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MoMAの隣にお家が建てられていました。とても暑い日だったので、軒下に集う人たちを見て、「あそこは冷房でも入っているんだろう」と気になっていました。後日、ダリ展をオーディオガイドを聞きながらゆっくり観よう・・と足を運んだとき(ダリ展だけはガイド無し)、それがHome Delivery: Fabricating the Modern Dwelling (オンライン展はこちら)の展示と知りました。 プレハブ住宅、または工場で部品を組み立て現地で組み立てるので工業化住宅と呼ばれる(らしい)住宅形態の180年の歴史を辿るエキシビション(~10/20)。館内展示は写真撮影禁止ですが、黒川紀章さんの「中銀カプセルタワー」も紹介されていました。人工増加に伴い、上空へ上空へと都市に合わせた建築と思いきや、カプセルなのでダメになった部分を取り替える・・という発想のようです。 難しいことはよく分からないので、気になっていた屋外展示へ。こちらはどちらかというと、現在そして未来の工業化住宅展です。実際に中に入ることができるので、面白いです。軒下の人々は涼んでいるのではなく、人数制限のため入室を待っている方たちでした。 Oskar Leo Kaufmann氏とAlbert Rüf氏が、「低コスト/高品質」をモットーに7年かけて完成したSYSTEM3。この長方形の形はコンテナサイズでこのまま船などに積んで運べるそうです。建物の中にはバスルームやキッチンもあり、上に積めるように階段も付いていました。 Richard Horden氏が「短期間の滞在を賢く生活する」をモットーに考えたのがMICRO COMPACT HOME。東工大にも協力を仰いで完成したようです。屋上に太陽ソーラーが付いていて、それがエネルギー源。スタイリッシュというか無駄の無い作りで、ベッドの下に書斎もあります(生意気にもエスプレッソマシーン完備!)。立方体なのでヘリコプターで輸送可。イメージ的に寝台列車の個室。 通りから見て一際興味があったCellophane House。4回建て+バルコニー付き。手がけているKieranTimberlake Associatesは学校を中心に建築しているようです。シングルファミリー用に造られたというこのセロファンハウスは、文字通り家を覆っているのは厚手のビニル。そこにアルミフレームに窓がはめられています。全て分解、組み立てが可能なので、設計図に「カートリッジ」という用語で部品が書かれているのが印象的です。 階段も床もなんとなく揺れていますが、建物内にはキッチンやバスルームも完備。ちょっと揺れるビジネスホテルというイメージ。 MITの教授が設計したDIGITALLY FABRICATED HOUSING FOR NEW ORLEANS。カトリーナの被害にあったニューオリンズで役立てようと設計したインスタント・ハウス。釘などを使わず、ベニヤ板の切り込みや筋にゴム製の小槌で叩いてはめていくジグゾーパズルのような建物です。もっともらしく数式なども張ってありましたが、よく分からず・・。 この日は幾何学的なはめ込み式BURST*008が修復中で観ることができませんでした。今、雷雨なのですが、このプレハブハウスたちはちゃんともっているのかしら・・。
2008.08.01
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あっという間に7月も最後の日。ハヤイ。いきなりレッドソックスのマニー・ラミレスはドジャースに行き、ヤンキース戦ではイヴァン・ロドリゲスがマスクを被っていた(いくらポサダの控えとはいえ、この先モリーナに機会はあるのだろうか・・)。彼のファンとしては12番のTシャツを早いところ買いたいものです。 来週末からはオリンピックゲームも始まるんですよねぇ・・ヤンキーススタジアムでオールスターゲームがあったなんて今は昔。7月最後の日は、見つけては写真を撮っていたStatues on Paradeを行進させてみます。 オールスターパレード中やボン・ジョヴィのコンサート前に撮ったものも・・。個人的にはアストロズのスタチューがクラシカルで好きです。 実はオールスターゲーム当日、パレードの前にヤンキーススタジアムに雰囲気が味わいたくてのこのこ行って来たんです。が、どこを見てもスタチューが居らず尋ねてみると、報道陣限定の場所にあるんだとか・・。折角来たのに見れないのか・・と地下鉄の駅に戻りかけると話を聞いていた警官が「お土産屋さんにミニチュアが置いてあるから写真撮って帰れば・・」と。そうおっしゃるなら・・と目の前で写真を撮ってきました。 そんな7月でした。8月も仕事に遊びに全力投球で楽しみます。
2008.07.31
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目的地に1番近い地下鉄の出口を探るのが好きです。大きな駅は日本同様、土の下にはを蜘蛛の巣のように、蟻の巣のように地下道が張り巡らされています。先月までインターンしていた会社も移転したときは、最寄の出口をイチハヤク見つけ、得意げにスタッフに自慢していました。 今抱えている仕事の打ち合わせに行くときも、まずは最寄の出口をチェック。地下2階のホームから一気に地上に出るエスカレーター(写真)を上がるのですが、下から眺めるたびに「あの先には何があるんだろう・・」とワクワクします。あの先にはいつもの改札口が待っていることは分かっています。が、今日この後、何か楽しいことが起きるのではないか、自分のこれからの人生にはどんなモノが待ち構えているのか・・と乗るたびに思います。 仕事をしようとパソコンをあけたら、嬉しいメール。「今日は、仕事に行く前に、『仕事から帰ってきたら、ひまわりにメールしよう』ってそれを楽しみにいま帰宅」・・という書き出し。彼女とは日本の会社時代からの付き合いで、今でも恋愛も含めて人生とは・・と語れる親友。肩書きなどを置いて、「いかに裸の自分で勝負するか」が合言葉。 すぐにでも飛びついて返信しようと思ったけど(この3ヵ月、電話の次はメールが主体の取材なので、どっかりパソコンの前にいる)返信画面を閉じた。彼女の今日1日の生活をエスカレーターとすると、登りきったところにこのメールがあったわけなので、すぐにダラダラと返信メールを書くのは勿体無い気がしてきました。私も今日のノルマを終えたご褒美に彼女へのメールを書こうかな。
2008.07.30
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もう終わってしまった展示ですが、The New York City Waterfalls(滝のアート)と同じpresented by Pablic Art Fundの作品です。Pablic Art Fundによる直近の作品がこのChris BurdenによるWhat My Dad Gave Meでした。丁度ロックフェラーセンターの前、5番街沿いにこの作品は置かれていました。気付いたときはとても天気の良い日だったので、スティールの枠組みがキラキラ輝いていました。写真に撮ったもののすっかり忘れており、滝のアート関連の記事を読んで思い出しました。 クリス・バーデン氏は1946年ボストン生まれ。こういうメカニック的な作品を造っているのかと思いきや、アクション・アート、ボディー・アートと呼ばれる分野のアーティストだそうで、1971年には"Shoot"と呼ばれる作品で有名になったとか。これは実際に自分の腕を銃で打たせて、その映像を作品として発表したもの。 この"What My Dad Gave Me"も作品として見たときは、精巧なレプリカなのねぇ・・と思いはしたけど、どうしてこのタイトルなのか・・と首をひねっておりました。実はこのレプリカ、100万個以上のおもちゃのエレクターをつなぎ合わせたもの。エレクターとは何ぞや?と思ったら、台所や物置にあるスチール製のラックのこと。アメリカでは組み立ておもちゃのことも言うそうです。 クリス・バーデン氏自身もこのおもちゃのエレクターに魅せられてこの作品を思いついたと言っています。どんなおもちゃなのか調べたらA.C. Gilbert Erector Setといって、かなり精巧なおもちゃです。発案者あるギルバートさんは、NYの建設中のビルを見てこのエレクターセットを思いついたそうです。そのNYのビルのレプリカを実際にエレクターの部品を使って造るなんて、究極のおもちゃですね。だから「パパが僕にくれたもの」なのかな。ロックフェラープラザは常夏のようです 実際にこの作品は高さ62フィート、約6階分あります。こういうドールハウスというか建物に関する芸術って好きです。MoMAで今面白い「家」のアートを開催中なので、それはまたの機会にご紹介します。
2008.07.29
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マンハッタン側からブルックリン橋を渡ってきて右側(北側)に降りて真っ直ぐ進むとリバーカフェやアイスクリーム屋さんのあるデッキに出ます。今までブルッリン側にきてもここから夜景を眺めるのが主でした。 反対に左側(南側)に行くと、石畳の続くDUMBO(Down Under The Manhattan Bridge Overpass)になります。マンハッタン橋のたもとからウィリアムズバーグ橋までなので、この日の散歩は正確にはダンボの途中まででしたが。チャイナタウンとブルックリンを結ぶマンハッタンブリッジ ロウアーマンハッタンとブルックリンを結ぶ橋は全部で3本。南からBrooklyn Bridge、Manhattan Bridge、Williamsburg Bridge。頭文字をとってBMWと覚えます。 マンハッタン橋はブルックリン橋同様に吊り橋で、遅れること26年、1909年の大晦日に開通しました。ブルックリン橋が木でできていて人工美を感じるのに対し、マンハッタン橋は地下鉄や車が走る近代的な鉄骨美(?)。歩道もあるらしいのですが、地下鉄の横を人がすれ違えるくらいの幅とききます。渡った向こうはキャナルストリート。たぶんチャイナバスの発着所だと思うのですが、1度渡ってみたいなぁ。 マンハッタン橋の向こうには滝も見えます。 ブルックリン橋の下からマンハッタン橋のたもとまで、イーストリバー沿いに1.3マイル(約2.1km)Brooklyn Bridge Parkが続いています。The Brooklyn Bridge Park Conservancyが管理しており、2009年の秋完成を目指して工事が続けられています。リクリエーション活動を重視したスペースやビーチ、夏には川に浮かぶプールもできます。 マンハッタンや橋の写真を撮る人たち、無雑作に置かれたアート作品。こんな近くに川があれば、近くまで行きたくなるのは大人も同じ。 ブルックリン・ブリッジ・パークの中で1箇所だけステートパークがあり、名称もEmpire-Fulton Ferry State Park 。実は公園に関しての記事を書いていたときに気付き、なんでここだけ・・と思っていました。入り口もここは別。夜になるとここからの眺めは最高だろうなぁ・・ 最初、このデッキが映画などでよく撮影される「ブルックリン・ハイツ・プロムナード」かと思いましたが・・違いました。も~っと南に行って、高台にあるのね。 置いてあるアート作品も後ろの倉庫に合わせてか、なんなく郷愁を誘います この日はお天気も良かったので、お隣の公園では結婚式、ここでは子ども向けのパーティーと、奥の倉庫では何かのパーティーが開かれていました。ここからはブルックリン橋の滝にも近くなるので、マイナスイオンを浴びて(?)帰ってきました。こういう風景を見ているとブルックリンも素敵ねぇ。
2008.07.28
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NYの素晴らしいことの1つに、毎年同じことを繰り返してくれることです・・って何回も書いてしまいますが。イベントやフェスティバル、バレエやオペラも毎年、時期は少~しずれても行ってくれるので、今年逃しても来年、再来年こそ!と楽しむことができます。もちろん、初NYのときでも、何年後か再渡米のときも。そして、知っている人だけという狭い世界ではなく、み~んなで楽しめることができます。それって本当に素晴らしいことだと思います。 そんな繰り返されるNYのイベントの1つレストランウィークが先週、今週と開催されています。毎年冬と夏に開催され、ランチは$24.07(24時間、7日)、ディナーは$35で普段はお高いレストランのプリフィクス・コースを楽しめます。 丁度先週の金曜日にご飯食べよう!とCちゃんと約束していたので、折角なのでレストランウィークを利用しよう・・と。Cちゃんは日本での会社時代の可愛い後輩の同級生。昨秋の後輩の結婚式で「NYに赴任するんです」と紹介され、今年になって2回目のお食事です。本当はもっと頻繁に会いたいのに、ごめんちょ。 お店はCちゃんに任せ(肉食べましょうとのこと)、ミッドタウンにある"Bistro Milano"。外に向かって扉が開いていたり、天井が高くて開放感のあるレストランでした。ワインで乾杯してから、それぞれの食べたいモノを注文。写真真ん中のパスタは共通メニューで、上段がCちゃん、下段が私のメニュー。お互いに少しずつシェアしながら食べたのですが、とっても美味しかったです。ビーツとピスタチオのサラダも甘くて美味しくて、シーバスも脂身が良い感じ、お肉もサッパリしていて、量も少なめだから味付けもしつこく無かったです。 一口食べる毎に「美味しい!」「お母さ~ん!」と叫ぶCちゃんが本当に可愛らしくて。やっぱり楽しいお食事は良いですね。レストランウィークって何てお得なんだろう・・と初めて思ってしまいました(笑)。 1人NYの企業で頑張るCちゃん。本当は心配している日本の友人にメールしたいけど、愚痴ばかりになりそうで・・と。後輩のグループはそういう彼女のこともよくわかっていて、温かく見守っているようです。「お母さ~ん」に見せてあげたいと話していたので、Cちゃんに料理の写真を送り、後輩にCちゃんの近況をメールして寝ました。■Bistro Milano1350 Sixth Ave. at 55th St.
2008.07.27
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壁には幕を下ろす"RENT"へのたくさんのメッセージが書き込まれていました。6時になると、山の中から紙を引いてお兄さん(右下)が名前を読み上げます。 毎日、どこかの劇場でお芝居が上演されているNY。お金があればどんなに楽しいだろう・・と思ってしまう。通常、Box Officeと呼ばれる窓口で定価で買っても1席100ドル近くしまうので、ミュージカルは友人やお客さんが遊びに来てくれたときに・・と楽しみをとっておくようにしています。 そんな贅沢をできないNY在住者に強い味方がブライアントパークのライブとくじ引き。BROADWAY IN BRYANT PARKは8/14まで(7/24が8/15に順延)毎週木曜日に12:30-13:30に行われています。くじ引きは"RUSH"と呼ばれ、いくつかのミュージカルで開演2時間前位に行われます。当たればオーケストラなどの良い席を20ドル代という格安で楽しめます。当たれば・・です。もうじき帰任してしまう映画"RENT"好きな友人と、"RENT"のラッシュに今週初挑戦してきました。 夜の部は8時開演なので、余裕をもって5時半前に劇場につきました。と、既に行列ができており、ちょっとビックリ。5時半からの30分間が応募時間で、自分の名前と欲しい枚数を記入します。友人も駆けつけ慌てて記入し、6時の当選発表を待ちます。この30分間、列は途切れず、あまりの人の多さにラッシュを甘く見ていたと痛感。リアルなジュラシックパークの恐竜や、レゴで作ったエンパイアステートビルに登るキング・コング。 この日は運に見放され、ラッシュを経験できただけでも良しとしよう・・と。その後、友人のお土産買いに付き添いトイザラスに。考えてみると、タイムズスクエアを友人と歩くことが珍しいので、キョロキョロしてしまいました。 暑い中汗だくで歩いたのでビールとお肉が食べたい!とHootersへ。こういう典型的なアメリカのレストランって実は初めてで楽しかったです。家族連れもいたので控えめ・・とはいえ、やはりお姉さんたちの健康的なお色気に目がいきます。全米チェーン展開しており、地方のフーターズの方が学生さんやモデルの卵がいて、もっとレベルは高い(友人談)らしい。NYの場合はきれいな人はもっと別のお店に行きそうです。担当のアリサさんもフレンドリーで、私には十分可愛かったです。 ビールで乾杯して、バッファローウィングを頬張っているとアメリカ~という気がしてきます。そういえば、アメリカに来て、こんなに明るいお店でアルコールを飲んだことは無いかも。余計にお姉さんたちのホットパンツ姿が眩しかったです。ご馳走様でした。
2008.07.26
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ガバナーズ島へ向かうフェリーからの眺め。 さすがに寒い冬は遠慮してしまいますが、ブルックリン橋を歩いて渡るのはなかなか気持ちの良いものです。もう何回渡ったのかなぁ。NJを結ぶジョージ・ワシントン橋に比べて、車道が別階になっているため、なんとなく空気もきれいです。気をつけることは足元の木の板に隙間があること。吊っているワイヤの留め金などを見ると少々不安にもなります。なんてったって完成してから125年は経っているわけですから・・。そこを車だ、ジョギングだ、と通るのですから。そして全速力で通る自転車に轢かれないこと。本当に凄いスピードで飛ばします。滝が落ちている真上から写真を撮ってみました。ガバナーズ島も橋の上から見えます(右下)。木製の時代を感じさせるブルックリン橋は隙間が・・。 ブルックリンで食べるオーガニックアイスをご褒美に、只管日陰の無い橋を渡ります。サウス・ストリート・シーポートの向こうには先ほど上陸したガバナーズ島も滝も見えます。途中、友人とバッタリ。"on the blrdge"と聞いていましたが、ブルックリンハイツに住んでいるため、地下鉄に乗るくらいなら橋を渡った方がマンハッタンには早く着くそうで。「待ち合わせに遅れる」と必死に歩いていましたが、あとで聞いたら相手もマンハッタン側の橋のたもとに住んでいるため、待ち合わせ場所は橋の上だったそうです。映画"Sex and the City"のようです。 「この辺りが滝壷だな」としゃがんで撮影する怪しい夫婦1組。みんな不思議そうに見ていましたが、こちらとしてはどうして滝の真上が気にならないんだろうと不思議です。 暑い中歩いたご褒美はリバーカフェ横のアイスクリーム屋さん。イチゴが美味しかった♪ ブルックリンに着いたら一目散にアイスクリーム屋さんに。こことお隣リバーカフェにも卸していると聞いたことがあります。お天気も良く、ブルックリン橋を背景に新婚さんが2組記念写真を撮っていました。ラテン系のブライドメイドって真っ赤なドレスを着るんですね。チビちゃんたちは真っ白で可愛かった。 アイスクリームを食べて、少しからだを休めてからDUMBOの方に行ってみました。
2008.07.25
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先日のオールスターパレードで選手たちの車を待っている間、私を挟むように立っていたオジサンたちに「滝、観たか?あれ、良いよ」と言われました。今年頭にプロジェクトが発表され、イラストで見たときは無言になってしまった滝。ブルックリン橋の下から流れ落ちるのは分かっても、いきなり川の真ん中から滝が落ちるというのは全くイメージがツカメズ・・。 先月26日(~10/13)からいよいよ4つの滝The New York City Waterfallsがイーストリバーに落ち始めました。フリーペーパーなども表紙を飾り、アメリカ人観光客や地元の人たちにはなかなか評判が良いです。日没後はライトアップもするようなので、来月日本からのお客さんが来たときには引っ張って行きたいです。 このアートはデンマーク出身のOlafur Eliasson(オラファー・エリアソン)氏の作品。約40m(自由の女神の高さ・・らしい)から27mの滝がブルックリン橋の下やガバナーズ島などに設置されました。イースト川の水を循環で使っているようで、フィルターを設置したら川の水がかなりきれいになる・・と思うのは私だけでしょうか。たぶん・・この4つの滝の配置にも何か意味がありそうな気がするので、1度上からの図も観てみたいものです。 スポンサーは企業ではなく、NPO団体"Pablic Art Fund"。このボートやロックフェラーのレプリカもその団体の作品のようでした。総工費約17億円、経済効果約59億円(参照)を見込んでいるようです。 地図によると「サウス・ストリート・シーポート」や湾沿いが撮影ポイントのようです。ガバナーズ島へフェリーで往復してから、ブルックリン橋を渡り、ブルックリン側から滝を眺めることにしました。
2008.07.24
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マンハッタンから無料フェリーに乗って10分弱。ブルックリン橋やロウアーマンハッタンを眺めているうちに、島に到着。 2年前から夏季・週末限定で上陸が許可されている島がマンハッタンの南にあります。今まで友人が日本から遊びに来て、バッテリーパークから自由の女神を眺め、旧移民局のあるエリス島を眺め、NYCのBoroughの1つスタテン島を眺め・・・で、あの島は何?と聞かれていた島がその限定公開のガバナーズ島です。 NYがオランダの統治下にあった1637年、オランダ総督がそれまでネイティブ・アメリカンたちにとって良い漁場だったガバナーズアイランドを、個人で使用するために買います(買うというか物々交換)。NYがイギリス領になるまでは"Nutten Island"と呼ばれていたそうです。ブルーグラス(Bluegrass music)の柔らかい音楽が、ゆっくりとした島の時間の流れに妙に合います。 今年も5月31日から10月12日までの金・土・日に無料フェリーがマンハッタンから出ているので、お天気の良い土曜日に行ってきました。本当は独立記念日の翌日、NYフィルが演奏する日に行くつもりでしたが、雨が降りそう・・と思うと、急にお尻に根っこが生えて延期。 1988年には米ソ会談(レーガンーゴルバチョフ)がここで行われたこともありましたが、 軍や沿岸警備隊の施設のため、一般市民は立ち入り禁止。1996年に軍が撤退し、その後無人島に。2001年にナショナルパークとなり、2002年にNY州とNY市が、少しでも一般市民に使われるように・・と1ドルで購入することを宣言。2003年からはGovernors Island Preservation and Education Corporationが管理しています。 如何せん、開放されてから日が浅いので、NYフィルを初め、いろんな催し物が企画されています。私がガバナーズ島のイベントスケジュールを見てNYフィルの次に気になったのが、"Barefoot"というブルーグラスのライブでした。folks on the islandというライブが毎週土曜日1:30から行われており、皆、フェリーを降りたら「ライブはどこだ?」と聞きながら歩いていました。172acre(約0.7km2→紫禁城よりちょっと狭いくらい)の約半分、歴史的な建造物のある92acreが一般に開放されています。1806-1809年の間に建てられた要塞、Castle Williams(写真上段)と星型のFort Jay(写真下右)。島には合計3つの要塞が湾を守るために建てられました。 緑に囲まれて、芝生の上で足を投げ出しての~んびり弦楽器を聞いていると、NYということを忘れます。ライブ後、キャッスル・ウィリアムズに行ってみました。 ガバナーズ島は位置的なことから、イギリス、アメリカと200年以上に渡って軍の施設として使われてきました。イギリス軍の侵攻により、アメリカは独立後、要塞の必要性を感じ、すぐにガバナーズ島に築きました。 南北戦争では南軍の捕虜を捕らえたり、世界大戦中は陸・空軍の補給基地にも使われていたガバナーズ島。廃墟と化した要塞が、余計に島の静寂さを感じさせます。チャリ好きなので、思わず童心にかえった30分。 島内を歩いて気になったのはチャリンコ。久しぶりに自転車乗りた~いと思い、5ドル以内ならレンタルしようと。見事5ドル/30分。早速、島内一周(地図の赤いところがサイクリングロード)。懲りずに女乗りでマウンテンバイクに乗るも、ブレーキが無くて一瞬あせる(ペダルを逆に漕ぐとブレーキがかかる)。湾沿いということもあって、風が気持ちよい! 1回1回降りては女乗りをしなくてはならないので、写真が少ないのですが、それでも自由の女神や軍関係者の家、エリス島がそれはそれは絵葉書のようにきれいに見えました。滝の写真、気付きました?この滝アートのことはまた次の機会に。
2008.07.23
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ミュージカルをBGMに優雅なランチタイム。 先週の木曜日もブライアントパークにBroadway in Bryant Parkを聴きに行ってきました。この日はAvenue Q / Pure Country / The Phantom of the Opera / Mamma Mia! / In the Heights というラインナップ。人気のある演目が並んでいるので先週よりもお客さんが多かったです。 「ピュア・カントリー」の女性がとてもきれいな声だった・・とか、よく喋る怪人さんだな・・とか、「マンマ・ミーア」のお母さん役の人の声量がイマイチで残念だった・・とか、映画が公開になってコリン・フォースはやっぱり素敵だな、観ちゃおうかな・・とか、ワシントンハイツの住民としては地元話の「イン・ザ・ハイツ」は行こうかな・・とかそんな感想を抱いて観ていたのですが、お隣の男性2人(写真上)のランチが始まるやそちらに意識が行ってしまいました。タッパーに手作りと分かるサラダとパスタをそれぞれ入れてきて、紙皿にきれいに盛り、ナイフとフォークでランチ開始。食べることをとても楽しく、そして優雅に嗜まれていて、しばらく眺めてしまいましたょ。思わずこちらも、折角のお天気だし、レストランで高いお金を出すより、ベンダーで何か買って公園で食べようかと。チキンライスを手にして、42丁目の東端にあるTudor Cityに囲まれた公園でヒトヤスミ。 友達が以前食べたというベンダーまで行き、そこでチキンライスを購入。チキンライスの上に炒めたチキンとサラダがのり、その上からホワイトソースか辛いホットソースをかけるB級グルメ。チキンライスではなく、ナン(?)を希望することもできます。これで3ドル50セント。昔、スペイン語を習っていたとき、1度買って教室で食べたら臭いがすごくて只管謝った思い出が・・。さすがに毎日は食べられないけど・・好きです。チキンライスがプリプリ輝いていて。急いで食べると喉がつまりそうになります。 そのチキンライスを買って、時々散歩する42丁目の国連前の公園へ。通りを挟んで丘の上に公園が2つあり、公園と公園の間が歩道橋のようになっています。そこから42丁目を東から西へ眺めることができます。 この一帯は"Tudor City"と呼ばれるお洒落な住宅街です。1920年代に開発された12棟のアパートでなっており、名前から判断するにテューダー朝風な家なのかなぁ。この日は本当に暑かったのですが、公園の中はヒンヤリ。水のみ場では小鳥たちが水浴びをしていました。
2008.07.22
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今日も朝からパソコンに向かう日々。先週木曜日と土曜日を遊ぶために、水・金・日と結局8時間くらいパソコンに向かって只管仕事しています。ブーブー言いながらもキーをカチャカチャ打って、先が見えると嬉しくなるから、仕事が好きなんだな。 そんな中、友達から一通のメール。無事に日本に着いた・・と。彼女とは職場のインターン仲間であり、一緒にペルー行った友人であり、我家では珍しい夫婦同士の付き合いもありました。年々、学校仲間→永住者→駐在ファミリー→趣味の集まり→仕事絡み・・と友人の輪が広がったり変わったり変遷を遂げていても彼女とは変わらず。 話題も豊富でユーモア溢れる彼女とお茶するのが本当に楽しかった。何度か日本に帰る・・と送別会を開いても、また「戻ってきたのよ」と帰って来た彼女。今回もまたすぐに戻ってきそうな気がして、永住帰国という実感が湧かない。 でも、今回はアパートを引き払い、全部日本に荷物を送り、旦那さんと一緒に帰ったから、やっぱり永住帰国なんだなぁ。 昨日、お見送りに行こうと数日前まで思っていたけど、行ったら冗談じゃなく号泣しそうな気がして辞めた。またすぐに日本で会えるし、そのときを楽しみにしよう・・と言い聞かせて。それでも、何度かパソコンから視線を外して空を眺めては、日本に帰っているんだよねぇ・・と。 日本で会うときは、また大食いで、酔っ払いの私を素面で受け止めてね、Rちゃん。
2008.07.21
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昨日書いたちょっとしたご褒美ですが・・。ABT最終日に席に座ると、普段一般売りしていない隣のボックス席(写真左上のCB席)に1人男性が入っていきました。席に着くなり、隣にいる私たちにも気さくに声をかけてくれ、身のこなしが軽やか。一緒にいた友達がこの人ダンサーだよ・・とABTの選手名鑑(野球ではなくバレエだと何ていうんだろう)からAlejandro Piris-Ninoと判明。インターミッションで声をかけてみよう・・と思っていると、1人だけだった隣のボックスが3名に増えていました。 ピリス・ニーニョにコーリー・スターンズ、グレイ・デイビス(この方どなたかわからず、バレエ通の友達が教えてくれました)。この私でもカーリーヘアーのコーリー・スターンズはすぐに分かり・・どうしよう話しかけちゃう?なんて思いながら、気が付いたら声をかけていました。 「今さっき、そこで踊っていた・・よね?」と2人に聞くと、急いで着替えてきたと。3人ともとても気さくで、写真にも応じてくれました。このときが土曜日。翌週の日本公演に向けて2日後の月曜日には発つ予定と話してくれました。本当に世界をまたにかけるダンサーたちは忙しい。グレイ・デイビス君は日本が初めてで楽しみ・・と。ピリス・ニーニョは私たちが写真を撮ると、めがねケースをカメラに見立てて「ハイ、ポーズ」と私たちを撮る真似をしたり。 完全に私たちは彼らのファンになりました(今まで周りが何と言おうと、自分をオバチャンと意識したことは無かったのですが、この瞬間、私は同類ではなく1つ上のステージに上がっていることを嫌でも認識しました・・)。とても素敵な若手ダンサー3人 実はこの日、ホールバーグ氏も家族連れでオーケストラ席に観にきていました。ホールバーグファンの友達は「下見たら王子、横見たらコーリー・スターンズ君たち、舞台にはイーサン・・」と感慨深げに呟いていましたが、今までのバレエ鑑賞人生、こんなにアドレナリンが燃えて鑑賞したことはございませんっっ。というか、2幕目、隣が気になり緊張して、いつもより姿勢なんて正してしまいました(誰も私のことは気にしていませんが・・)。 ラディッキーやイーサンが踊るとすごい拍手を送る若手3人。中でも、カーテンコールでのラディッキーへの声援は"サーシャー!!"とすごい声で叫び、立って拍手していました。一生懸命に拍手する3人が可愛いというか、慕われているラディッキーも良いなぁ・・と思ったり。演技力もバレエの技も素晴らしいラディツキー。小柄な体から発するエネルギーやアスリートとしての誇りが素敵です。 今期、舞台で見ることが楽しみになったダンサーの1人、ラディッキー。昨年のABTシーズン後に映画"Center Stage"を見て、アララ素敵と。そんな中、ホールバーグのブログでラディッキーの書いた記事を読み、ぜひ彼のバレエを観たいと思っていました(昨年までの印象はなし)。オープニング・ガラでも、皆が着飾ってパーティー会場に向かう中、1人フリースにジーンズ、リュックサック姿で早々とオペラハウスを背にしたラディッキー。遠くから見るだけですが、バレエを愛し、真剣に取り組んでいる姿が、私をファンにさせました。 今期最後の舞台でこうしてダンサーとも話しができて嬉しかったです。帰り際、3人ともわざわざ声をかけて帰ってくれました。日本のあとは韓国公演のようなので、体調に気をつけて頑張ってくださいね!
