこの状況で「もしも生きて帰れたら泥棒稼業からは足を洗って、子供を育てて」と話す。
それからキツネ時間の2年後。
無事に絶体絶命の危機を逃れたフォクシーは小さな穴ぐらを寝床に、フェリシティーと息子アッシュと暮らしていた。
息子のアッシュは残念ながらフォクシーに似ず、運動音痴で捻くれ者。
新聞記者に転職したものの稼ぎは悪く、貧乏暮らし。

そんな時、丘の上の大きな木をくり抜いた豪邸が売りに出ているのを知ったフォクシーは、周りの反対を押し切りその家を購入する事に。
周りの反対の理由は、丘の向こうには巨大な農場主である恐ろしい人間が3人も住んでいたからであった。
そしてフォクシーは巨大な農場を見て、かつての様に野生の本能のまま泥棒する欲望に駆られてしまうのだった...。





感想
ストップモーション・アニメという事で、これはかなり凄いクオリティです。

並々ならぬ努力と途方も無い時間を想像するだけで、今作には観る価値が十分にあると感じます。
感じますが、内容は決して子供でも楽しめる様なカワイイ作品ではありません。
いや、子供でも楽しめるには楽しめるんですが、作品の真意が伝えたいのは実に皮肉で、人間がいかに自然を破壊し動物の住処を奪っているかという事だと思います。

農場主からすれば鶏を殺される事もりんご酒を盗まれる事も死活問題であり、退治の対象である事は仕方がありません。
もちろん野生動物が侵入してしまう農場の食品、製品など我々購入者からすれば嫌悪感を抱いてしまうでしょう。
病原菌とか大丈夫?ってなりますよね~。

しかし元を言えば、泥棒稼業は野生の鳥や野生の果実やらが減ってしまったからです。
盗むしかなくなってしまったからです。
そこを実に皮肉っぽく「子供を育てる為には仕方ない」と歌が入っています。

子供を産むな!絶滅しろ!なんて思ってもいませんが、人間の行為はほぼそれに近いものがあるかもしれませんねぇ。
子供を育てる為に盗む、人間様はそれは困る、迷惑だから殺してしまえです。

以前学の無い私にはなんだかよく分かりませんでしたが、えらい剣幕で「お前はバカか」と言われた事があり、その議題が絶滅危惧種の動物を保護する事は必要か?というテーマでした。
私はこの世界上で人間が1番だと言わんばかりに増えてしまった事が動物達を減らし、絶滅危惧種を増やしてしまったのだと考えています。
まぁ相手の方は「お前はバカか」と理論立てて言うくらいなので、私の考えはずいぶん浅はかなんでしょう。
すいませんね、バカで。笑

そんな事は置いておいて、面白いのは人間様は「野生動物は下水道には住めない」と考えるシーンです。
しかし彼等は下水道でたくましく暮らします。
そして盗む場所は山から町へ、スーパーマーケットの中になります。

人間と動物のいたちごっこを描いていますが、いたちごっこの原因もつまりは彼等を殺そうと山を削った事が原因で、山を失った彼等は下水道から町へとやって来たのです。

さらに面白いのは「姿形は違えど、腹黒さは皆同じ」という文句です。(なんか微妙に違うかもですが、意味は合ってます)
映画を観る前の作品紹介の時点では、恐ろしい人間達の腹黒さが描かれているのかな?と思ってたんですが、そうではなく人間も動物も「腹黒さは同じ」という意味でした。
さらに言うなら「人間も1動物である」という事ではないかな?と。

それを面白おかしく、時に鋭く現代社会を風刺している作品です。
予想外に重かったなと思います。
気楽に観るべき雰囲気の作品でここまでやられてしまうと、エンターテイメントとしては少々辛いかな?と思います。
でもストップモーション・アニメでここまでの大作にする努力を考えると十分に楽しめるのではないか?と思います。

my評価7点(10点満点中)





概要
原作はイギリス人小説家ロアルド・ダールの「父さんギツネバンザイ」。
ロアルド・ダールは世界的にも人気であり著名な作家である。
映画化された作品も多く「チャーリーとチョコレート工場」や「マチルダ」、「ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!」「ジャイアント・ピーチ」などがそうである。
さらに2016年現在、スティーブン・スピルバーグ監督でロアルド・ダール原作の映画が製作されていると言われている。
出演者も豪華であり、ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープ、ビム・マーレイとそうそうたる顔ぶれである。
批評家達には高く評価されており、批評家達のレビューサイト「ロッテン・トマト」では支持率92%、平均点10点満点中7.9点となっている。
第37回アニー賞アニメ映画賞、映画監督賞にノミネート、映画脚本賞受賞。
第35回ロサンゼルス映画批評家協会賞アニメ映画賞、第13回ラスベガス映画批評家協会賞アニメ映画賞、作品賞(ファミリー部門)、2009年度ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞特別映画製作業績賞、第44回全米映画批評家協会賞美術賞、第75回ニューヨーク映画批評家協会賞ジョージ・クルーニーが主演男優賞、アニメ映画賞、第13回オンライン映画批評家協会賞脚色賞、第14回サンディエゴ映画批評家協会賞脚色賞、第14回サテライト賞アニメーション・ミックスメディア映画賞を受賞。
第82回アカデミー賞では長編アニメ映画賞、作曲賞にノミネートされた他、様々な賞を受賞、ノミネートされている。


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Last updated  2016.06.01 12:38:11
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和希ちゃん8383 @ Re:キス&キル〜自由気ままに映画日記(08/22) ツルノカミさんお久しぶりです。 コメント…
ツルノカミ @ Re:キス&キル〜自由気ままに映画日記(08/22) 和希ちゃん8383さん、 お久しぶりです。 …
和希ちゃん8383 @ Re[1]:男と女の不都合な真実〜自由気ままに映画日記(07/03) ツルノカミさん コメントありがとうござい…

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