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カイツブリの子育て観察記録
5月28日(日)PM6:00

夫婦協力して水上に浮かんでいる葉っぱや、水中にもぐり木の枝らしきものを集め巣に重ねています。暗くなって見えなくなるまで続けていました。
カイツブリ…&hellip ;
カイツブリ目カイツブリ科、体長25cm位、潜水して水中昆虫や小魚を餌としている。湖沼や河川に住む。東北地方の冬季は暖かいところへ移動する。
画像は「野鳥誌」よりお借りしました。
5月29日(月)AM8:45 曇り
カルガモが2羽やってきてのんびりと羽を休めていました。突然、カイツブリの夫婦が「キュルキュルキュルー」と鋭い声を出しカルガモめがけて突進していきました。羽をバタつかせて水上を走り回り声を張り上げて威嚇しています。カルガモは慌てふためいて飛び去りました。
6月1日(木)AM11:00 薄曇り
夫婦で巣の補修中です。今日の苗代沼の水面は白っぽい葉が多く浮いています。カイツブリは白い葉っぱを拾ってきて水面と同じ模様に巣を模様替えしています。
緑の葉っぱが多いと巣を緑にします。大雨が降って水が泥色になると水中から泥が付いたものを拾ってきて巣にかぶせます。
6月2日(金)PM12:00
今日もカルガモが3羽やってきて羽つくろいしてのんびりしていました。カイツブリの雌は巣の中にいます。
突然、カルガモが1羽「ゲー」といって飛び上がりました。カイツブリの雄が水中から攻撃したようです。3羽はびっくりして飛び去りました。
6月6日(火)AM7:30
毎朝起きるとすぐカイツブリの観察をしていますが、ここ2,3日は巣の補修に一生懸命です。
卵はもう生まれたのでしょうか。遠すぎて巣の中までよく見えないのです。
6月7日(水)AM7:00 曇り
未明の雷を伴う大雨で水かさが増し、巣は沈没しそうになっていました。夫婦で必死の様子で巣の補修中です。
夜中や日中の外出中に大雨が降ったりすると、カイツブリの巣のことが心配です。朝などは何より先に双眼鏡をのぞきます。
幸いにも巣の上には葉がいっぱい付いた枝が岸から覆いかぶさっていて、雨が直接当たらないようになっています。自然の中で生き抜くための知恵に感服です。
カイツブリは巣から離れるときはもぐって水中を泳ぎます。巣に戻るときは5,6メートルのところまで近づいたら水中を泳いで巣の向こう側から顔を出します。
6月9日(金)AM7:00 小雨
夜半からの雨が小降りになってきました。巣の中に雌が座っています。雄は沼の真ん中にで羽つくろい中。
6月12日(月)PM6:45
雌が巣の中にいます。ここ2,3日雌が巣の中にいるので卵を温めていると確信しています。
カイツブリは見た目にはオス・メス同じような姿をしていて区別が付けられないのですが、私の勝手な判断で卵を生んで抱くのは雌と決めています。
6月15日(木)AM8:30 曇り
雌は巣の中、雄は沼の中央にいます。沼全体が見渡せるところで巣を守るため警戒しています。家族を守る頼もしいお父さんなのです。
6月16日(金)AM6:50 小雨
夕べは大雨だったので水かさが増し、またまた巣が沈みそうですが雌は巣の中にいます。雄が巣の補修のためそこらじゅうの葉っぱをくわえて巣に置きます。雌が受けとって巣に敷いています。
6月18日(日)AM8:45 小雨
雌は巣の中にいます。
カルガモが1羽やって来ました。頭、肩、背の羽根の様子から見ると若いカルガモのようです。
カイツブリの雄は侵入者を許しません。いつものように「キュルキュルキュルキュルーッ」と叫びながらパタパタパタと羽をバタつかせてカルガモに向かって攻撃しました。ところがこのカルガモは一瞬たじろぎましたが、カイツブリに向かって反撃を始めたのです。カイツブリの3倍はある体で羽を広げて襲い掛かりました。
それでもカイツブリは悲壮な声を張り上げてカルガモに向かっていきます。この侵入者はカイツブリのすごい剣幕に一旦遠くの方に退いてもまた巣に近づいてくるのです。カイツブリは巣を守るため死に物狂いで戦っているようにみえます。
死闘は7,8分も続きました。とうとうカルガモは飛び去っていきました。よかった!何もしてあげられないでごめんね。雌が巣から出てきて「キュルキュル」と鳴き交わしていました。
「お父さん、あなたは強い」と言ってるのかな。