2008.07.20
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ABTの日本公演を楽しんでいる友達からレポートが届き、その文面からもニーナの輝きやゴメスのサポートがビビッドに伝わってきます。そうなんです、あっというまに8週間のオペラハウスでの公演が終わり、彼らは今、日本で公演中です。丁度先週のこの時間はケントの「ジゼル」に魅せられていました。インターミッションあけで、2幕のウィリーたちの踊りを眺めていた頃かな。オペラハウスの隣の公園で夏空の下、屋外のコンサートが開かれていました。 泣くも笑うも千秋楽。2時からのイリーナとマキシムの「ジゼル」を見た友人たちといつものカフェで待ち合わせ。見終わってイリーナやミトラのベロニカがきれいだった・・と話を聞きながら、腹ごなしをしつつ、これからの舞台に思いを馳せます。この8週間、このABT友の会(自称)のメンバーと時間を共にできたことが本当に楽しかったです。来月には反省会(!)も控えています。Giselle Julie Kent Count Albrecht Ethan Steiefel Hilarion Sascha RadetskyWilfred Alexei AgoudineBerthe Susan JonesThe Prince of Courland Roman ZhurbinBathilde Maria BystrovaPeasant Pas de Deux Yuriko Kajiya / Craig SalsteinMytra Michele Wiles 千秋楽を飾る「ジゼル」はジュリー・ケントとイーサン・スティフェル。そしてジゼルに思いをよせるヒラリオンにラディッキー、ジゼルの友人の村娘役に鍛冶屋さん。今期はガラで見てから鍛冶屋さんと縁が無かっただけに、最後の最後でじっくりと見られて良かったです。加治屋さん、昨年観たときよりも、より輝いて、そして首からのラインが美しかったです。以前は苦しそうな顔をして踊っている印象があったのですが、この日は本当に楽しそうに踊っていました。笑顔が典型的なアメリカのお嬢さん・・という感じのワイルズ。さすがにミトラの役の間はキッと厳しい顔で踊っていました。 どうして言葉で表現せずに、人の心を悲しくさせたり、喜ばすことができるんだろう・・とバレエを観るたびに思います。指先から足の先まで神経を行き渡し、様々な振り付けを体に覚えこませるダンサーたち。そんなギリギリのレベルで私たちを感動させてくれて、本当にアリガトウ・・という気持ちでいっぱいです。美しいジュリー・ケント。この2人の演技力に魅せられました。 そんな個性がたくさんあってどれをもオンリーワンと思わなくてはならないのですが、やっぱりジュリー・ケントが好き。彼女のジゼルでの演技も大好きでした。内面も踊りに滲み出で来るから不思議です。精霊となってからは、どうして?というくらい足音が全く聞こえないんです。彼女もこのジゼルは自信を持っていると聞いたことがありますが、見ておいてよかったなと思いました。 あぁ・・楽しいことは本当にハヤイ!そしてそんな私たちにちょっとしたご褒美というか、ハプニングが当日ありました。それはまた・・の機会に。
2008.07.19
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今日は暑いですよ~。最高気温35℃(体感温度はもっとですな)と言うから、聞いただけで卒倒しそうです。そんな暑い日に水曜に続いて今日もお篭り。只管、月末納期の仕事をパソコンに向かって片付けています。そりゃ朝から冷房も無く、扇風機もまわさないこの部屋で、8時間近く私との濃密な時間を過ごせば、パソコンだって火照てります。触るだけで火傷しそうなほど、燃えています。 いろんな誘惑に打ち勝ち、何も食べずに8時間集中って我ながら感動。でも伸びをして、空を眺めたら一気に崩れました(そしてブログを書いている)。アパートに囲まれたギラギラした空を見ていると、我家から北にあるクロイスターズを思い出しました。先月、ふとバスに乗って揺られていったら、とても涼しかった。 ここはマンハッタンなのにマンハッタンではない、そこだけ時が止まった様な空間です。名前の通り、回廊があり、囲むようにあるお庭やハドソン川の眺めは最高です。将来してみたい生活・・昼は時間を気にせず、のんびり美術館や公園でまどろみ、夜はシーズンチケットを取り毎日野球三昧。私はこの「時間を気にせず・・」という贅沢な過ごし方が無理な性分のようです。だから、ここクロイスターズに来た時だけは時計は見ない。どっかり回廊に座り、ボケッとする。自然の風がなんとも気持ちよいひと時でした。 さて、仕事に戻るか・・。
2008.07.18
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オレンジ・キュラソー『グラン・マニエ』が我家に無いという口実で、復習しないままガトー・オランジェを習ってから数ヶ月が経ってしまいました。 先生お手製のガトー・オランジェを始めて食べたときから大ファンになったケーキ。和光のチョコレートケーキのようにギュ~ッと美味しさだけを詰め込んだ濃いケーキ。作れたら幸せだよね☆と常に思っており、意を決して習った今年5月。それからベーキングパウダーを買い、少しずつ材料はそろえていました。 なかなか作ろうという決心がつかないでいると、丁度1週間前に、友達のSさんが我家に遊びにきてくれることに。独立記念日の花火を見るときに、ロールケーキを焼いて持っていったのですが、「どこで買ったの?」と。一瞬ポカンとしてしまったのですが(生地のダコダコ感とか、「THE☆手作り」を絵に描いたような出来上がりだったので・・)、本当に嬉しい言葉を言ってくれたのでした。俄然、作る方もやる気が出ます!美味しいと言ってくれるのなら、次は違うケーキを食べて欲しいと思い、グラン・マニエも買ってきました。 部屋を掃除してから(順番逆だった・・と後で知り、結局2回掃除することに)台所に篭り、理科実験の始まり始まり。ちゃんと無塩バターも買って、型にシートを敷いてオーブンで焼くこと45分。ムムム・・焦げている。きっとシートを隙間があくように敷いたことがいけないんだなぁ・・と、2個目はバイアス状にパーチメントペーパーを敷き、こちらは成功。 用意していたジャムとオレンジ果汁やグラスアロー(お砂糖をグラン・マニエで溶いたもの)でケーキをおめかしして、冷蔵庫で冷やしました。手前が成功、うしろは・・。手作りだと焦げもそれはそれでオイシイ。 自分で言うのもなんですが、オイシイです。先生の教え方が美味いんですな。どれだけバターやお砂糖が入っているか、作っているので知っているため、1週間弱かけてゆっくりいただきました。ガトー・オランジェ、最高 野茂選手、本当にお疲れさまでした。
2008.07.17
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マディソンスクエアガーデンからの眺め。まぁ・・それだけステージから遠い席でした。 昨日のヤンキーススタジアムに続き、今日はシェイスタジアムでビッグイベントが行われています。シェイスタジアムも来年からお隣の新しい球場に移るため、シェイで最後のビリー・ジョエルのコンサートが開かれています。夜の二ュースでその模様が流れるようなので、楽しみに待っています。 ビリー・ジョエルといえば、東京ドームとMSGに行きました。MSGでは豆粒ほどでしたが、クルクルまわって歌ってくれました。そのMSGに昨日、ボン・ジョヴィのコンサートに行ってきました。ロックに無縁だと思っていたこの私が、おととしラジオから流れる"Who says you can't go home"を聴いて好きになったボン・ジョヴィ。他の曲はよく知らないけど、生でどうしても聴いてみたく、楽しみにしていました。 7時半開始ということでしたが、会場はガラガラ。ちょっと拍子抜け・・と思っていたら前座バンドが30分ほど演奏し、その後インターミッション。慌ててトイレに並んでいたら「大丈夫、昨日は8時45分開始だったから」と前日も行った方が教えてくれました。8時半前になるとほぼ満席になり、いよいよスタート! デビュー25周年というから・・長いです。やはりその間の曲は知らず知らず耳に入っていたようです。最初の方は最新アルバム"Lost Highway"からの曲からでしたが、初めて聴いても良い曲だなと思う曲がありました。"Summertime"や"I Love This Town" なんてイメージが湧きますよね。 席は後ろの上という最悪でしたが、液晶の画面が縦になったり横になったり、くっ付いたり離れたりして、その都度舞台上を克明に映してくれました。写真の大画面になってのジョンのアップは目の保養。さすがに見た目はリベラは負けるわね・・。両手でマイクを掴んで歌う姿が個人的に好きですが、メロディや歌詞に優しさがあるのも人気の魅力かなぁ。今日も動画観て余韻に耽っていましたが、やっぱり中年にさしかかったジョンの方が素敵です。客席の写真は"Who says you can't go home"で"It's all right!"の合唱状態。 "IT'S MY LIFE ""ANY OTHER DAY""HAVE A NICE DAY""WHO SAYS YOU CAN'T GO HOME""BAD MEDICINE""WANTED DEAD OR ALIVE"ときて(途中順番ゴッチャですが)アンコールの最後の最後が"LIVIN' ON A PRAYER"で盛り上がって最高潮になりました。 "HAVE A NICE DAY"からは大合唱状態に。いやいやこれだけの人を夢中にできる彼らは凄いなぁ・・と歌い、踊りながら思いました。 おじさん4人の背中がなんか清清しい。 最近、1人で仕事をしているので寂しがりやの私はチームワークが羨ましかったナァ。10月や大晦日にNYでコンサートをするとアナウンスしていたけど、行けたらよいナァ。この日は本当にたくさんのイベントが重なりました。ボン・ジョヴィ、オールスター(再放送見ようと思ったら延長戦やっていました。しっかり2時前まで見ました)セントラルパークでNYフィルのフリーコンサート、ロウアーマンハッタンでは坂本龍一のフリーイベントもあったそうです。楽しいことは重なってしまう・・。
2008.07.16
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再利用の繊維を使用したレッドカーペットならぬグリーンカーペットだとか・・ 午前中、ローカルニュースを流しながら少し仕事を片付けていると、通行止めのお知らせをしていました。どこかでパレードでもするのかな・・とボリュームを上げると、今晩のオールスターに向けてのパレードが午後1時から6番街で行われるという。聞けば野球殿堂入り(Hall of Fame)の往年の選手と今晩出場する選手がパレードする・・らしい。1時に間に合うように大急ぎで準備して出かけました。左からルー・ピネラ、リッチ・ゴッセージ、不思議語録Yogi-ismのヨギ・べラ。 古くからMLBファンの皆様に怒られそうなくらい、往年の選手をよく知らない私。バチが当たるなぁ・・と思いながら後列でパレードを待っていました。と、オジサンが「あなたなら入れる」と最前列の隙間に入れてくれ、しかもそこからパレードの進行状況を実況中継せよとの指令が。お陰で間近で選手を観ることができました。このように誰の車か分かるようになっています。が、多すぎて覚え切れませんでした・・。 ヨギ・ベラ、ルー・ピネラ、トミー・ラソーダ、デーブ・ウィンフィールド、リッチ・ゴッセージ、レジー・ジャクソン、グース・ゴスリン、ハンク・アーロン、カル・リプケンJr.・・・(初聴きでも耳に残っている選手の方は、やはり周りの影響かヤンキースの選手ばかりでした)。後ろや横向いちゃったシーリーズ。ハンク・アーロン、下左から子供にサインしているカル・リプケン・Jr.、ブーイングを煽っているレッドソックス監督フランコーナー、弓子夫人とイチロー 選手が通るたび、みんなファーストネームで呼びかけます。中には野球帽をとってお辞儀するオジィチャンや「あぁ、あなたは私の青春そのものよ~!」と叫ぶオバァチャマも。よくわかっていない私に、ポジションや在籍チームなどを周りの人が教えてくれました。が、如何せん多すぎてわかりません。カブスの野球帽を被ったオバァチャマが「誰がパレードに出るの?」の誰かの問いに「み~んなよ。殿堂入りした生きている人、み~んな」と。確かに往年の皆様、お年を召されているので車の進みがユックリです。左上から時計回りにカブス福留、レッドソックスのバリテック、ブルージェイズのハラディ、現ヤンキース監督ジョー・ジラルディ 多くの選手が奥さんやお子さんなど家族と同乗していました。なので、A.ロッドの車は寂しかった・・。それにしても野球選手の奥様は古今東西みなさんキレイ。レッドソックスの選手が通るとブーイングが凄く、先日のヤンキース戦で好投したブルージェイズのハラディには「ヤンキースのときは手を抜いてくれよ」と声をかけていました。ヤンキースより3選手。ジータ、A.ロッド、リベラ。リベラに声をかけたら、こちらを向いてくれました 往年選手の車が半分くらい通ったところで、遅刻しそうになり、みんなに別れを言って列から離れました。ショウガナイ・・と後ろ髪を引かれる思いで歩いていると「イチローだ!」の叫び声が。慌てて列に近寄りイチローを拝見。もう遅れる・・と思っていたら、オーダー順に車が通り過ぎていきます。せめてリベラを見たら・・と待っていると、アメリカン・リーグの最後の方で通りました。奥様と息子ちゃん3人の温かそうな一家。「A.ロッドにどうやったら家庭が円満になるか教えてやれよ!」と声がかかると、いつもの笑顔で"Oh, yeah!"と話していました。
2008.07.15
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友達に案内してもらった30th Ave沿い。野菜やお魚が新鮮!両手いっぱいに買っても30ドルくらいでした。 アメリカにいるとお肉が安いので、ついつい肉中心の生活に。注意して肉と肉じゃない献立を一日ごとに考えるものの、どうしても魚の頻度が減ります。なので、新鮮な魚が手に入ると聞けば、喜んで買出しにも行きます。今日は新鮮なお魚を買いにクィーンズに行ってきました。クィーンズはイーストリバーを挟んで東側、ブルックリンの北側に位置します。NYの中でも人種の多さは1番。特に今日行ったクィーンズの北側アストリアに向かう地下鉄にはアジア人がよく乗っています。 先日の花火大会でプリップリッのマグロを生で使ったお料理を出してくれた友達に、その仕入れ元を案内してもらいました。もちろん、今晩はシーフード料理・・になるはず。アベニュー沿いにあったAvenue Caféでランチ。 お昼時に着いたので、まずは腹ごなし。買いたい魚介類や野菜に目星をつけてから、黄色いテントが目印のカフェに入りました。曇りだった分涼しくて、オープンテラスでゆっくりしました。私たち以外にもベビーカーのママさんたちやワンちゃん連れのママなどで2時近くには結構混んできました。 ここはギリシャ料理のようで、友達の頼んだハマスも美味しかったです。私はアメリカンチーズの入ったクレープとギリシャコーヒーを。甘くて濃いコーヒーがまったりした午後にピッタリでした。 その後、エビを1ポンド、ステーキ用のツナ、イカ(ちゃんとカラマリ用に輪切りに)を半ポンド購入。八百屋さんでもオレンジ、人参、アボガド、レタス・・などをたっぷり買いました。 知らない街を冒険するのはいつも楽しいです。お腹も満たされ、買出しも終わってからちょっと街探検。フッと道を見ると、可愛らしい建物が続いてました。住居や心療内科の建物のお庭は手を良い感じで抜いている自然のお庭でした。 初めての駅に降り立ち、街を歩くときはいつも「ここで買物できるんだ」「おっ、公園がある」など自分が引越してきたつもりで歩きます。今日の街は住みやすそうでした。ちなみに今晩はシーフードパスタに、マグロとアボカドの和え物にしました。家に戻ったら「独立記念日以降に依頼する・・」と声のかかっていたお仕事がたんまり届いていました。この2週間、束の間のノンビリ時間でした。お陰で千秋楽(バレエ)も仕事のことなど気にせず楽しめたし。今月末の納期に向けて頑張ります。
2008.07.14
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こちらで定期的にゴルフレッスンを取り始めて丸3年が経とうとしています。3年目になるとレンジに向かう先生との車内の会話も気の置けないものになり、楽しみの1つにもなっています。そんな先週のレッスン時の会話はガソリン代の高騰。今年のレッスンの予約状況がこれまでに無いほどスロースタートで、一概に気候のせいとは言い難く、ガソリン代の高騰が原因ではないか・・と。日本に比べてアメリカのプレー代やクラブ代が安い・・といっても、お金がヒラヒラと飛んでいくことには変わらず。やはり生活のレベルが安定しており、ちょっとのことでは生活に影響を受けない人たちがゴルフを楽しんでいるのも事実(私のような水準のモノでは、地下鉄で行けるパブリックコースに行くのがせめてもの贅沢)。 しかし、今年はちょっと違うらしい。買物に行くたびに野菜の値段が少しずつ値上がったり、ポーションが小さくなったり・・。赴任したときに比べるとガソリン代が倍になった・・と友人のぼやきも耳にします。通勤に車は不可欠。となると、切り詰める場所は趣味の世界、車で行くゴルフが挙がるようです。ゴルフの上手な知り合いも今年はお誘いがめっきり減った・・と話していました。 そんな中、「エコバック」と並んで「地元で採れた食品を味わいましょう」と最近よく聞きます。ファーマーズマーケットに足繁く通うシェフが「新鮮で安い!」とインタビューに応えていましたが、地元産の食品を分かるようにマークしているスーパーも増えてきました。Whole Foods Marketでも地元産の食品を買う5つの理由を挙げて消費者に訴えかけています。旬のモノを味わえる、産地直送で経費削減、地元の絆を深められる、独立した家族経営の農園の援助、地域特産のいろんな作物を守ることができる・・ アメリカに来て果物をたくさん食べるようになりましたが、国内産のオレンジやスイカが日本に比べて安く、甘いからです。一方、海を越えてやってくるミョウガや牛蒡は、なかなか手が出せないです(この5年、ミョウガ買ったのは1回だけ)。洞爺湖サミットの様子もニュースで流れていましたが、晩餐会のメニューの様子などがチラチラ。NYの人は"Mickey D's"と発音する・・らしい ローカルといえば、地下鉄の中で見つけたマクドナルドの広告で思い出したことがあります。NYの人はマクドナルドを「ミキドォ」と発音する・・らしぃ。こちらに来て滅多に行かないのと、アメリカ人の友人とも発音表記通りの音で通じていたので(内心「発音違うぜぃ」とか思われていたかも)知らなかったのですが。友人が語学学校の授業で「マクドナルド」の音だけで30分時間を費やされた・・と話して、皆で吹きだしたことがありました。目の前に見つけたこの広告。まさに"Micky D's"になっていて、1人で笑いをこらえてしまいました。
2008.07.13
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映画SEX AND THE CITYを観てきました。1998年から2004年まで放送されたドラマの終了から4年後の劇場公開、設定もそれから4年後になっています。周りの友達は人種問わず、自分を彼女たちに投影しており、それはそれは大人気のドラマでした。 実は最初は興味がなく、見始めたきっかけは仕事。必要に迫られテレビを点けて流れていたのは、シーズン6の最終話。本当に最後の最後のエピソードだったのですが、これが面白かった(しかもバリシニコフも出ていたし)。それまでファッションなどを中心に軽いコメディだと思っていたので、この最終話はガツンときましたね。30代、40代の女性が避けては通れないテーマを4人4様に悩み自分で解決しようとします。このドラマは・・と敬遠がちな方は、まずこの"An American Girl in Paris"を見ることをオススメします。街で見かけた3種類のポスター。昨年くらいからSOHOで目にしていたポスター(左)と公開間近によく見かけるようになった2種。 そんなにフリークでも無い私でも映画を楽しめました。まさにMr. Big(Chris Nothというこの俳優さん、私には"Law & Order"の刑事役のイメージが強い・・)がパリにキャリーを迎えに行ったところからスタート。4年の間に2人の仲も順調のようで・・。と何を書いてもストーリーにつながってしまいそうで、感想も怖々書いています。 5月27日がNYプレミアで、初日にはいろいろと記録を樹立したほど(ヒロイン映画の初日売り上げ歴代1位、R指定コメディ同1位など)話題をさらった映画でした。友人たちも公開初日や最初の週末にネットでチケットを購入してイソイソと観に行っていました。そんなフィーバーぶりだったのに・・6週間後には映画館は貸切状態でした(ヤフーによると公開6週間で興行総収入$144,891,325。R指定とはいえ、「インディ・ジョーンズ」の約半分の収入です)。 NYのいろんなスポット(大好きな公立図書館もキースポットとして登場)やファッションもたくさん楽しめます。ファッションには本当に疎いのですが、キャリーのクローゼットやManolo Blahnik(マノロ・ブラニク)の色合いや形、保管を見ていると、もう少し靴は大切にしよう・・と思いました(靴のことはこちらで)。 彼女たちが本当に楽しそうにNYを歩いている姿が素敵です!観ていると「あぁ、NYって楽しそう、行ってみたいな」って思います。街中で「NY大好き」という友人たちにすれ違っても、結構表情が固いんですよ。警戒して歩いているというか。だからこんなに楽しそうに歩いている彼女たちを観ると嬉しくなります。そして、どこにいても友情って良いな・・って思わせる映画です。NYでもこうして元気でいられるのは、私の良いところも悪いところも知っている友人たちが日本でもNYでもいてくれるからって思います。あと・・観てから旦那さんに少しだけ優しくなれる映画でもあります。 日本公開は来月23日からです。
2008.07.12
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NYに夏が近付くと無料のコンサートやフードフェスティバルが何処かで催されます。NYの良いところは、ほとんどのイベントが毎年恒例なので、今年は逃しても来年こそは!と意気込めるところです。歌が聴こえれば良いよねぇと芝生に座ったものの、"Stomp"(左)は全く見えず・・。"Chicago"は弁護士が中心で歌う曲は羽がヒラヒラ~♪ この2、3年、意気込んでは仕事で行けなかったフリーコンサートがブライアントパークで催されるBROADWAY IN BRYANT PARK(スポンサー1067 Litefmではラジオ放送もするようです)です。週ごとにブロードウェーで舞台に立っている俳優さんたちが、歌やダンスを披露する・・というもの。好きな演目の曲は何回も聴きたいし、観たことの無いモノはどんな歌なのか気になります。7回目を迎える今年は、昨日(7/10)からスタート。友達を誘って初参加してきました。セントラルパークのフリーコンサートをイメージして行ったので敷物を用意していったのですが、ブライアントパークには緑の椅子がおりました。次回からは椅子に座るようにします。 初回はChicago | Monty Python’s Spamalot | Russian on the Side | [title of show] | Stompという演目です。この日のトリを飾ったのは"Chicago"。私の大好きな演目で、実際に舞台で見かけたことのある俳優さんが歌っていました。実は"Chicago"以外観たことがなく、"Spamalot"も宣伝でよく流れる部分が歌われるまで、何のミュージカルか分かりませんでした。そのような状態で[title of show]はなかなか歌声もきれいで、好きかも・・と。今月17日がオープニングナイトなので、今はプレ期間で料金も半額。う~む・・どうしよう・・と悩み中。 今年はこのイベントに足を運べそうなので、毎週通いそうです。フリーコンサートといえば・・今日はなかなか忙しい日で、ゴルフレッスンの後、鞄の半額セールに行ってきました。いろいろと購入できたご満悦状態で見かけた地下鉄のサイン。 いよいよ明日がセントラルパークでボン・ジョヴィのコンサートがあります。こちらも無料ですが、事前に配布された整理券が必要。どうも楽しいことが重なってしまうこの頃・・明日は残念ながら私はABTの千秋楽を観にいくので、ボン・ジョヴィは来週火曜日のコンサートで堪能します。後ろの上の席ですが・・。
2008.07.11
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バレエの大きな楽しみはバレエを観ることと、バレエ友達と会うことです。この仲間の何が良いって、並びの席を買うこともありますが、基本的にみんな自分の好きな席で観て、インターミッションにロビーで集まっていろいろと感想を言い合うところです。初"Giselle"も幕間に友達と会い、開始前には1人庶民席に上っていきました。 1人で座っていると、始まるまでちと寂しいときもありますが、バレエ好きなお隣さんがよく話しかけてくるのも楽しいです。月曜のお隣さんはナタリー(Natela)さん。最初は肘掛を両方とも占領してしまうし、香水もきつくて参ったなぁ・・と思っていましたが、インターミッションのときに通路側の私が席を立って笑顔を交わしたことから会話が始まりました。ナタリーさんはニーナと同じグルジア共和国出身。「見て」とニーナとニーナのお子さんと3人で撮った写真を見せてくれました。知り合い?と聞くと「知り合って10年だ」と。人形の輸入販売をしていて、旧ソ連時代は日本に何回か出張したと話してくれました。あんな素晴らしい国を出て、なんでアメリカにいるの、もったいない・・とも。 カーテンコールで写真を撮っていたら「その写真を送ってもらえる?」と。書くものが無かったので、眉墨でアドレスを書いてもらいました。「普段のニーナも優しいの?」と皆に花を贈る舞台の彼女を見ながら尋ねました。 「実はね」とナタリーさんが息をすい、「ニーナとは知り合いではなくて、ただのファンなの」と。お年寄りの介護の仕事をしながら10年NYに住んでいるけどビザは無いの、と。この10年、このファミリーサークルで祖国の誇りであるニーナを観ることを楽しみにしてきた。他の席は高くて買えず、デジカメもニーナを撮りたいけど買えず、この3ショットもベトナム人の子が出待ちのときに撮ってくれて送ってくれたんだ、と。なんか疲れてきたので、私もグルジアに帰ることに決めたんだと。 ニーナも一緒にグルジアに戻るじゃないと言うと、ナタリーさんも少し笑ってくれました。アッシャーに「そろそろ扉閉めます」と言われて、やっと立ち上がりました。グルジア語でニーナは何て言うの?と聞くと「ニーノよ。ニーナじゃないの」と。ナタリーさんが「ブラボー!ニーノ!」と言っていたことが気にかかっていたので。ロビーに出て階段を降りようとすると「これから長いからトイレ寄って帰るわ」と。今日も出待ちをして3ショットの写真を記念に渡すからと。 私だって、無関心なフリをしているけど、本当はヤンキースの松井が怪我していて心配だし、井川の(珍しい)勝利試合を観戦したことを自慢するし、ABTの鍛冶屋さんが踊れば「無事に踊りきって」と祈ります。ナタリーさんの気持ちもすごい分かるし、「知り合い」とちょっと見栄を張っちゃった気持ちも分かります。ナタリーさんにニーナの「スワンレイク」「ドン・キホーテ」「ジゼル」の写真を送ってから寝ました。 翌日起きてメールをあけると興奮したナタリーさんのメールがきていました。「ひまわりありがとう。すごいたくさんの人がニーナを待っていたけど、無事写真渡せたわよ。ニーナもとても喜んでくれた。ありがとう。日本がますます好きになりました」
2008.07.10
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オペラハウスの最上階からは階段が渦巻き型に見えます。・・この「庶民の眺め」好きです。 ABT最終週はロマンティック・バレエ「Giselle」(ジゼル)。薄暗いライトを背景に、真っ白い長めのチュチュを身にまとい、ダンスよりは演技で魅せ、妖精(精霊)なども出てきちゃう幻想的なバレエです。たぶん、私がバレエを見始める前に抱いていたバレエのイメージに近いかもしれません。 今期、ニーナ/アンヘルのペアの本当に素晴らしいバレエを魅せられたので、「ジゼル」で2人の見納めを・・と思い行ってきました。ギリギリまで引越しの日取りが決まらず(移転先が内装工事をしていて、まだ引越しておりません)、この日のチケットを購入したのは丁度ニーナが来期でABTの退団を発表した後。Box Officeでしか売られないボックス席(サイド)を期待したものの完売。残っているのはオーケストラの後ろの方か最上階のFamily Circleのみ。窓口のオジちゃん言うには値段だけでなく、見やすさを考えてもファミリーサークルの方が得とのこと。「庶民の席」ことファミリーサークルはオペラでは常連ですが、バレエでは初めて。ちゃんとつま先まで見れるかなぁ・・。Family Circleからの眺め。オペラグラスが必需品です。しかも、バーが邪魔です。 お隣さんのきつい香水の匂い、目の前の手すり、コンビ二の袋をシャワシャワ鳴らしながら何か出すお客さん、動かない椅子、ニーナの登場に思いっきり「ブラボー!」と叫ぶロシア系のオジサン、ためらいがちに消え入りそうな声で「オ~、ブ~ラボ~、ブ~ラボ~」と賞賛するアジア系の女性。思い思いにバレエが楽しめるのがこの席の良いところですな。 来年でABTを退団し、祖国グルジアのバレエ団のディレクターに就任するニーナ。舞台に見える白いものは上手バルコニーから降った紙吹雪。Giselle Nina AnaniashiviliCount Albrecht Angel CorellaHilarion Gennadi SavelievWilfred Carlos LopezBerthe Karin Ellis-WentzThe Prince of Courland Victor BarbeeBathilde Kristi BoonePeasant Pas de Deux Maria Riccetto and Jared MatthewsMytra Gillian Murphy 「秋を愛する人は心深き人 愛を語るハイネのような僕の恋人」の詩人ハインリヒ・ハイネの書き記したオーストリア地方の精霊伝説をもとにした話です(秋生まれの私としてはどんな恋人じゃ・・と小学校以来の疑問です)。 ライン川沿いの葡萄畑が広がる村の娘ジゼルの恋人はアルブレヒト。アルブレヒトは実は貴族ですが、村に来るたびに扮装し、身分はもちろんのこと公爵令嬢バチルダという婚約者がいることも隠しています。しかし、その事実がジゼルに思いを寄せるヒラリオンにより暴露され、ジゼルはショックのあまり発狂し、命を落としてしまいます。 結婚前に命を落とした精霊ウィリーになったジゼル。ウィリーたちは女王ミルタのもと夜毎、森に忍び込んだ男性や裏切り者を死ぬまで躍らせます。やがてジゼルのお墓参りにきたアルブレヒトをもミルタやウィリーたちは踊らせて・・ アンヘルも早々にスペインに戻り、自分のカンパニーの初演を迎えます。 今日もアンヘルとニーナはまさにシンクロナイズド・バレエ状態でした。息がピタリと合っています。早々にジゼルは心臓が悪いのでそんなに踊っちゃダメよ・・とジゼルママに諭されるシーンがあるので、この演目ではクルクル回らないのね・・とわかりました。 1幕目、幸せそうな村娘のニーナが花びらで占ったり、アンヘルと踊るシーンは本当に可愛かったなぁ。やがてアルブレヒトの裏切りを知りだんだん気が狂うシーン。演技力がモノいうシーンですが、あまりにも切なく、あまりにも悲しくて。それまでピンク色に輝いていたニーナの肌もだんだん青白く見えてくるから凄い。 2幕目、精霊ウィリーたちのシーン。群舞が続くのですが、長いチュチュを着て隊列するシーンは揃っていて幻想的でした。「ラ・バヤデール」「スワンレイク」とはまた違うコールドの魅せる演目でした。この見せ場で作品の印象も変わる・・といっても過言ではないです。精霊たちが登場する前に舞うように踊るサべりエフも、本当に精霊たちの起こした風に舞っているようでした。 精霊になったニーナや女王のジリアンは見事にトゥーシューズの音をたてず、浮いているように踊ります。あまりにもニーナが素晴らしく、カーテンコールも2回ありました。ヒラリオンに続き、ついにウィリーたちの手にかかるアルブレヒト。倒れる寸前の跳躍(片足でジャンプし宙で両足を打つ・・)や、ピルエットなどこれぞアンヘル!という回転でした。あなたは本当に素晴らしい。倒れる演技なので、起き上がってカーテンコールを受けられないのが残念! 本当に素晴らしい2人の演技に最後まで大興奮でした。お客さんも去り難く、いつまでも拍手や足を鳴らしていました。舞台上手からは紙吹雪も舞っていました。私も今期、「スワン・レイク」「ドン・キホーテ」「ジゼル」と観させてもらいましたが、アンヘルとニーナのペアはギフトですね。いつも心のこもったダンスで、いつも楽しませてくれます。本当にありがとうございました。
2008.07.09
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先日、歩いていたらパークアベニュー沿いというオフィス街に、なんとも場違いな(失敬)キティちゃんが佇んでいました。正確にはキティちゃんたちです。ちょっと傾いたキティちゃん(後に判明しましたが、ぜんまい仕掛けなので傾いていたようです)、3mくらいのメロディーちゃん、"Fountain"というタイトルのミッフィーちゃんとキティちゃんのブロンズ像が置かれていました。このパブリックスペースには以前キース・へリングの作品も見かけたことがあるので、よく使われているのかな。 丁度歩き疲れていたので、友達と人間ウォッチングしながらしばし休憩。ミッフィーちゃんと記念写真を撮る人、キティちゃんに見守られながらミーティングをしているビジネスマンや忙しそうに携帯で話している人などいろいろです。 これらの作品はNY生まれの彫刻家Tom Sachsの作品でした。どんな作品を他に使っているのかな・・と思って見ていたら "The Prada Toilet "といってプラダのロゴ入りのトレイや、"Tiffany Value Meal"といってティファニーのロゴやティファニーブルーで作られたマクドナルドのバリューセットなど。先月まで"Animals"と題した個展が開かれていたようで、ここには自然史博物館に吊ってあるシロナガス鯨(94ft;約28.7m)を模した作品も展示してあったそうです。 いかにも既成概念や既製品を敢えてくずしてトム・サックス風にするのが彼のオリジナリティーのようです。記事によると、自然史博物館の鯨同様、キティちゃんにも長年"merchandising icon"(キャラクターの象徴)として関心を示していたようです。しかも「無の境地」も感じていたとか。それはあながち嘘ではなくて、一緒にいた友達によるとキティちゃんに口が無いのは、見ている人の感情によってキティちゃんの表情も変わるから・・だそうです。その時々のいろんな雑念の惑わされてキティちゃんの表情は見る方によって変わるけど、キティちゃんはいつも菩薩の心で見守っている・・ということでしょうか・・。 ■Lever House390 Park Ave (bet 53rd & 54th Sts)~9/6
2008.07.08
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この週末、「マイ・ドリーム バラク・オバマ自伝」を読みました。バラク・オバマ上院議員といえば、11月の大統領選挙を前に民主党大統領候補として今や時の人です。1日1回は彼の顔の入ったバッチを鞄につけている人とすれ違います(NYは予備選ではクリントンさんが勝利)。オバマさんが当選したら映画の中でしか登場しなかった史上初の黒人大統領誕生だと盛り上がる一方、いや彼には半分白人の血が流れている・・という意見も耳にしたことがあります。 この本はオバマさんが母方の祖父母とハワイで育ち→母の再婚相手のいるインドネシアで4年過ごし→教育のためハワイに戻り→LAのオキシデンタル・カレッジからNYのコロンビアに行き→卒業後マンハッタンのコンサルティング会社で働き→シカゴでコミュニティー・オーガナイザーとして働き→ハーバードのロースクールに入学するまで・・を書いた自伝です。 シカゴに行くまでの「起源」編、コミュニティー・オーガナイザーとして活躍する「シカゴ」編、ハーバードに入学する前に自分のルーツを旅する「ケニア」編の3部構成になっており、自伝というよりは英語のタイトルでもある"Dreams from My Father"のいうように、ハワイで離れて暮らしていたときには抽象的だったケニア人の父(彼もバラク・オバマ氏)が、10歳のときに1度だけ会ったことのある無口で厳しくダンスのうまい父になり、義母きょうだいに会うことによって父の生涯が分かりショックを受けたり投げやりになりながら、父の故郷を訪れることによって何が必要かを考え始めるところで終わります(人種間の問題がクリアーになるのは理想論かもしれませんが、この地球上で生活する人間として必要なことに近付いていった気がします)。 今から10年以上前の1995年、アフリカ系アメリカ人で初めて「ハーバード・ローレビュー」誌の編集長に選ばれたことがきっかけとなりこの本を執筆しています。なので、イリノイ州の上院議員にも、ましてやアメリカ合衆国大統領候補になることにも一行も触れていません。だからこそ、結構赤裸々に自分の失敗談、成功談を書いていて、それが嫌味ないです。自分の活動を鼻で笑った相手や家族のことしか考えない聖職者のことなど、実名でどう言われたかを細かく書いています。337ページにトリニティー・ユニイテッド教会のジェレミア・ライト牧師の名前が初めて出てきますが、もちろんこのときは決別になるとは想像もできないほど師のお説教や人柄に深い感銘を受けています。 冒頭で書いたルオ族の父方の血と白人の母方の血が流れているオバマさんは、年とともに自分のルーツについて考え始めます。それまではある意味お母さんの力によって人種というものに拘らないような環境を作られたのですが、成長するにしたがって自分の色を意識せざるを得なくなります。ルオ族の血が流れているという事実に向き合う姿も、コミュニティー・オーガナイザーとしてシカゴの環境改善に市民を巻き込んで動こうとする姿も静かに熱いんです。真っ赤な炎というよりは青白い炎。そんなに熱くはないけど、決して消えない。 黒人として民族に誇りを持とうとカッカした時期もあれば、全てを白人のせいにする諦めの気持ちをもつ同胞にそれは違う・・と疑問に感じたり。自分が怖くて逃げたいと思うときは素直にそう書いていて、決して無敵ではないヒーローという感じかなぁ。 演説同様、大変分かり易い文章で率直に綴られており、気が付くとオバマさんのあの声で(声の良さは父方の家系のようです)文章は語られていました。最後、ケニアで亡き父の墓前で涙するシーンがあります。「苦悩を恥じる必要なんてなかったんだよ・・恐怖を恥じることもない・・唯一恥ずべきは、恐怖が引き起こした沈黙だ。」
2008.07.07
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今期のABTのポスター、PLAYBILLでは"The Merry Widow"のボールルームでの階段のシーンが描かれています。イリーナのお茶目な表情は演目を観ると納得。 先週、バレー"The Merry Widow"を観て来ました。この演目は私の周りで観た人がいなかったため、チケット購入も及び腰。当初、観にいく予定は無かったのですが、キーロフを観にいったときに隣に座ったオバァチャマから、かなり勧められ・・(オバァチャマの長~いバレエ鑑賞人生の初演目がこの『メリー・ウィドウ』で、それから今に至る・・と)。 今期のABTのポスターもパンフレットも『メリー・ウィドウ』なので、かなり力を入れているようです。ならば、ポスター通りのイリーナとマキシムのペアで観るか、ケントとホセという私の好きなペアで観るか悩み・・ケントとホセに。 初演は1975年、The Australian Company(予想外?)。ABTでの初演は1997年。ダニロヴィッチ伯爵は今日と同じホセでした。 1905年のパリが舞台。ある夜、パリにあるポンテヴェドリアン公使館では舞踏会が催される。そこには大富豪だった亡き夫から2000万フランの遺産をひきついだ未亡人ハンナが、新しい旦那さん探しにやってくるらしい。公使ツェータは、ハンナが外国人と再婚し、遺産が他国に流れるとポンテヴェドリアン公国の存亡の危機だ!と悩みます。そこで書記官ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵にハンナとの結婚を命じます。昔ハンナとダニロは恋仲だったり、フランス人の色男カミーユに公使の若い妻はメロメロだったり・・というコメディです。バレエよりもオペラやオペレッタの方の上演が早かったようです。Hanna Glawari Julie KentBaron Mirko Zeta Victor BarbieBaron's Wife, Valencienne Xiomara ReyesCount Danilo Danilivitch Jose Manuel CarreñoCamille de Rosillion Gennadi SavelievNjegus Carlos LopezLeading Pontevedrian dancer / maître d', Chez Maxim's Mikhail Ilyin バレエをコメディ・タッチにするとこんな感じ・・という舞台でした。男性の動きが兵隊さんのようだったり、ビックリしたり酔いが回って腰を抜かしたり・・。コミカルな動きが多い分、ワイルドさに欠けるのも否めない・・かな。 ケントの存在感は光っていました。2幕目、階段から黒い衣装(未亡人ということなので「喪」なのかな)で登場したときは輝いていました。ダ二ロと再会し、お互いが若い頃に戻る回想シーンや、ダ二ロが今も大切に持っていた思い出のオレンジのマフラー(仮面ライダーのようですが)を手にしたときのハンナの恍惚とした表情など可愛らしいし、優雅です。 確かにワイルドな回転技が無いのですが、2幕目の公使妻のシオマラ・レイエスと色男サべリエフのパ・ド・ドゥは本当に流れるようできれいでした。クルクル回ったりしないのですが、音楽に乗って緩やかに踊りつつ、恋愛の楽しさ、トキメキを表現していて・・。 衣装と舞台が豪華。特に2幕のダンスの服(着てみたい)や3幕のMaxim's(これはカフェ・マキシム・ド・パリなんですかね、それともカンカンが踊るキャバレーなんですかね)のシーンが本当に素敵でした。 終演後、皆が口々に言っていたのは舞台と衣装の豪華さ。1幕目2場の舞踏会のシーンでは、所狭しとダンサーたちがワルツを踊ります。みんな衣装が可愛いんです。よくぶつからないなぁ・・と思うくらい、舞台の手前半分で10組くらいが踊るんです。 2幕目のハンナ邸ではふっくらした民族衣装を着て踊ります。唯一ここでワイルドなダンスが見れます。この日はブロンズアイドルで素晴らしかったミハイル・イリンでした(もう1人のブロンズアイドル、カルロス・ロペスは口髭つけて秘書・・もったいない!)。 3幕目のマキシムのシーンでは幕が開いた瞬間その豪華さに拍手が出たほど。後ろが鏡(風)になっていて、お客さん役のダンサーたちはテーブルにある料理をちゃんと食べていました(オペラグラスで確認済み)。いきなり遺産が入って、正しいお金の使い方が分からなくて買っちゃったのかなぁ・・・というハンナのコートはちょっ失笑をかっていたかな。 さて今週でABTも最終週。ハヤイ!今週の演目はこれまた初めて観る"Giselle"です。
2008.07.06
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夜8時過ぎの空。花火が上がる予定のイーストリバー側とロウアーマンハッタン側。この日のエンパイアは星条旗の色合いに。 6時過ぎにロールケーキと浴衣持参で友達のお宅に向かいました。花火好きなので、とても楽しみです。残念ながら、ポツポツと雨が降り始めておりましたが、こんなことではアメリカの花火は中止にならんじゃろう・・と期待して上がりました。 部屋に入ると、日が暮れる寸前のシルバーブルーというかグレーブルーの空が広がっていました。素敵なNYの夕暮れです。既に友達夫婦の仲間が揃っていて、初対面の方たちばかりでしたが、皆さん本当に面白い。 友達は・・というと、キッチンに篭って、次から次へと美味しい料理が出てくる!どうもおもてなし上手の友達に恵まれており(真似はできません)、今日も美味しい料理に舌鼓をうち、お酒の入った楽しいお喋りで口が動きっぱなしでした。 9時をまわった頃にクィーンズの方で1cmくらいの○が見えました。えぇぇ・・あんな遠くなの?など口々に贅沢なことを言いつつお酒を飲んでいると・・イーストリバー側は派手な花火が、ロウアーマンハッタン側はなかなか品の良い日本風の花火があがっていました。 ポコンとシャンパンのボトルを抜いたような音が近くでしたかと思うと、花火があがっていました。花火も音も思った以上に近くて、つい興奮してしまいました。やっぱり夜空に花火はきれいですね。赤い色が多かったかな。イーストリバー側は只管大きく、そしてナイアガラのような派手な花火が続きます。正面ロウアーマンハッタンや自由の女神側では、なかなか品の良い花火があがっていました。 初めて観た時も1時間ほどあがっていて長いなぁ・・と思った記憶がありました。今回も3箇所から時間差であがったせいもあるのかもしれませんが、長い時間楽しめました。全米で今年の独立記念日の花火は縮小方向にあったようです(参考)が、"America Dances"というテーマで35,000発以上の花火が打ち上げられたそうです。 〆のオニオンスープ。玉ねぎってこんなに甘いんだっけ・・というくらい、美味しくて温かかったです。 花火が終わってからも友達のお料理は用意されていて、どれも美味しかったです。ご主人のお母様直伝のちまきご飯や、クィーンズまで買い出しに行かれたマグロのアボカドタルタル(?)。〆には大好きなオニオンスープも登場。 準備も後片付けも本当に大変だったと思います。どれも美味しくてご馳走様でした。彼女の作る料理を「これ美味いから!」とさり気なく勧められるご主人も素敵でしたよ。楽しい独立記念日でした。
2008.07.05
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今日は7月4日独立記念日(トムのお陰で覚えたさっ)。 日が沈んでから友達のアパート(自由の女神が部屋から見える、これぞ!ザ☆ニュ~ヨ~ク・ビュ~)で花火を眺める予定です。花火と言ったら浴衣よね、手ぶらじゃなんだから旦那さん用とロールケーキを久しぶりに本焼こうかな、昨日試合後1時間半もミーティングしたらしいからヤンキース戦も観なきゃ・・と、祝日でも貧乏性なので自分で予定を作っては楽しんでいます。 独立記念日ということで、ヤンキースもレッドソックスも守りのときには星条旗をあしらった帽子を被って試合をしています。野球ファンにとって7月4日はルー・ゲーリッグが1939年に"Ferewell Speech"を行った日でもあります。 ルー・ゲーリッグ(Henry Louis "Lou" Gehrig; 1903.6.19-1941.6.2)は1923年にヤンキースに入団し、1塁手として活躍しました。コロンビア大学(フットボール選手としての奨学金で入学、エンジニア専攻)からヤンキースに入り、1925年から14年間、当時の記録となる2130試合連続出場し、そのタフさから"Iron Horse"と称されました。素顔は物静かで、写真を見る限りなかなかハンサムで優しそう。 3番にベーブ・ルースがいながら、生涯打率.340、満塁ホームラン23本という勝負強い、才能に溢れたバッターでした。 ・・と書いていますが、実はNYに来るまでは名前こそ聞いたことがあれど、よく知らない選手でした。ジョー・ディマジオもサイモン&ガーファンクルの歌で知っていたくらいでしたので。昵懇にしている方の学生時代の研究が一時ALS(Amyotrophic Lateral Sclerosis; 筋萎縮性側索硬化症)だったときがあり、よく知らない私に、ブラックホールなど「宇宙を語」っているホーキング博士や、ヤンキースにいたル・ゲーリッグの病気と説明してくれました。別名「ルー・ゲーリッグ病」ともいうと。 ルー・ゲーリッグは野球選手として絶頂期にこのALSに侵されました。引退する前年(1938年)のシーズン途中から筋力の衰えを本人が感じ始め、オフに診察を受け、1939年自分から監督に試合に出ないことを伝えました。5月2日のことでした。その日は試合前にルー・ゲーリッグの連続出場記録が終わった旨を伝えるアナウンスがあったそうです。6月に別の病院で診断した結果、ALSの診断がルー・ゲーリッグ36歳の誕生日でもある19日に通知されました。1939年7月4日の引退セレモニー。このときには既に発病していました。 あるNYのスポーツライターの提案で7月4日にルー・ゲーリッグを称えるセレモニーを開くことになりました。そこでアメリカのスポーツ史上忘れられないルー・ゲーリッグのスピーチがありました。(Yet) today I consider myself the luckiest man on the face of this earth. スピーチの全文を読んで、 スピーチを聴く(一部ですが有名な部分は入っています)と、泣けてきます(空も泣いており、試合もただいま雨で中断中です)。セレモニーには白いスーツ姿でベーブ・ルースも出席し、ルー・ゲーリッグと肩を組んで話すシーンがあります。実はこの2人、1934年のオフのいざこざ(ルー・ゲーリッグのお母さんがベーブ・ルースの娘さんの服装に茶々を入れたこと)以来、試合外で口をきいたのは初めてだったそうです。 今年でヤンキースの現球場も終わり。"Final Season"ということで名場面を収録したDVDも発売になっているようですが、必ずCMでもこのスピーチが流れます。この球場で今から69年前にそういうことがあったんですね。ルー・ゲーリッグはセレモニーにも列席していたラ・ガーディア市長に請われて、亡くなる一ヶ月前までコミュニティー(若者の更正施設)で働きました。引退セレモニーから1年11ヶ月後、37歳で亡くなりました。
2008.07.04
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ブログを始めたとき、ここまで続けられるとは夢にも思わなかったのですが、今日の日記で1000件目。ひとえに読んでくださる家族、友人、知人、そして皆さんが励みになっています。ブログにコメントを残すことが、結構勇気いることだと私も知っているので、その中でコメントを残してくださる方・・コメントは残されないけど読んでくださっていてメールにさり気なくこちらの様子を気遣ってくださる方・・メールはくださらないけどお会いしたときに明子姉さんのように見守ってくださっていることがわかる方・・そういう思いが嬉しくて、ここまで書いてこれたと思います。本当にありがとうございます。 記念すべき1000件目は、NYで私の一番好きなモノ、ヤンキースの話題です。といっても、最近、前を通るたびに痺れているAll Star Game用の広告です。いつも写真に撮りたい!なんて思っているのですが、なんせ人通りの多いところなので、飲んで遅くなったときに遠回りをして撮って来ました。何度観てもリベラにA.Rodシビレマス。選手の写真の合間にNYの風景が織り込まれていて、順に見ているだけでストーリーがあります。 個人的にはリベラの真剣な表情、"WIN"の優勝パレード時であろう紙吹雪、最後の"THE"の盗塁のときであろう土が舞うベースの写真など、頬をすりよせたい衝動にかられるほど好きです。THE BACK PAGE IS OUR FRONT PAGETHE CLOSER IN A CITY OF CLOSERSONE LAST CURTAIN CALLWIN AND WE LOVE YOUTHE GAME'S HOT ON THE CORNER
2008.07.03
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私が昨年から本格的にはまっているABT(American Ballet Theatre)には16名(今期舞台にたっていないのでPLAY BILLではMALAKHOV抜きで15名)のPrincipal Dancerがいます。男性8名、女性8名。出身国もグルジア、アルゼンチン2名、ウクライナ3名、キューバ2名、ブラジル、スペイン、ロシア、アメリカ5名・・とさすがNYのバレーカンパニー、国際色豊かです。 バレエ好きな友達や席で隣あった人と話しても、見事に好みが分かれます。反対にどんな好みでも16名のダンサーたちは満足させてしまう個性をもっています。彼らは技も一流ですが、揃いも揃って美男・美女なんです。 この日のブロンズアイドルは今年ABTに入団したミハイル・イリン。足音をたてず、しなやかな踊りは本当に素晴らしかったです。 先週の演目は"La Bayadere"。この日はキューバ出身のホセ・カレーニョを目当てにチケットを購入しました。バレーダンサーとしてはベテランの域に入り、女性ダンサーを美しく魅せることには定評があります。が、私としては単純に、お顔が好み。Nikiya Irina DvorovenkoSolor Jose Manuel Carreno David HallbergGamzatti Gillian MurphyThe Bronze Idol Mikhail Ilyin ホセが揺れ動く(はずだった)2人の女性にはジリアンとイリーナ。この2人とディアナは特に美しくて、初めて見たときなど美しすぎて霞がかっていたほど・・。高慢なガムザッティを踊らせたらピカイチと思うジリアン・マーフィー。魅せてくれました! 席に着いて「今日のブロンズアイドルは誰だろうなぁ」とPLAY BILLを開いたらピラッと一枚落ちてきました。ホセが怪我して降板、代わりにデヴィッド・ホールバーグ。ホセの降板も残念ですし、怪我も心配ですが、1人でホールバーグを観るなんぞなかなか無いことなので、どう魅了してくれるか楽しみに舞台を待ちました。 イリーナは今日も輝いていました。婚約したソロルがガムザッティに気持ちを傾け、切ない表情をするときなど、本当にこちらまでキュ~ンとなってしまいました。2幕目、ソロルが阿片で夢現にニキヤと踊るシーンのバランスのところで、2人の息が合わなかったところがありました。ホールバーグとイリーナの手の位置が違ってしまい、しばらく2人共、空を掴む感じになりました。凄かったのは、そのようなハッとするシーンでも、イリーナは多少ぐらついたものの、片足でもバランスをくずすことなく持ちこたえたこと。凄いなぁ・・と思って観てしまいました。公演終わっての1枚。なんとなくイリーナが「よく頑張ったね」とホールバーグに声をかけている気が・・ 1幕目のシーン3、パレスでガムザッティの魅せる場面。ジリアンは本当に美しかった。若さ弾ける・・というか、ソロルもお客さんも見て見て!とイタリアンフェッテもピッピッと決まり、ピルエットも超高速で回っていました。この演目でダンスというと、ブロンズアイドルが1番に思い浮かびますが、そっかガムザッティもあったんだ・・と。 1幕目のシーン2で、ソロルをかけて女性2人が争うシーンがあります。2人とも美しすぎて・・かえって怖かったです。
