ここらでちょっと途中下車

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固定術のこと 1

私のブログには、
たまに足関節固定術の質問が来ることがある。
私は、7年前、変形性足関節症と言う、
足首の軟骨がすり減る病気で、
急に歩くことができなくなった。
近くの何か所かの病院で、固定術をするしかないが、
リスクが多いのであまり勧められないと言われた。
足首の固定術ってどんな手術なんだろうと、
ネットで調べても、全く情報がなかった。
それで、自分の病状についても発信していけたら
と言うのも、ブログを始めた動機の一つ。

2006年、奈良の大学病院を紹介された。
その数年前、世界で初めて、足関節の人工関節を
開発したチームがある病院だ。
自分もその人工関節を入れてくれるのかもと思ったけれど、
足首の人工関節は、10年ほどしか持たないので、
70歳近い人しか進めないと言うこと。
それで、足首の固定術を勧められた。

6月の受診の時、固定術の説明を受けたけれど、
私の受けたのはそれとは違った。
最初は、足首の前を30cm位切って、
距骨に凹みを入れ、脛骨を埋め込む手術と聞いたけれど、
入院してから、違う手術を勧められた。
内視鏡で軟骨をとる方法が開発され、
それだと傷口は5cmぐらいで、負担が少ないからと、
その方法に変わった。
今まで20例位と言うことなので、
その病院で、20例かなあと思っていた。

2006年10月に手術を受けた。
傷口は小さく、自分は軽い手術なんだと思った。
しかし、術後の状態は良くなかった。
常に痛みがあり、5m歩くのも辛かった。
杖なしでは歩けず、先の見通しも立たず、
私は仕事を辞めるしかなかった。
今まで20例ぐらい手術例があると言うことだったけれど、
もしかしたら、日本で20例か、
世界で20例と言うことだったのかもしれない。
大学病院の特徴は、新しい方法があれば、
実験的に試みることなのかもしれない。

痛みはひどく、そのうち骨粗鬆症の症状も出てきて、
同じ病院で、再手術を受けたのが、
2007年の9月。

imge6160013zikczj.jpg
1.距骨キョコツ 2.脛骨ケイコツ 3.舟状骨ショウジョウコツ4.立方骨リッポウコツ 5.踵骨ショウコツ

私の手術は、脛骨と距骨の間の軟骨を内視鏡で削って、
ビスで止め、自分の骨が一般につながるのを待つ手術だったけれど、
1回目では2本のビスで止めていた、
足首の整形の手術は精密機械の工場のようで、
5cm位の足首の骨を1m位に拡大すると、
足を動かすたびに、かすかな亀裂が入っていたことがわかった。
手術室の中がどよめいた。
この状態で歩けていたこと自体が、不思議だったそうだ。
ビスを3本に入れなおして、
骨が付くまで、6週間のギブス。
その後、3か月後ぐらいまでサポーターを付けていた。

2回目の手術から10カ月ぐらいたったころの写真。

img90f28a79zik6zj.jpg

完全に、脛骨と距骨が繋がって1本の骨になった。
怪我の功名と言うか、2回手術したおかげで、
足首の関節がなくても、私はできることが多い。
でも足首の関節が無いと言うのは、不便な点もあって、
次はそんなことを書いてみようと思う。




はやいものでもう6年。
昔の日記を探して、コメントをくださる方がいる。
ちゃんと整理して、フリーページなどに残さなければと思っている。

(2012-09-27 の日記)


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