整恵～ととのえ～生活

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2011年05月29日

生きるために別れた人

(4)

テーマ：旦那さんについて(2468)

カテゴリ：離婚日記

おとといの夜、仕事終わって携帯を見たら

前の会社は、今、夫が勤めている会社

この先輩は夫のこともよく知っていて、かわいがっていてくれていた
先月、夫はこの先輩の勤務するところに復興支援で行っていたが
なにか夫から聞いたのだろうか…？

どうしよ？

と、一瞬悩んだけど
気心の知れた先輩

なんか様子がヘンで、ちょっと気になっていたし
まぁ、いいやっと電話する

　　「あのさ～、Ｙくん（夫）から聞いた～？離婚のこと」

　　　あぁ～、うちの話、聞いたん？

　　「う～ん、あ～、うちの話ね」

　　　ぁぁ？いや～、あの～、うちのはなし～

　　「んぁ？いや、だからうちんち、だって」

　　　うん、だから、うちの話でしょ？

お互いに、話がヘンに食い違いましたが
ようは、先輩も離婚してました。
１年半前に。

そこから私が聞いてると思ってたそうですが

むりむり。別居してるし。

私たちの結婚を誰よりも喜んでくれた先輩ですが
前の浮気話も知ってる彼女
すぐに「また女？」と察してくれましたが

電話の向こうで、うなだれてる様子が伝わる。

私もうなだれました。先輩の離婚に。
先輩のご主人も知っていて、とても優しい方
いつも夫婦いっしょで、うちとは違い、
仲良くしていた姿しか思い出せません。

彼女のとこの離婚の理由は
ご主人のギャンブルと借金

　　　「若いときから、ずっとだったんだ～
　　　　もうね、こればっかりは治らない
　　　　本人に治す気がない限り、ムリだし」

先輩は働き者
忙しい仕事も手を抜かず一生懸命
食事の支度も、毎朝のお弁当作りもなにもかも、
ご主人と子供たちに不自由な思いはさせないと
家族思いで、がんばってきました
向こうっ気が強いけど、情も厚い
厳しいけれど、それはちゃんと想いがあってと分る厳しさ

こんな女性が、嫌いになったわけじゃない夫と
この先、生きるために一緒にいてもダメだから
お互いが、家族が、もっとダメになるだけだから

だから別れる
最愛の夫を、諦める別れ

どれだけの、つらい決断だったのだろう

電話の彼女の声が、時々詰まるのは
まだあきらめきれていない証拠

　　「あんたは大丈夫？つらい思いしてないかい？」

それでも、私を気遣ってくれる言葉に
私は「元気よ、ぜんぜん大丈夫」と笑って答える
いつもより、元気に答える。

電話の最後、いつもみたいにバカ話をして

　　「ひゃ～、久しぶりに笑ったわ
　　　今度あんた帰ってきたときは、
　　　絶対飲むからね、絶対よっ！」

と、大笑いしながら約束。

電話切る前に、私の知ってる先輩の「ひゃひゃひゃ～」って
笑い声が聞けてよかった

お互いに、言いたくても言えなかった人に
言えてよかった。

それにしても、
情があつくて、働き者の女房は
なんでこう、亭主がダメなのかな～？

私のまわり、そんなんばっかですが
これって、どうなん？

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