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最後の抗がん剤治療が終わって、1年3か月が過ぎました。
私が診断されたのは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)でした。
悪性リンパ腫の中では比較的多いタイプで、進行が早い一方、治療によって寛解が期待できる病気だと説明を受けました。
私の場合は、胸髄の周囲に腫瘍ができていたため、下半身の麻痺という症状が出ていました。
治療として受けたのは、PolaR-CHP療法です。
抗体薬、抗がん剤、ステロイドなどを組み合わせた化学療法で、入院しながら一定の間隔で点滴を受ける治療でした。
がんそのものに対する治療と並行して、下半身麻痺に対するリハビリも始まりました。
そして、2025年3月13日、DLBCLは完全寛解となりました。
完全寛解という言葉は、本当にありがたい言葉です。
けれども、治療が終わったからといって、すべてが元通りになるわけではありません。
下肢の麻痺は残っています。
排泄障害もあり、排尿や排便の管理には今も日々悩まされています。
それでも、訪問リハビリや通所リハビリを続けながら、なんとか前向きに生活を立て直しているところです。
そんな日常の中で、最近ふと気になっていることがあります。
それは、体毛の変化です。
抗がん剤治療中には、頭髪だけでなく、眉、髭、鼻毛、脇毛など、身体の毛がほとんど抜けていたように思います。
治療が終わってから、少しずつ毛は戻ってきました。
今では、頭髪も眉も髭も鼻毛も、脇毛も、かなり元に戻っているように感じます。
ただ、よく見ると、治療前とは少し違います。
腕や足、胸などに、以前はなかったような極端に長い体毛が生えています。
一本だけ、ひょろっと長く伸びている毛。
周囲の毛とは明らかに長さが違う毛。
そうした毛が、身体のあちこちに見られるようになりました。

頭髪も、全体としては戻ってきたものの、治療前に比べると頭頂部が薄くなったように感じます。
一方で、体毛で以前より多くなったようにも感じる部分もあります。
つまり、毛が単純に「元に戻った」というよりも、部位によって戻り方が違う、以前とは少し違う身体になっている、という感覚です。
医療情報を調べてみると、抗がん剤治療後の毛の変化は、決して珍しいものではないようです。
抗がん剤は、がん細胞のように分裂の速い細胞に作用しますが、毛を作る細胞も影響を受けやすいため、脱毛が起こります。
治療後、多くの場合は毛が再び生えてきますが、その際に、色、太さ、質感、くせ、密度などが以前と変わることがあると説明されています。
医学的には、毛を作る毛包が治療の影響を受け、再び働き始める過程で、毛の生え方や性質が一時的に変わることがあるようです。
そう考えると、今感じている体毛の変化も、治療後の身体の回復過程のひとつなのかもしれません。
もちろん、急激な変化や皮膚の異常、ホルモンの異常を思わせるような症状があれば、主治医の先生に相談する必要があると思います。
ただ、今のところは、治療を乗り越えた身体が、少し違う形で日常に戻ってきているのだと受け止めています。
大きな病気を経験すると、身体の小さな変化にも敏感になります。
体毛の変化など、命に関わる問題ではないのかもしれません。
下肢の麻痺や排泄障害に比べれば、ほんの些細なことなのかもしれません。
それでも、毎日自分の身体と向き合っていると、こうした変化がふと気になるのです。
以前とまったく同じ身体には戻らない。
それは、リハビリを続ける中でも、日常生活の中でも、何度も感じてきたことです。
けれども、変化に気づけるということは、それだけ日常を取り戻してきたということでもあります。
抗がん剤治療で一度抜け落ちた毛が、また生えてきた。
その生え方が少し変わっていても、それはこの身体が治療を越えて、再び動き始めている証のようにも思えます。
体毛の変化。
小さなことですが、私にとっては、寛解後の身体と向き合う中でのひとつの気づきです。
これからも、こうした小さな変化を受け止めながら、今の身体と折り合いをつけて、自分のペースで日々を重ねていきたいと思います。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の治療経過や、抗がん剤治療中・完全寛解後の記録をまとめています。