2008.07.02
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先週、ABT友の会(自称)で集まったときにバレエ鑑賞前にランチした場所がコロンバスサークルにあるasiate。Time Warner Center内Mandarin Orientalの35階にあります。以前から行ってみたかったレストランでついに!という感じです。 35階と聞いていましたが、素敵な眺めです。セントラルパークやアッパーウエストサイドが一望できて、それだけでなんか足が浮いちゃう感じです。きっと夕暮れ時も素敵なんでしょうねぇ・・(暮れてからはセントラルパークが真っ黒になるので、そんなにきれいではない・・らしい)。入ってすぐにワインセラーがあり、店内はすごくモダンで開放感があります。会長が予約をとってくれたので、窓際の席に案内してもらえました。ありがとう!場所柄、ビジネスミーティングをしている人たちが多かったです。 ジャパニーズ・フレンチレストランで、シェフも日本人の方だそうです。コースから注文してみました。友達の頼んだアスパラガスのスープ、Halibut(白身のカレイ科のお魚)、私の頼んだサラダ、ラム・・どれも美味しかったです。量的には私にはチョイ少なめでしたが、観劇前にはこのくらいが丁度良いかと(お酒飲んで、お腹いっぱいになると眠たくなってしまう・・)。 今まで、日本から遊びにきてくれる友達にはエンパイアかロックフェラーセンターの屋上を案内していましたが、優雅にここで食事も良いですね。ご馳走様でした。■asiate280 Columbus Circle (@ 60th St.)New York, NY 10023
2008.07.01
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・・というベタなキャッチフレーズを以前帰省したときに、何回もCMで耳にしました(ダリ生誕100周年の「ダリ回顧展」のCMだったらしい)。あぁ、行きたいなぁ・・なんて思いながら日程が合わず見送り。 数少ない我家にある画集の1つがダリ。1つ1つ見ると奇抜だったり、気持ち悪いものもあるけど、目が離せない。そんなダリのエキシビションDalí: Painting and FilmがMoMAで今週から始まりました(~9/15)。先週末までメンバー用のプレビュー期間だったので、慌てて行ってきました。 Salvador Dalí(1904-1989)の130展以上の絵画、素描、脚本、そしてフィルム等の作品を一気に展示した豪華極まりない展示です。MoMAにダリの"The Persistence of Memory"(『記憶の固執』1931年、時計がグニャッと枝にかかっている絵)が常設しているのですが、初めて観た時は色の鮮やかさ、リアルさにビックリしました。小さな絵なんですけど、存在感はありまくりです。そのような絵が会場中にあり、もう何から観たら良いのかドキドキしてしまいました。 遠くから観ると人の顔になったり、近くで見ると蟻がうじゃうじゃといる絵などお馴染みのダリの作風もあれば、フランスパンを頭に乗っけた女性("Retrospctive Bust of a Woman", 1933)や"Lobster Telephone"(1936)という名の通り持ち手がロブスターになっている使い辛そうな電話のオブジェなどがありました。知らなかったのですが、ダリは映画の方にも出演、脚本、美術・・と精力的に乗り出していたようで、フィルム関係の展示もたくさんありました。期間中はMoMAの地下にある映画館でもダリ関係の映画を公開しています。6月のMoMAの会報の表紙は映画「アンダルシアの犬」でした。サン・フェルナンド王立美術アカデミーの学生寮で知り合ったルイス・ブニュエル監督と作った処女作。なんかグロテスクそうで、私はとても観れませんが・・。 後期の作品になるとダリの奇想天外な絵画をアニメにしたディズニー映画や、配給会社社長やローレンス・オリビエのポートレートなども描いていました。 見所満載で込められたメッセージも知りたいので、次は音声ガイドを借りてゆっくりまわりたいです。ダリといえば愛妻家で有名だったらしく、奥さんの作品も多数あり、奥さんが亡くなってからは創作活動を一切止めてしまったそうです。そういうことを知るとまた絵の見方も変わるので、また行かなくちゃ! 他の階との違いが右の写真でわかりますか? 6階のダリ展に行く途中に気になった階がありました。そこ一帯だけ黄色い色が照らされていて、不思議な感覚でした。 さらに上から覗くと扇風機が旋回していました。黄色いフロアもこの扇風機もTake your time: Olafur Eliasson の作品と知りました。が、時既に遅し・・このエキシビションは今日まで。扇風機がイレギュラーな動きで、壁やお客さんスレスレのところまで動くので観ていて落ち着かなかったです。
2008.06.30
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NY州知事やNY市長もパレードに参加。みんな明るい! 今年初めてHeritage of Pride Paradeを観てきました。これは同性愛者(ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、ドラァグ・クィーン・・)の人権尊重を主にしたパレード。先日"RENT"を観た影響もありますが、知り合いがこのパレードに参加すると知り、応援したくて開始の12時から最前列をキープして2時間ばかり観てきました。 パレードは爆音と同時にスタート。女性たちのバイクがマーチの先導をきり、その後ろにはパターソン州知事、ブルーンバーグ市長、transgender actressのキャンディス・ケインさん(キレイ!)が続きました。パレードを行進する人たちはこれからグリニッジ・ヴィレッジまで歩くわけですが、みんな元気で明るい!その姿を見ているとなんかジーンときてしまいましたが、涙よりも笑いが似合いそうなパレードでした。1969年6月28日未明にゲイバー"Stonewall Inn"に警察の手入れがは入り、抗議行動として暴動に。以降、毎年6月最後の週末はプライド・パレードが開催されます。 踊りながら、手を振りながら、演奏しながらマーチは続きます。べテランカップルから、目のやり場に困ってしまうくらいマッチョなブーメラン青年まで前を見て一歩ずつ進んでいきます。コミュニティーでの参加以外にもゲイバーの宣伝、エイズ検査の推進、コンドームの無料配布などもパレードしながら沿道の人たちに配っていました。 それにしても・・NYで格好良い人ってほとんどゲイと思っていましたが、事実ですね。NY近郊の見目麗しき青年たちが集まった、と言っても過言ではない?!。
2008.06.29
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昨年のサンクスギビングの頃から輪が広がり、一緒に第2(第3?)の青春時代を謳歌していた日本人の仲間が1人、また1人と帰任していきます。一緒に旅行したり、飲んだり、笑ったり、悩んだり。今宵はYさんの送別の集まりがありました。Yさんは2日後には日本です。 総勢11名でまずはチャイナレストランに。ここはリカーライセンスが無いため、アルコール類は持ち込み。そのため、各自で飲みたいもの持参で集まりました。私は素敵な店員さんが勧めてくれたアルゼンチンの白ワインを(名前を控える前に空けてしまった・・)持って行きました。 主賓のYさんはノルウェーのお酒"Linie Aquavit"を。前日にメールで「明日はアクアビットを持って行きます。これは赤道を往復して発酵させるお酒です」と知らせてくれたので、とても楽しみにしていました。樽の中に入れて、発酵させるためだけに赤道を航海するなんて・・ロマンティックではないですか。 アクアビットとは「生命の水」と言われ、じゃがいもを糖化発酵させた蒸留酒です。通常は透明だそうですが、この「リニエ」はわざわざ樽に入れて熟成させるため、黄金色。キーンと冷やして飲むのがおいしいそうで、香りはハーブも入れるため芳醇。 さて一口。隣で飲んでいたK君は「ブルッときた」と。強いです。40度以上あるので、強烈です。リステリンを飲んでいる気分です。でも、この香りと色が浪漫の象徴のようで有難くいただきました。 その後はNYの夜景を一望できるアパートに移り、二次会に。エンパイアステートビルのライトが消えるのを見届けてから、後ろ髪をひかれつつ家に戻りました。Yさん、日本でまた会いましょう!
2008.06.28
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ミュージカル"RENT"をやっと観て来ました。映画化され、私の周りでも熱狂的なファンがいる演目ですが、集客数の減少で今年9月7日に幕を下ろすことに。 ある年のクリスマスイブからの1年間を舞台にしたイーストヴィレッジに住む若者たちの話。ドラッグが元で恋人を死なせてから引きこもり気味の元ロックミュージシャンのRogerと、映像作家で恋人を女性にとられたMarkはルームメイト。2人は元ルームメートで今は家主のBennyからRENT(家賃)の催促を度々されるが払えない。イブでもロジャーは部屋でギターを鳴らしている・・と、そこに階下に住むダンサーでドラック常習者のMimiが蝋燭の火をもらいにやってくる。このイントロダクションはまさにオペラ"La Bohème"。「ボエーム」を下敷きに、ドラッグ、ゲイ、レズビアン、HIV感染、黒人、ジューイッシュ、アーティスト、弁護士・・そして日本人(日本人の役で出演はしていませんが)と、いろ~んな個性がぶつかりあう舞台です。 全く予備知識無し(ストーリーすら調べず)で劇場に向かいました。ここのところ、METで優雅なバレエを息を殺して見ていたので、ネーデルランダー劇場のペンキ塗りなおし(しかも雑)の天井や、ムキ出しの舞台セットに「これがミュージカルの世界だわね」と変に納得しておりました。 オーケストラは舞台上(下手「へた」じゃなくて「しもて」)で演奏をし、ロジャー役の役者さんは歌い、演じ、指揮を見ながら自分でもギターを演奏していました。みんなそれなりに抱えているものがあるけど、毎日を楽しく生きようとする姿が描かれていました。今年に入って知り合いにカナダで式を挙げたゲイカップルがいますが、彼らの姿を見ていると2人で楽しむ姿を思い出しました。コレが幸せなんだよね、コレが良いんだよね・・と目で会話しながら話している姿が。丁度CollinsとAngelのように。彼は何人も友人をHIV感染で亡くしており、1度だけ話を聞いたことがあります。ファンに囲まれる"Angel"役のJustine Johnstonさん。 NYが舞台だけど、目の前で繰り広げられるNYは私の知らないNY。でも。日常の中で(普通に仕事に行くときなど)、たま~に文字通り玄関をあけて外に出ることに、足取りが重くなることがあります。日本にいてもありがちな面倒くさい・・というときもありますが、外界との扉がすごく重くて、勝手に意を決して「さぁ、異国の地アメリカのNYなる街に出かけまする」と扉をあけるときがあります。別に気分を害するようなことを言われたりされたり・・ということがあったわけでは無のに。外国人の自分を意識しすぎて、自分に対して心もとないときがあります。私の英語はオカシクないか、meanな人間になっていないか・・と。 そのような状況を思い出して観ていたら、友を労わり、友と喧嘩し、友と死に別れる・・そんな彼らの舞台が結構胸にきましたね。ラスト、「ラ・ボエーム」とは違っているのですが、それでも舞台が終わったときには、ウルッときていました。 個性もですが、音楽が実にいろんなジャンルに富んでいて素晴らしい。脚本、作曲、歌詞は今は亡きJonathan Larson1人で作ったというから驚きです。一緒に行った友人が2幕目の頭に歌った"Seasons of Love"が映画の予告編でも流れていて凄く良かった・・と教えてくれました。music videoを観るとNYの街並みが本当に素敵に映されていて、曲を聴きながら観ているだけで胸がいっぱいになってしまいました(ロジャーとマークのアパート、"Center Stage"でイーサンが住んでいたアパートではないかなぁ?)。 今度の日曜日(6/29)は期せずしてHeritage of Pride Parade。正午から52丁目を起点に5th Ave沿いを南下し、グリニッジヴィレッジまでパレードします。テレビでもこの週末Brokeback Mountainを放映していました。やっぱり風景がきれいで、ラスト泣いてしまったぞよ。
2008.06.27
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昨日はABT友の会(自称)メンバー揃い踏みで、"La Bayadere"を観にいきました。NYのエンターティメントの何が素晴らしいって、平日水曜日のお昼(マチネ)にも演目が用意されていること。バレエだけでなく、ミュージカルでも水曜マチネが多いです。ランチ→バレエ→お茶・・という幸せな時間を作る為には、休日返上、完徹・・なんでもします。 この「バヤデール」こそ、昨年、私に「バレエって素敵」とバレエ熱を与えてしまった演目です。"Don Quixote"と同じLudwig Minkusによる音楽は全編通して美しく、そして物哀しく・・。舞台は古代インド。1幕目と3幕目はエキゾチックなインド風の衣装や踊りを交え、2幕目はチュチュを着たアラベスクなどクラシカルなバレエが楽しめます。Nikiya Paloma HerreraSolor Angel CorellaGamzatti Marisa LopezThe Bronze Idol Carlos Lopez 結婚の約束をしている踊り子ニキヤと、美しい娘ガムザッティとの間で揺れる戦士ソロル。ソロルは最初は拒んでいたものの、ガムザッティの美しさに心がなびく。ガムザッティはソロルのポートレートを見ては恋しており(私のようである)、ついには花かごに忍ばせた毒蛇でニキヤを殺してしまう。2幕目はニキヤを失った喪失感と罪悪感からアヘンを吸って、幻覚を見ながらニキヤと愛を誓う・・ オランダ国立バレエのソリスト、Marisa Lopezが客演 この日のガムザッティはサンフランシスコ出身のマリサ・ロペスがゲストとして踊りました。ガムザッティといえば高慢で愛のためならモノも命も思いのまま・・という女性ですが、彼女はきっと良い人なんでしょう。人の善さが出ていて、このままソロルと新婚生活を送っても、悔いて衰弱してしまいそうなほど。さらに!アンヘルもニキヤを裏切るのですが、悔いてばかり・・で、嫌な人になりきれない・・。おまけに昨年は幸薄そう(ゴメンナサイ)に見えたパロマが1番、気品溢れて堂々として見えてしまいました・・。 ABTのソリストでもガムザッティ役を観たいダンサーはたくさんいるのに、どうしてロペスを招聘したのか、イマイチわかりませんでした。ピルエットやイタリアン・フェッテも技は確実かもしれませんが、少しスローすぎたかな。 いつも期待を裏切らないアンヘル。昨年観たときよりも、たおやかで風格も漂ったパロマ。以前、隣に座ったオバアチャマが「パロマはhotすぎて嫌い」とおっしゃっていましたが、いやいやどうして。体の柔らかさと女性らしい丸みのある踊りに、最初オランダから来たダンサーかと思いました。 2幕目の24人のアラベスクは本当にきれいでお客さんも満足。そしてカルロス・ロペスのブロンズアイドルも実に素敵でした。なぜだかこのブロンズアイドルの音楽を聴くと切なくなってきます。 そしてもう1つ、この日のバレエで面白かったのはお隣さん。回数としてはABTよりもシティバレエを中心に観ているそうで、幕間に戻るとずっとシティバレエとニーナの魅力を語ってくれました。NYに住んで25年だそうで「ABTのボランティアしない?元ダンサーが結構いるからテクニックのこととか教えてくれるわよ」と勧誘されました。ちゃんとシティバレエのオススメダンサーをPLAY BILLにメモって帰って来ました。
2008.06.26
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今年でヤンキースとメッツのそれぞの本拠地が立替になります。最寄の地下鉄の駅にも「歴史あるスタジアムで伝統の一戦を観戦しよう!」と金曜日から始まるサブウェイシリーズ4連戦のポスターが貼ってありました。特に金曜日(27日)はダブルヘッダーで昼はヤンキーススタジアム、夜はシェイスタジアムという強行スケジュール。これぞ真のサブウェイシリーズなり。 そして、最後のヤンキーススタジアムで来月15日(ボン・ジョヴィのコンサートと重なってしまった)にMLBオールスターゲームが開催されます。それに合わせてマンハッタン内を歩くとカラフルな自由の女神に遭遇します。昨日はカージナルス、今日はオールスターゲームでした。 これは"Statues on Parade"といって全部で42体、市内の主要な場所に置かれています。カーネギーホール、タイムズスクエア、コロンバスサークル、リバティー島、ヤンキーススタジアム、エリス島・・・。たまたま検索していたら「自由の女神と野球に何の関係があるんだ」とコメントしているアメリカ人の意見を見ましたが、個人的には面白いかな・・と思っています。ついクォーターのように、ひとまず全種類制覇してみようかな・・な~んて思ってしまいます。そんな似た者同士の方へ、MLBのサイトより設置マップを添付しておきます。 ミニチュア版は$24.99で売っているそうです。お土産に良いですかね。
