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2017.05.03

二階堂黎人『東尋坊マジック』

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24672)

カテゴリ：本の感想（な行の作家）

～実業之之日本社文庫、2014年～

　水乃サトルシリーズ（社会人編）の長編です。
　簡単に内容紹介と感想を。

―――
　旅行プランの企画のため、東尋坊を訪れていたサトルと由加里の前で、事件が起こる。発砲音の後、男が海に転落し、犯人は由加里にぶつかって逃走した。
　サトルが拳銃に詳しいばかりに、二人はその後警察にとどめられる。別の事件で京都にいた馬田刑事が駆けつけ、サトルたちは無事に解放された。そして、サトルたちは、約４年ごとに殺人を繰り返す＜冥妖星＞が再び起こした事件を追っていた馬田刑事の協力をすることとなる。彼らは、過去の事件を洗い出し、過去の現場を訪れる。
　一方、東尋坊事件では、明らかに犯人と思われる人間が浮かぶが、彼らにはアリバイがあった…。
―――

　と、東尋坊でサトルさんたちが直接まきこまれた事件と、馬田刑事が追っている事件のふたつを、サトルさんたちは追うこととなります。
　東尋坊事件の犯人たちのアリバイはいかに崩されるのか。そして、＜冥妖星＞事件の規則性は。このあたりが本書の軸となります。

　○○マジックシリーズを読んできていると、今回のラストがとてもほほえましかったです。
　公式ホームページでは、マジックシリーズの予定は明記されていないですが、ぜひ続編を読んでみたいです。

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