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2023.05.27
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~角川文庫、 1996 年改版初版~


 あまりにも有名な『犬神家の一族』です。
2007 2009 年頃)にも読んでいなかったので、このたび読み返してみました。
 面白いに尽きるのですが、簡単に内容紹介と感想を。

―――
 生糸工場で成功し、信州一の財閥を築いた犬神佐兵衛が亡くなった。それぞれ母親の違う3人の娘たちと、その夫・息子たちは、それぞれいがみあっていた。長女の息子、佐清(すけきよ)が復員したとき、その遺言書の内容が明かされることとなっていた。
 犬神家の弁護士をつとめる事務所の所員から、事件を予期するような手紙を受け取った金田一耕助は、犬神家近くの宿をとる。しかし、依頼人と会う約束の時間直前に、犬神家で起こった事件(ボートに穴があけられ、佐兵衛の恩人の孫娘が湖に落ちかける)に関わった耕助が宿に戻ると、依頼人は毒により死んでいた…。
 さらに、復員した佐清は、戦争でやられたということで、仮面を付けていた。そして、本物か疑われる中明かされた遺言書の中身は、まるで殺し合いを誘発しかねないような内容だった。
 ついに、次々と3人の娘たちの息子たちが殺されていく。まるで、よき(斧)・こと(琴)・きく(菊)という、犬神家の家宝を連想させるような状況で…。
―――

 これは面白かったです。事件前後に、犬神家付近で目撃される復員服姿の男の役割など、見立て殺人以外にも謎は多く、わくわくしながら読み進めました。
 犬神佐兵衛の過去を描く「発端」以降、すぐに金田一さんが登場するのも読みやすいです。
 冒頭にも書きましたが、なんとなく有名すぎて、イメージもあって再読できていませんでしたが、やはり原作は安心して読めます。繰り返しですが、面白かったです。

(2023.01.29 読了 )

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※表紙画像は横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。





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Last updated  2023.05.27 13:06:12
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