2008.06.25
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仕事で使いたい資料があったので、馴染みの図書館へ。たいてい公立図書館前にあるThe Mid-Manhattan LibraryかMoMAの前にあるDonnell Library。資料はDVDだったので、検索してたくさんありそうなドンネルライブラリーに帰りがてら寄ることにしました。 と、写真のように真っ暗。あれ~、もう閉まっちゃったのかなぁ・・と思い、明日また寄ろうと地下鉄に向かいかけました。が、あまりにも貼られている大量のポスターが気になって引き返すと「図書館は開いています。東側からお入りください」と書いてある。 東側から入ると地下に所狭しとDVDやペーパーバックが並んでいました。と、衝撃的なサインが目に入りました。「ドンネル図書館は8月末をもって閉館します」。嘘でしょ? かなり利用していた者にとって、ここの閉鎖は痛い。MoMAの帰りにチョッと寄ったり、仕事帰りにフラッと寄ることもできたのに。しかも、今月発売の雑誌にこの図書館のこと思いっきり紹介した記事を書いてしまいました・・(発売予定が4月だったため、記事を書いたのは2月)。図書館のサイトによると、9月1日をもってリノベーションのため閉館し、2011年にOrient Express Hotelsの一部として開館する予定。 今思えば、昨年末から「本の寄贈はただいまお断りしております」というサインが図書館のあちこちに貼られていました。 なんか寂しいなぁ。
2008.06.24
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引越しは皆さん通っている道なのに、温かいコメントどうもありがとうございます。頑張りますっ!今日は完全オフにして(電話も留守電にして)朝からパッキングをしております。遊びに来た友達に「モノ少ないねぇ~」と言われる我家ですが、それでも想像以上のダンボール箱の数にビックリしています。まだ増えます・・。 洋服や本・書類はある程度いくな・・と思っていましたが、ダントツのダンボール箱数を誇っているのはキッチン用品。食器に料理本、調理器具・・と量も形も様々です。主夫を長年求めていた私にしては、驚きの事実です。 そんな料理本の中でもお局の部類に属しているのが「○HK きょうの料理ポケットシリーズ なべ料理・汁もの」。中学1年のときに学校の行事で友達と作るために購入したので、かれこれ20年以上は手元にあるわけです。私たちが作ったのはオニオンスープ。今でもオニオンスープを作るときはこのレシピを参考にしていますが、当日失敗しないように手順を色分けして線を引いているのが、自分ながら微笑ましい。練習で1度家で作ったのですが、これが私の生涯初の料理らしい料理だった気がします。 NYに来てからフランス人の友達に薦められて何度か足を運んでいるLa Bonne Soupe。何回行ってもオニオン(グラタン)スープのセットを頼んでしまいます。ミッドタウンにあって立地条件も良いのに、店内はいつも静か。お客さんのマナーが良いのか、店の造りが良いのか、ザワザワした感じがしません。赤いチェックの壁紙に雰囲気ある時計や絵。子連れでも大歓迎の雰囲気が好きです。しかも、さり気なく2階席に案内するので、1階はたいてい大人ばかりです。 先週、友達とミュージカルの前にここで食事をしました。いつもは後半しょっぱく感じるオニオンスープが最後まで美味しく食べ終えることができました。楽しい食事だったからかな。■La Bonne Soupe48 West 55th St, bet 5th and 6th AvesNew York, NY 10019ここのバスルーム、表示がフランス語なので最初は戸惑いました。たぶんMonsieurとDameと書かれていて、Monsieurを前にして「ポアロは口髭いじりながら何て言っていたっけ?」としばらく悩んでしまいました。
2008.06.23
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仕事に遊びに全力投球中の私に、ここにきて「引越し」というさらなる負荷をかけて楽しんでおります(Mなもので・・)。我家から徒歩3分くらいのプチ引越しなんですが、5年間築き上げた城はなかなか落城するのが難しく、パッキングしながら気を失いそうに何度かなっております。 そのような中でどうしても行きたかった友人BABA HISAKOの作品展に時間を見つけて行ってきました。彼女は版画家で、約4年前のUnknown gararyでの個展、昨年の-ripple-に続き、今年は"The Transparency of Eternity"と題して自然の中で溶け合う「色」に焦点を当てたようです。 私は彼女の個展を楽しみにしており、できるだけ時間を作って毎回行くようにしています。彼女の水墨画のような作風がなんともいえず好きです。今回はたった5日間の開催だったので、どこでどう時間を作ろうと毎日スケジュール帳とにらめっこしており、木曜日、友達に日本語を教える前にサッと行ってきました。 チェルシーでの彼女の個展はいつもレストランやカフェで行うので、こういったビル内のギャラリーは初めて。ビル全体がギャラリーになっており、エレベーターで一緒になったオバサマ2人は上の階から順繰りに観ているそう。そういう楽しみ方もできるんですね。 今回も作品は"ripple"というタイトルがついており、自然と色が溶け合う様、それは光りに照らされた緑だったり、キラキラ光る水面だったり・・。その色彩と形にいつも驚かされます。お客さんは私1人だったので、ゆっくり観ることができました。いつかは我家に彼女の作品が飾れたらなぁ。
2008.06.22
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丁度先週の今日、ブルックリン美術館で© MURAKAMIと浮世絵を見て、ボンゴレを食べてから素晴らしいバレエを見てきました。ABTの、ニーナの、そしてアンヘルの代表作ともいえる"Don Quixote"。今年初めて観る作品でしたが、あのペアも観たい、このペアも・・と欲を出して、気がつくと4枚チケットを手にしていた私。舞台は生もの・・なんて言いますが、本当にどの舞台も新鮮です。毎回、幕がおりると、「今日がベスト」と思ってしまいます。 Don Quixote Victor BarbeeSancho Panza Alexandro Piris-ninoKitri Nina AnaniashiviliBasilio Angel CorellaMercedes Kristi BooneEspada Sacha RadetskyFlower Girls Renata Pavam / Isabella BoylstonGypsy Couple Simone Messmer / Joseph PhillipsQueen of the Dryads Veronika PartAmour Sarah Lane この日のペアはアンヘルとニーナ。優雅で演技力を問うスワンレイクとは違った、明るく技巧的な演目なだけに、2人の技を存分に堪能できる・・と楽しみに行って参りました。花をオーケストラに、バジルに、ドン・キホーテに、ガマーシュにそしてサンチョ・パンサに・・と1本ずつ送るニーナ。 リズムがあわせ辛いなどの理由で、キトリ役の女性ダンサーは扇子で踊ることが今では普通ですが、ボリショイバレエ団出身のニーナはカスタネットを鳴らしながら180度開脚するジャンプを決めていきます。アンヘルと息の合ったニーナは他では見なかったアレンジがいくつかありました。バジルがキトリの足をとろうとする場面、ここでは足をとろうとする代わりに、リフトが入りました。瞬時にパッと高く宙に舞うニーナ。片手リフトの場面ではアンヘルが少しふらついてしまいましたが、今日もアンヘルはクルクル回っていました。 ニーナの回転も速いのですが(高速回転と言われるくらい)、アンヘルがニーナよりも1回ずつ回転が多いため、ゆっくり見えてしまうほど。本当に今日のアンヘルは技をこれでもか・・と魅せてくれました。「ドン・キホーテ」は楽しく弾ける演目なので、相手に合わせながら踊るよりも、それぞれの持ち味を出し合うことで未知の作用が起きる演目かなと思います。 圧巻は3幕目、グラン・パ・ド・ドゥ。1幕目もでしたが、ここでもニーナの衣装はこれまでのキトリのものと少し違っていました。3幕目は裏地に赤いチェックが入っていて、とても可愛かったです。アンヘルもノリノリで拍手が鳴り止むのを舞台上で待ってからニーナを招いたほど。 ニーナのバランスは、他のキトリとタイミングを変えて行うので、最初はしないのかな・・と思って見ていました。と、長~いバランスを決め、それだけでも凄いのに、後ろからバジルがサッと高く持ち上げます。しかも、フィニッシュは後ろからのフィッシュダイブ。足から後ろ向きでアンヘルに飛び込むなんぞ、信頼していないとできません。他にも走ってダイビングするところなど、本気で飛び込んでいました。 フィッシュダイブが決まった直後は、もうお客さん大興奮、私も大興奮(「リベラとアンヘルどっちが良い?」と隣で聞くのは止めてください)。ブラボーでなはく、アァ~ッという歓声でした。大興奮のまま幕は降りました。今週月曜日に2009年ABT退団を発表したニーナ。アンヘルは自身のカンパニーCorella Balletを立ち上げたので、来年はこのペアでまた楽しめるのでしょうか・・ いつもメルセデスだったベロニカ・パルトは今日はQueen of the Dryads(森の女王)。エキゾチックなメイクではなく、ナチュラルなメイクだったので彼女の美しさが際立っていました。イタリアン・フェッテという軸足をつま先立ちしたり下につけたりしながら180度ずつ回転するダンスは本当に美しかったです。たぶん4人の森の女王を見てきましたが、素人目にも彼女のレベルの高さはわかりました。こちらがイタリアン・フェッテ(画像はDANCE FACTORYさん) 残念ながら2幕のみ出演するダンサーたちはエンディングでは舞台にあがりません。凛としたパルトとキュートなキューピット役を演じたサラ・レーン、ジャンプと技の高さで将来を予感させるジプシー役のジョセフ・フィリプスは2幕で見納めです。 「ドン・キホーテ」はダンサーだけでなく、観ているこちらまで明るく輝ける作品です。見納めのこの日は本当に素晴らしい舞台で、チロッと涙がでました。
2008.06.21
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昔から、食べ物はあまり冒険しない方です。日本でもランチにはだいたい決まったイタリアンに行き、決まったランチセットを食べていました。そのほとんどがボンゴレ。大好きなんです。 あまりパスタが好きではない・・という母が、小さいときからご馳走というと連れて行ってくれたお店があります。実家近くの駅前にあって3階建てのイタリアン。店内は船内をイメージしたつくりで、1階が厨房、2階の小窓は船のように丸くなっており、地下では椅子が樽になっていました。碇やロープなどもありました。残念ながら今は違うお店です。 そこに行くといつも母はボンゴレを注文しました。和風メインの我家の食卓では考えられないお洒落な洋食でした。その思い出からか、ボンゴレが大好きで、メニューにあれば大抵は頼みます。 先週、2日続けて同じお店でボンゴレを食べました。1度目はABT友の会の皆さんとプリフィクスディナーを、翌土曜日は旦那さんと。さすがに週末はお得なセットが無いため、お高いのですが、量もてんこ盛り。トマトソース好きな旦那さんが食べたペスカトーレも、マンハッタンで食べた中で1番美味しかったそうです。ご馳走様でした。■Arte Cafe 106 W 73rd St,New York, NY 10023
2008.06.20
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今日はなかなか忙しい1日でした。月曜日にフリーの仕事の打ち合わせに行ったとき、先方がどうも気に入ってくれたようで、追加の仕事をいただきました。お昼過ぎまでテンポよくその仕事にかかり→友人の個展を見に行き→友人に日本語を教え→友人と食事に行きそのままミュージカル・・。さすがに声のかかっていたルーフトップでの1杯に行くには体がもたなかった・・(5年前なら確実に飲みに行く体力はあったなぁ・・)。 写真は日本語を教えたときの先週のブライアントパーク。今週から始まった2008 HBO Bryant Park Summer Film Festivalに備えて芝が整備された直後の一枚です。毎週月曜日にブライアントパークに巨大スクリーンが登場し、映画が上映されます。今年はジェームズボンドに始まり、ラストはスーパーマン。この芝生の上でみんな陽が暮れたら映画を鑑賞します。 いつも以上に芝生の緑が輝いていて眩しかったです。周りのロープも外され、芝生も開放されたのですが、アメリカ人といえどもみんな初めの一歩は抵抗があるよう・・。と、1人のお嬢さんが裸足でトトトッと中央に行き、気持ち良さそうに寝転がって読書開始。広い芝生を独り占め状態が30分は続きました。 ブライアントパークでは映画以外にもヨガ教室や早朝コンサート(今週はBoyz II Menで、とても良かった・・と友達が教えてくれました)、ペタンクやニッティング教室なども開催されています。最近はこの日本語の時間がジャズコンサートの時間と必ずぶつかり、ジャズを聴きながらのお勉強・・・なんとも贅沢なことでございます。
2008.06.19
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友達と3人でランチをしてきました。当初、クィーンズにあるポーランド料理を食べ行く予定が、お目当てのビュッフェを今日はやっていないことが発覚し、マンハッタンに集合。NYCの中でもさらに人種や文化の多様性なクィーンズに住んでいる友人のリクエストは「クィーンズであんまり食べられない料理」。ならば・・ロシア料理などいかがでしょう・・とPetrossian Cafeに行ってきました。"toasted blini layered with our specialty smoked salmon, sturgeon, eel, tomato, lettuce with honey-mustard dressing" 実はいつも友達の食べるPetrossian Clubが美味しそうだなぁ・・と眺めているばかりでした。今日は私も1つをガッツリ戴こうと初めて注文してみました。ほのかに甘いブリー二にたっぷりのスモークサーモンやチョウザメ・うなぎなどのお魚、チキン、最近サルモネラ菌騒動で食べることを控えていたトマト(ツル付きやNYのモノは大丈夫とお達しは出ています)などが贅沢に挟まっている1品。NYに遊びにきた友達が「アメリカ人生で1番美味しい」で賞の称号を授けただけはあります。本当に美味しい。 実は注文してから、友達が折り紙を用意。「色にこだわりあり」とピンク・オレンジを一枚ずつくれて、見よう見まねで折り始めました。なにしろブキッチョさには自信があるので、私としてはかなり真剣に折りました。途中、Petrossian Clubを堪能し、コーヒーを飲みながら折り紙再開。隣にいたアメリカ人も興味津々で見ていました。日本人の私だって、複雑に折っていく先には何が待ち構えているかワクワク。 できあがりは・・セクシーなパクパクちゃん。 こんな風に3Dに口が動きます。しかも唇もちゃんと上が切れていて妙にリアル。お喋りの合間にパクパク。デザートパクパクしながらパクパク。ロシアンカフェでパクパク。 昨日、タイムズスクエアの構内で折り紙でバラを折って売っているアメリカ人を見かけたので、次はこのパクパクも商品化できるだろうか・・。考案した友達のお母様の空間能力、凄いです。ポイントは真っ赤や真っ青の色を選び、唇を厚めに折るとよりセクシーになります。1つ、チップと共に差し上げてきました。話が盛り上がってしまい、4時間も長居してしまったので、ほんの罪滅ぼしです。友達2人とも折り紙から地球温暖化まで話題の引き出しをいくつも持っているので、つい話しに夢中になってしまいます。ありがとう。
2008.06.18
