そらをみあげて。

そらをみあげて。

はじまり。



とあるホテルの一室。一匹の猫の深い眠りが、一本の通信により覚まされる。。。

「んー?誰よこんな時間にぃ。。。」

寝ぼけ眼をこすりこすり、通信の相手を確認するdiec。
手首に埋め込まれた多目的水晶から、相手の名前が表示される。

「なんだみりぃかぁ  おやすみなさーぃ。。むにゅ」

再び眠りにつこうとするdiec。

しかし枕のあったはずの場所にそれはなく、鼻をうちつけたため、思わず声がでてしまう。

「『むにゅ』 じゃありません。起きてください隊長。。」

ふとみると、枕元には先ほどまでいなかったはずのある人物が。

「なんでみりぃがここにいるの~? 跡つけら消すって言ったはずだよぉ??」
「寝ぼけながら怖いこと言うのはよしてくださぃ隊長。。我々が敵の多い仕事をしている以上、隊長の身辺警護は必須のことです。わかってくださぃ。」
「まぁとりあえず何か用があるからきたんでしょー? 寝たりないからはやくおねがぃねぇ」

はぁ。。とため息をつきつつ、ねぼけているdiecへみりぃは話を切り出す。

「5433年5月24日、1855.ラトキム元帥より作戦が発布されました。防衛要員を除く、帝国仕官全員参加の作戦です。」
「らときむー? 私の元帥様はmolderさんだよぉ。。むにゃむにゃ。。。」
「寝ぼけた『フリ』はいいかげんおやめくださぃませ隊長。そんなことをしても喜ぶのはオーエンと、一部の読者の方だけですわ」

そういわれ、頬をぷくーっとふくらませるdiec。どうやら癖なようだ。

「わかったわよ。。でも少しくらいつきあってくれてもいいでしょうに。つれないわねぇ。。。読者サービスは大切よ? まったく、そんなんだからその歳で彼氏がいないのよ」
「。。。っ!?」

明らかにみりぃの顔にゆがみが生じている。それをみて大笑いするdiec。
動揺をみて満足したのか、大笑いしたのもつかの間。diecの顔が14才の少女から、傭兵部隊隊長のそれへと変わる。

「で、全仕官参加の作戦だっけ?今、常時40部隊以上がスタンバイしてるから、40部隊近くが動くわけよね。。すごいわね。。。」

そう言いつつ、口元に笑みを浮かべるdiec。

「えぇ、おそらく今戦争始まって以来初の規模でしょう。作戦日時は5433年6月10日。目標はエイルのみです。」

それに答えるように、みりぃも笑みを浮かべている。

「10日。。時間的に余裕があるにせよ、はやく動くにこしたことはないわ。。。 他の隊員との合流は??」
「9割方完了しております。残りも2,3日中には合流予定です。」

あぁそれと。。といい、ミーミルにてドリー大将、座標(3,16)にてバレンシア大将が特訓を行うことも報告される。

「そぅ。。じゃぁ残りは3日以内に合流するようにと通達。休暇は終わりよ。 ところであんじぇのご機嫌は?」
「えぇ、いつでもいけます。隊長。」
「では明朝0500、チュールをでるわ。行き先はミーミル。 とりあえず現在使用している機体はここで全て破棄。あっちで機体のりかえるわ。」

私だけこんな時間に起こされるなんて不公平よと、今すぐ隊員に連絡するようdiecは言う。

「了解しました。全て破棄。。『また』このコロニーの人達からの評判下がりますね、隊長?」

苦笑しながらそう答えると、それを言ったら隊長おこしにきた私はどうなるんですのとぼやきつつ、みりぃは部屋を出て行く。

「いいかげんお仕事モードにきりかえなくっちゃね。」

『また』は余計よと答えつつ、みりぃが部屋を出るのを確認すると、そう言いながらバスルームへと移動するdiec。
最後に不敵な笑みを浮かべ、こんな台詞をつぶやきながら。。。

「さてと、ロキでの借りはきっちり返させてもらうわよ。。。」


そして朝が始まり、白き狼達が 今 目覚める。。。







第二話「はじまり。」いかがでしたでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたら光栄です。
未だにキャラの内面が確立されていないため噛合わない所も多いと思います。
でわでわ次回予告。


-次回予告-
続々と集結する艦体。
その中に佇む純白の艦。
狼の遠吠えが、今響く。。。
次回「会戦。」
ここまで読んじゃったんだし、流れで次話もよろしくっ!w



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: