2006.06.11
カテゴリ： 本の話
八十八カ所の刀傷を負った。あさみの必死の治療の甲斐あって辛うじて命を取り留めたが、
その体には多大なダメージが残った。
その後、あさみさんと結婚した権佐は、仕立て屋の仕事の傍ら、与力の小者を務める事に
なるんですが･･･その上司である与力がまた、ちょっと因縁のある相手だったりする。
何だか文字通り、満身創痍な権佐さんですが、彼が事件に関わることで救われる人も確実に
存在していて。侠気があるって、こういう人のことを言うのかなと思いました。
読み進むにつれ、哀しい予感はどんどん増して行き、ついには現実のものとなりますが、
それでも読後感はからっとして爽やかです。
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