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そのPLAYBILLで相性が良くなってきた・・というMichele WilesとDavid Hallbergペアの演じる"Don Quixote"を先週金曜日に観てまいりました。友の会メンバー会員番号1番さんと2番さんのお2人にとってはこの数年ソリストの時代から、母のように見守っていたホールバーグの初「ドンキ」とあって、食事中からソワソワ。ワイルズをちゃんと持ち上げられるかしら、失敗しないかしら・・と。私にとっても初ABTがこのペアのSylviaだったので思い出深いです。たぶん、PLAYBILLで「緊張して固くなっていた・・」と書かれた"Swan Lake"の次の作品がこの"Sylvia"だったと思います。三人三様の思いを秘めて(?)、幕があがりました。背の高いゴメス演じるエスパーダはキザで素敵でした。女性ダンサーだけでなく、マントも意のままに操っていました。Don Quixote Vitali KrauchenkaSancho Panza Arron ScottKitri Michele WilesBasilio David HallbergMercedes Veronika PartEspada Marcelo GomesFlower Girls Maria Reccetto / Simone MessmerGypsy Couple Sarawanee Tanatanit / Sacha RadetskyQueen of the Dryads Kristi BooneAmour Renata Pavam この日は今までのABT鑑賞で1番豪華な席だったのではないかと思います。3人共、奮発しました。正面3階(Grand Tier)の最前列。もう舞台は目の前。いつもはサイドのボックス席で観ているので、全体を見渡せる贅沢を味わいました。今日はドン・キホーテが突撃する風車の全容も明らかに・・(笑)。 1幕目、登場のシーンではエスパーダ役の3人目のプリンシパルダンサー、ゴメスへの拍手が大きかったのはショウガナイかな。それでもホールバーグとワイルズの優雅でダイナミックな動きは目をみはるものがありました。闘牛士たちを前にして踊るワイズのピルエット(?)は実に堂々としていて、そして楽しんで踊っているのがよくわかります。片手でリフトするシーンでは、ホールバーグが両手で持ちあけていましたが、それはイタシカタナイ・・。 シリアス系で「王子」とあだ名が付くホールバーグがこのコメディをどう演じていくかも気になりましたが、根が陽気な人なんでしょうね、お調子ものの感じがちゃんと出ていました。ガラの出待ちで寒い中、外まで出てファンサービスをしているあの姿を見てから、この人は絶対に良い人だ・・と信じています。 2幕目、まさかもう一度観れると思わなかったラディツキーのジプシーの踊り。エスパーダ役ではどうしてもマントに遊ばれている感がぬぐえないのですが、このジプシー役は実にノビノビと踊っています。ちょっとテンポをずらして膝を叩くところや踊りだしのエビぞりになってジャンプをするところなど・・良いですね。 主役の2人を観ながら、ゴメスやラディツキーを観るのに一生懸命で、友達2人とは明らかにオペラグラスを覗くタイミングがずれていました。10年後、15年後が楽しみな2人。人生初「ブラボー」と叫んでいました。 正面の席から舞台を見渡すと、皆が細かいところまで演技をしているのがわかります。特にお金持ちのガマーシュのコミカルなこと。月曜日と同じAlexei Agoudineでしたが、本当に巧い。 堂々と踊っていた2人もいよいよ、ラスト3幕目の結婚式のシーンです。この頃にはもうグイグイ引き込まれておりました。圧巻はワイルズのグランフェッテ。ここはそれぞれ持ち味を出せるところですが、若さ溢れるワイルズは途中で3回転(速過ぎてわからなかったのですが・・もしかして4回転?)を混ぜながらクルクル踊っていました。もう笑顔が輝いていて、こちらまで嬉しくなりました。どうしても背が高いのでジャンプや回転よりも、バランスをきれいに魅せるホールバーグも負けじと回転していました。 ところどころワイルズがホールバーグに体をあずけるシーン(フィッシュダイブやリフト、走って飛び込むところなど)では、お互いがアイコンタクトをとる姿をオペラグラスで見ることができました。良いペアではないですか。ぜひぜひ、演技力ももっとつけて(ノリがちょっとシットコムのような感じだったので・・)ABTを代表するペアになっていって欲しいし、なれると思います。カーテンコールで手が痛くなるくらい拍手を送っていると、「"Sylvia"のときはカーテンコールが無かったのが嘘みたい・・」と友達2人も感動していました。私はそんなファンである友達を見てまた感動しました。こうしてスターは育てられていくんですね。
2008.06.17
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早いもので6月も中旬。あんなに楽しみにしていた今期のABTのシーズンも半分が終わって残り4週間。演目にもよりますが、夜の公演は8時から始まり、10時半~11時頃に終わります。コロンバスサークルまで地下鉄で1駅、その日のバレエ公演の余韻に浸りながら歩きます。リンカンセンターを出ると生ぬるい風が吹いて、ちょっと感傷感を煽るんですよねぇ。良い舞台だったなぁ、もうあの舞台は観ることはできないんだなぁ、そして形に残らないから記憶に残すんだなぁ・・と。だから少しでも忘れる前に、こうしてブログに残そうと書いているのかもしれません。バレエに限らず、全てが2度と同じことが起きない1度きりのことですもんね。 コロンバスサークルから乗る地下鉄の中では、当日配布されたパンフレット(PLAYBILL)のページを開いて余韻にまた浸ります。あぁ、あの役はあのダンサーだったんだ・・と確認しながら。 今、配布されるこのPLAYBILLのトップ記事が"Partners"。舞台上では惚れあったり、裏切ったりする恋人役のダンサーたちの"Partnering"についてです。観ている私などは「実生活でも恋人(夫婦)だから相性パッチリよね」とか「やっぱり○○と組んで欲しいなぁ」とか「・・・リフトしていたとき△△が潰れそうだったよ」とか勝手に思うわけです。本当に勝手に物申しております(笑)。 この記事によると(*以下、言い換えや要約、意訳をしていますが、全て"Partners"by David Lymanより引用)中南米のバレエスクールでは10歳前からこの"Partnering"のレッスンがあるそうです。バレエスクールでは男性より女性の数が圧倒的に多いので、小さいときからありとあらゆる女性たちとパートナーを組んで、体つきや重心の位置の違い、どこを持つと踊りやすいか・・などを学び、やがて舞台上でどんな相手とも組めるそうになるそうです。 実際、客席で隣に座った方と話しをしても、女性ダンサーを美しく見せるダンサーとしてホセ・カレーニョ(キューバ)やマルセロ・ゴメス(ブラジル)の名前をよく耳にします。彼らの技や表現力ももちろん素晴らしいのですが、相手の女性に合わせて踊り、そして女性を大きく美しく見せることができます。見ている方も彼らと組む女性ダンサーは安心して体をあずけている気がします。それが安定感なのかもしれません。 現ABTのArtistic Directorを務めるマッケンジーも現役時によくペアを組んだ3人のダンサー(1人はガラで"Judgement of Paris"で踊ったMartine Van Hamel)を挙げ、「1人は空気、1人は水、そしてもう1人は風のような存在で、それぞれが違う(個性/持ち味を発揮する)。だから相手によって良い相性を築く方法を見つけなくてはならない・・」というようなことをコメントしています。素晴らしい舞台を観たあとに眺めるコロンブス像。NYの夜に真っ白に聳えていてきれいです。 さて、女性ダンサーとの相性も抜群・・と人気のあるゴメスもステージに立ったらバレリーナを魅せることに徹するそうです。彼にとって「バレリーナは観客にとって1番大切だから」と。そういう思いがあって女性を魅せるためには、パートナー同士の"Mind set"(肉体的でなく精神的な柔軟性)が必要だとマッケンジーは言います。 そして、きっと彼にとって1番新しいパートナーがディヴィッド・ホールバーグとミシェル・ワイルズ。彼らはパートナーを組んで今年で3年目。私が始めてABTを観た演目がその頃の"Sylvia"でした。アメリカのバレエスクールではこの"Partnering"のレッスンが主流でないため、ミシェルも最初は戸惑ったことが書かれています。最初組んだ「スワンレイク」ではお互いが固く、戸惑いがあったそうです。その後、ゴメスと組んだときにとても自然に流れるように踊れ(踊らされ)、楽しかったそうです。踊る前にゴメスが「恋に落ちているふりをするんだ」と言われ、ノリノリになったそうな。 それをきっかけにミシェルはディヴィッドとの関係も彼を知るようになり、少しずつ築きあげていったそうです。さて、先週観た"Don Quixote"で、まだ書いていない公演が2回あります。来期でABTを退団すると発表したニーナとアンヘル、そしてこのディヴィッドとミシェルのペア。今週、ゆっくり書こうと思っていますので、お付き合いお願いします。
2008.06.16
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今日は父の日ですね。昨晩、家に戻ってから両父に電話をいれました。両父共、家に電話して真っ先に出ても「ちょっと待ってて~」と慌てて母に電話を代わります。娘と父はそんなもんなかぁ・・と思っていましたが、旦那さんと義父もそのようなので、どこの家庭も似たようなものなのかしら。 私にとっての父は祖母同様、只管怖い存在でした。今でこそ少しは砕けた口調になりましたが、基本は敬語。父と電話を切ってから友達に「今、誰と話をしていたの?」とよく聞かれました。というわけで、父に感謝の意を電話で伝えるというのは、母以上に気恥ずかしいものがあるのですが、アメリカにきてからは毎年かけるようにしています。今年の父のコメント「おぉ、ひまわりか。元気か?(母が「今日は父の日で電話してきたのよ」と叫ぶ声が聞こえる)あぁ、父の日ね、それで?」。それで?と言われましても・・(笑)。 私には受け継がれていない父の才能の1つにデザイン・絵画があります。たぶん絵を描いていた祖父の血を受け継いでいるのでしょう。子どもの頃の記憶にいつも絵を描いている祖父と店番をしていた思い出があります。掛け軸に墨で下絵を描き、そこに色をさしていきます。松や鍾馗(しょうき)様の絵がほとんどでしたが、松のゴツゴツした枝やツンツンした葉、鍾馗様の鬚の1本1本がとても細かくて、どんどん完成していく様子が面白かったです。観て来たばかりの浮世絵のような感じでした。手前にある手や道具の細かさと遠くにある極端な遠近法なども・・・。詳しくないので、入り口にある歌川派一門の図は大変役立ちました。見た瞬間、「歌川広重って2人いたのぉ!?」と。 昨日、ブルックリン美術館で© MURAKAMIを観たあと、1階で今日まで開催中のUtagawa: Masters of the Japanese Print, 1770-1900(歌川派展)を観てきました。展示されていた浮世絵は版画がメインでしたが、肉筆画のような細かさと色の美しさに目を見張りました。 辛うじて歌川広重の名を知っているくらいでしたが、初代歌川豊春の絵からして遠近法が取り入れられていて驚きました。歌舞伎座の絵など細かい、細かい。2代目は「風景の豊広、役者絵の豊国」と呼ばれたらしく、「東海道五十三次」で有名な歌川広重は豊国(入り口の看板絵)に弟子入りしたかったのですが、門弟が多すぎて豊広の門下生になったそうです。3代目になると遠景にも色をさし、全体的にカラフルになってきました。地平線沿いに見える陽などdogwoodの花のようにサーモンピンクというかオレンジのきれいな色です。4代目になると、絵本の世界で、絵そのものが力強くなってきます。 江戸後期から明治になると、作風も変わって来ます。歌川派の系図でごんぎつねのような可愛い動物を描いている月岡芳年は、その一方で「無残絵」と呼ばれる作品や「武者絵」という歴史の一幕を表現した作品もありました。切腹する様子を生々しく表現した作品のそばには、鞍馬天狗に剣術を教わる義経の作品があったり。 ベタッとした一次元の村上作品のコンテンポラリー作品を観たあとに、躍動感溢れる遠近法を捉えた浮世絵を観る・・なんとも不思議な組み合わせでしたが、どこかつながっているとも感じました。知り合いに浮世絵好きなアメリカ人がいるのですが、「浮世絵は肉筆もあるけど版画だよ」といくら言っても信じてもらえません。挙句、浮世絵って肉筆だっけ?などと思い始めていました。ちゃんと見当をつけた版木も展示してあったので、次会ったときには自信もって訂正しちゃおう。
2008.06.15
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土曜日にしては珍しく早起きし、2人で黙々と仕事してから出かけました。今日は美術館に寄ってからバレエ・・という盛り沢山な日(私にとって?)なので、朝から時間を有効に使えて気分も良いです。 プラチナの河童ちゃんことOval Buddhaを初めとする© MURAKAMIがブルックリン美術館で7/13まで開催されているので行ってまいりました。 1991年からの回顧展で、入口には"Mr. DOB"のバルーンや「とんがり君と四天王」の彫刻がありました。「とんがり君と四天王」はもともとアメリカの病院に設置する予定で造られたものでした。アンテナの伸びたとんがり君の下にはカエル、さらにそれを蓮が支えています。そのまわりを四天王がいて、私が気に入った腕を組んで瞑想している彫刻(写真;中段右端)は「じごっ君」というらしい(参照)。私にはこれだけでアニメの世界にようこそ~の気分でした。展示会場は撮影禁止だったため、入り口とグッズを売っているコーナーです。ぬいぐるみが売れていました。 中に入るとウェイトレスのフィギュア(コラコラ、スカートの中を覗かないっ!)がお出迎え。どうもこれは村上氏が世界(・・というかアメリカ?)に名を馳せるきっかけになった"Miss Ko2"(Kokoと読ませるらしい)だと思います。2003年にサザビーズで50万ドル(当時約5800万円)で老夫婦が落札した作品。その向こうには、ぼかし入れたくなるくらいハッキリ表現されている"SMP ko2"(動画)Second Mission Project ko2がありました。初代ウェイトレスの"Koko"を戦闘機化(飛行機がモチーフ)したもので、完成まで10年を有したそうです。この辺りでちょっとクラクラしてきたかな。 もちろん、先日約16億円で落札されて話題になった"My Lonesome Cowboy"や"HIROPON"(こちらの動画は最初は"Ko2"を紹介しています)もありましたが、ファンタジーを求める私にはグロテスク過ぎて苦笑い。隣にいたアメリカ人のカップルも彼の方が「だめだぁ」といって次の作品に歩いていくのを彼女が「ごめん、でももう少し見せて」と頼んでいました。 フィギュア作品で未知の世界でお腹いっぱいになった私は、後はお花がいっぱいの作品や"kaikai kiki"を平和に眺めました。この1次元の絵画作品は好きで、壁紙も1面お花や目になっていて面白かったです。銀色をバックにカイカイの絵があって、その色使いがやはり日本画だなぁ・・と思ってみていました。美術館の入口にあった風船DOB君はその時々の空間に従って形を変えるそうで、風船になったり溶けたり・・。ちなみに名前はドボチテドボチテオシャマンべの頭文字をとったそうです。ふ~ん。 展示会場内にはヴィトンのショップもありました。個人的には"Supernova"という7面ほどに渡る絵画が印象に残りました。いくつものキノコには目がたくさん付いていて、真ん中に大きなキノコが1本聳え立っています。長崎・広島の原爆のキノコ雲の意味を込められた作品でもありました。 入り口ではボーイさんたちが忙しそうにテーブルの準備をしていました。これから何かパーティーがあるのでしょうか、DJも機材の準備をしていました。ブルックリン美術館では第1土曜日がTarget First Saturdaysといって、夕方5時~11時まで無料のイベントを開催しています。ダンスパーティーに参加した友人は、場所柄お洒落して踊る黒人のファミリーがとっても格好よかったと言っていました。
2008.06.14
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今週水曜日のお昼にバレエ"Don Quixote"を観て参りました。当初は1人で観にいく予定でしたが、MET初のSさんがバレエに関心を少し見せてくれたので、その隙にパクッと捕まえて一緒に行くことに・・。METでABT友の会(自称)Tさんともばったり。いずれはSさんも友の会への道に・・イッヒッヒッ。衣装も舞台も色彩豊かで華やかです。Don Quixote Victor BarbeeSancho Panza Arron ScottKitri Xiomara ReyesBasilio Herman KornejoMercedes Kristi BooneEspada Sacha RadetskyFlower Girls Sarah Lane / Isabella BoylstonGypsy Couple Misty Copeland / Joseph PhillipsQueen of the Dryads Mellisa ThomasAmour Anne Milewski 今日のプリンシパルダンサーの2人は、実はゆっくり観るのは初めて。特にジャンプに定評のあるコルネホを「ドン・キホーテ」で観たい!と思っていました。舞台がスペインということもあり、このラテンペア(コルネホがアルゼンチン、レイエスがキューバ)の踊りが楽しみでした。ラディツキーのエスパーダは足先まで伸びて素敵でした。ナルシストエスパーダとして踊り終わった後に髪を撫で付ける・・など演技が細かい!さすが俳優さんです。 月曜日はジリアン・マーフィーがもっていきましたが、この日はコルネホがお客さんを魅了し、さらっていきました。1幕目、コルネホが高いジャンプをして登場しただけで、どよめきが起きたんですよ!そのくらい高さといい、柔軟性といい最高でした。危なげなくて、華麗にそして完璧に決めていくコルネホはすごいダンサーです。今までアンヘルのお姉ちゃんの旦那さんという覚え方をしていましたが・・大変失礼いたしました。 着地をするときも、着地点に吸い込まれるように最後にグッと延びて止まります。その技の華麗さと、マイムでのラテン系の陽気さは、水曜お昼のオバチャマたちのハートを鷲づかみしましたね。ラテン系ペアの「ドン・キホーテ」は陽気で元気いっぱいの演目でした。レイエスも町娘っぽくおきゃんな感じが出ていて愛らしかったです。 キトリ役のレイエスはほとんど初めて見たのですが、小さくて華奢だからこそ、ジャンプや回転の1つ1つがコマのようでした。へレーラほどhotではないのですが、ヒマワリの花のように舞台を明るくします。3幕目のバランスのシーンは一瞬だったので、昨年降板したのが足の怪我だったのかなぁ・・なんて思いながら観ていました(月曜のジリアン・マーフィーは拍手をもらうほど2回とも長くバランスをとっていました)。 見せ場のグラン・パ・ド・ドゥでは扇子を、頭上で(!)開いたり閉じたりしながら舞っていました。この演目のお客さんにとって良く、ダンサー泣かせなのは、3幕目の最後の最後でこの大見せ場をした直後に幕が降りること。もちろん、大興奮のうちにこの日の演目は終わりました。コルネホ最高です。
2008.06.13
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