山田詠美『私は変温動物』
~講談社文庫、 1991
年~
山田詠美さんによるエッセイ集です。
からんでくる批評家に本気で怒る話(しかも批評家はかなり失礼な状況で話をしてきたとか)や、約束を守らなかった雑誌社と戦う「「平凡パンチ」に殴り込むの記」あたりが特に印象的でした。どちらもかなりひどいです。
また、山田さんにショックを与えた、ある教師のある言葉(とシチュエーション)は、とある小説でも描かれていたり、山田さん自身が子供の頃に引っ越しの多い生活をなさっていたということも、とある小説を連想したりと、創作とのかかわりも感じながら読みました。
色々と面白いエピソードや思いが描かれていますが、いろいろな本を読んだことを書いている流れで、本のよみかたが他人と違うので感想は書かないと宣言されているあたりも面白かったです。
(2022.12.19 読了 )
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