にっくの日記

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2006/08/16
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ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』(Through the Looking-Glass, 講談社英語文庫)を読了。

アリスと言えば、『不思議の国のアリス』の方が有名で、本書の方は一般に二次的な見方をされる傾向にあるような気がするのだが、かく言う私も実はそのような見方をしていた。ところが読んでみると、『不思議の国のアリス』に負けず劣らず面白い。ナンセンスな可笑しみに前作よりも一層磨きがかかっているような気すらする。

前作にも面白いキャラクターが沢山登場した。その中で、チシャ猫が抜群の存在感を示している。言わば、チシャ猫がいっとう抜きん出ていて、他はさほどインパクトがない。ところが本作の方には、チシャ猫並みのインパクトのあるキャラクターが多数登場する。ハンプティ・ダンプティ、赤の女王、白の王、トイードルダムとトイードルディー、騎士、などなど。

個人的にはハンプティ・ダンプティが一番好きなのだが、彼の登場の仕方なども心憎い。

本作の長所の一つは、前作と同様、言葉遊びと駄洒落の可笑しさにあるのだから、英語で読むとなお一層面白いのではないかと思う。それらをきちんと理解して楽しむためにはそれなりの英語力が必要なわけだが、幸いなことにアリスシリーズの英語は簡単だ。駄洒落と言葉遊びは前作よりも本作の方が分かりやすいのではないかと思う。ただし、マザーグースなどのイギリスの読者には周知のものを前提としたところもあり、注がないとわけが分からないところがあるかもしれない。私が読んだ講談社英語文庫版の注は英文解釈のレベルの注に留まっており、物足りない。


なお、英語リスニングの練習がてらにアリスシリーズのオーディオブックをよく聴いています。オーディオブックのナレーションには、すべて同じ声で朗読するタイプのものと、登場人物毎に声を変えて朗読する一人芝居のようなタイプのものとがありますが、私が聴いているもの(Alice's Adventures In Wonderland And Through The Looking Glass (Classic Collection (Brilliance Audio)) (CD))は後者のタイプのもので、もうこれ以上の完成度は望めないのではないかと思うくらいに楽しい朗読になっています。これを聴くと、アリスの世界がより立体的に感じられてきて想像力がふくらみます。アリスファンの方、英語のリスニングの練習をしたい方などにお勧めです。





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Last updated  2006/08/16 04:12:05 PM
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