蒼空純米大吟醸山田錦再び・・・☆ | 今夜も一献

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2008/02/04

蒼空　純米大吟醸　山田錦再び・・・☆

(18)

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(549138)

カテゴリ：よもやま話

入院していた串カツ屋のマスターが亡くなりました。

奥さまがずっと孤軍奮闘で切り盛りされていた店も

しばらく閉まったままらしいと聞いていたので

いろいろ忙しいのだろうかと心配していたところでした。

先週に入って、急に様態が悪化したとのこと。

そこまで悪かったとは・・・。

節分の夜の悲しいお通夜。

エプロン姿のマスターの遺影だけが笑っています。

いつもおバカな事ばかり言ってたけど

芯は頑固なこだわり者のマスターは

命を削って店に立ち、

高校生の娘ふたりと、奥さまと、店と、

マスターの料理を楽しみにしている客たちを残して逝ってしまいました。

何でもっと身体を大切にしなかったの？

あなたひとりの命ではなかったのに・・・。

昨夜はこの事を日記に書こうか悩みました。

悩んでいるときにはろくな文章書けないし、

かといって、別の話題を書く気にもなれず

結局昨日は更新を断念してしまいました。

でも、マスターは何度か私のブログに登場してくれているので

やはり書かなければと思いました。

読んで下さっているみなさま。

ちょっとテンション低くて申し訳ありません。

チビが保育園へペットボトルを持って行かなければならないのをすっかり忘れて

前夜飲み歩いていた私に

みりんの空きボトルをくれたマスター。

酔っぱらって置き忘れた私の携帯。

丁寧に電源切って、電波の届かないところに保管してくれていたマスター。

店に置き忘れたと気付くまで、ホント冷や汗もの。

なのであの日は二日連続で通いました。

日記画像に、マスターの姿がちょっと写っています。

店で思いがけない人とばったり出会ったこともありました。

みんな誰かを連れて行きたくなる

そんなマスターの人柄と美味しい料理。

「うちは串カツ屋ですねん。」ってよく言ってたよね。

もちろん串カツも美味しかったけれど、

それ以外のお料理もすごく美味しかったし。

もう会えなくなってしまったなんて

まだ信じられない気持ちです。

お通夜の後には、故人を偲んで

皆に酒が振る舞われたそうです。

こちら京都では、そのようなことはあまり聞きません。

飲み屋の女房としての気丈な心遣いと

マスターへの愛情に胸が痛みます。

皆でどんな話をしたのでしょう。

私はチビ連れでしたので、

お参りだけさせて頂いて帰宅後に弔い酒。

マスター、ちょっとは反省しているでしょうか？

でももしかしたら、もう天国で店を開けて

酒飲みながら、おバカなこと言っているかも知れません。

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さて、今日のお酒はこちら

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『蒼空　純米大吟醸　山田錦』

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よい酒は必ずや天に通じ　人に通じる

原材料：米・米麹
アルコール分：17.0度

精米歩合：40％

藤岡酒造(株)　京都市伏見区　
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以前にもご紹介したことがあります。

で、その時はあまり気づかなかったのですが

こちらの大師匠が、

「米の香りと言うよりも私には樽の香りに感じられる。」と仰るので

確認のため、頂いてみました。

確かにほのかな『樽の香り』がありました。

さすがは大師匠。

脱帽です。

樽の香りは好きずきがありますが

キレは良く、かなり美味しいお酒だと思います。

マスターのお店の壁には、

この『蒼空』のラベルがたくさん貼ってありました。

マスターと『蒼空』の話をしたことはなかったけれど

きっと好きだったのでしょう。

お通夜では泣きじゃくっていらっしゃった奥さま。

これからのご苦労を思うと本当にお気の毒でなりません。

一日も早く立ち直って、店を再開して下さい。

そして、マスターの悪口言いましょう！！

何だかそれがマスターの一番の供養になるような気がします。

復活の酒『蒼空』。

「よい酒は必ずや天に通じ　人に通じる。」

合掌。