Akkey's Sky

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2023.02.06
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カテゴリ: つぶやき
加古川のお好み焼き屋さんのおっちゃんからLINEが。 こやまさんが亡くなりました と。

出会いは15年ほど前から通い出した加古川のお好み焼き屋。 店に行くと大概同じ席で同じモノを食べてるじいちゃん。

店が狭いから大きな声も丸聞こえ。 気づけば自然と話するようになり、 食え食えと酒やメシを何度も何度も振る舞ってくれた。

「ワシはこうやって若いもんと話するのが好きやねん」とギョロ目の小山さんは、 怖い顔やけど笑うと顔がくしゃくしゃになる可愛さ。

ウチの奥さんの事も好きで、良く気にかけてくれたり、酒ついでくれたり。

米寿のお祝いに大好物のステーキをお店で振る舞わせてもらった時は本当に嬉しそうやった。 不妊治療を経て長男がお腹の中にできた時、「めでたい!」と言って店にタイを持ってきてくれたり、お祝いもらったり、生まれた長男を抱っこしてくれたり、可愛がってくれた。

子どもできてからは晩に行くことがなかなかできず、土曜の昼に行ってたのでお店で会えなかったから、
こやまさんの家に行って顔見せに良く行った。

独り身で、いつも玄関の鍵がかかっておらず、 勝手にドア開けて呼ぶ昭和スタイル😀

双子が生まれた時、それこそ店に行けない状況やったので、お祝い渡したい!とお好み焼き屋さん夫婦の車に一緒に乗ってきて家に遊びに来てくれたり 笑

もっともっと一緒にお酒も飲みたかったし、108歳まで生きてウチの息子と酒飲む!って言ってたのに。

年末も、こやまさんが好きな麦焼酎買って家に持って行った時も、来てくれてありがとうな と顔をくしゃくしゃにして元気そうやったのに。

唯一人生で愛した女性は一人で、その人の子どもを自分の子どものように愛したと良く言ってたな。

タクシーの運転手してる時、宝くじが2000万当たってテンションあがってタクシー無線で友だちに伝えたら、間違って全台に伝えてしまっておごらされた話。

特攻隊に志願し、幸いにも飛ぶ事なく終戦を迎え、 加古川に帰った時には幽霊扱いされた話。

どの話もユーモア溢れた表現で楽しく話してくれた。

独り身ゆえに全部自分でこなしてたのもあり、
医者知らず、痴呆もなく、死ぬ前日も元気やったとの事。

誰にも迷惑かけず、だけど誰にも看取られずポックリと世を去ったこやまさん。

最後まで漢って文字がぴったりの生き方。

お通やに参列し、最後の姿を見させてもらった。 初めて弱々しい表情の顔を見た。

でもちっとも不幸せな顔ではなかった。

ありがとうこやまさん。大好きでした。





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Last updated  2023.02.09 21:10:29
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