旨いお酒をもとめてあちらこちら日記

旨いお酒をもとめてあちらこちら日記

PR

×

Freepage List

April 9, 2012
XML
ワイナリー訪問の3日目(3月21日)

午前中に訪れたのは
テルメンレギーオン地区のタッテンドルフ(Tattendorf)にある

 ヴィンツァーホフ・ランダウアー・ギスペルグ(Landauer-Gisperg)

ウィーンからも約30キロくらいと、それほど遠くないところにあります。


先ずは畑の見学です。
この辺りのブドウ畑はほとんど平地です。
植えられているのはツヴァイゲルト、St.レントなどの赤ワイン用品種がメイン。


ワイナリーではホルンダー(Holunder=ニワトコ)の畑も持っています。
(ブドウ畑17ha、ホルンダー畑7ha、その他の果実畑2ha)
この辺りはホルンダーの産地でもあり、清涼飲料水のファン〇・ピンクには、この地域のホルンダーも使われているのだとか。
Landauer-Gisperg
         ホルンダーの木

ブドウ栽培はオーガニックですが、一部ビオディナミも試行しているもようで、ワイナリーのセラーには調剤を入れる箱がありました。
Landauer-Gisperg


地下にある樽の貯蔵庫です。
スペースがないので、とのことで高く積み上げています。
DSC_0082.jpg

このワイナリーではアンホラ(素焼きの甕)による醸造も行っています。
Landauer-Gisperg
     これはセラーの中にあったもの  

Landauer-Gisperg
そして、ワイナリー入口(売店の入り口)のすぐ横の地面には土の中にアンフォラを埋めています。
その中には昨年収獲したブドウが入っています。
Landauer-Gisperg


Landauer-Gisperg
画像でも分かるように、この場所は太陽光が当たる場所です。
一応フタの上にフェルト状のスペーサーを入れてありますが、その上は木の板で無造作に覆っているだけ。
本当にこんな場所で大丈夫なのかな?
フタを開けて中を見せていただいたついでに中のブドウの実を食べさせてもらいました。(すかさずお願いしました!)
黒い果実系の香りがあり、柔らかくなった実を口に入れるとアルコールのニュアンスがあります。味わいも黒果実系でしょうか?

一緒に行ったワイナリーの醸造S氏に『どうですか』と聞いてみたところ、
『すごく健全な状態です』とのこと。
確かに酸化したような感じもバクテリアなどに汚染された感じも皆無で、純粋な黒い果実の感じがあったように思います。


ワイナリー併設の売店(今回のワイナリー訪問で唯一ショップらしい感じのところでした)
でワインの試飲です。

このワイナリーでは赤ワインの品種別に3つのレンジがあり、
順に『クラッシッシュKlassisch』『セレクションSelektion』『ベスト・オブ・セリエBest of serie』となっています。
メインとなる品種は『ツヴァイゲルト』『St.ラウレント』『ピノ・ノワール』で、その他にキュヴェ(ブレンド)があります。

低価格な『Klassisch』から素晴らしいバランス感があり隙のない造りと言えます。
ちなみにツヴァイゲルトのKlassischは僅か5.7ユーロです。
これには一緒に行ったワイナリーの方たちも『この価格でこの味わい』と驚いていました。

この赤ワインの3つレンジの違いは、ステンレスタンク熟成か樽熟成か、さらに樽熟成の期間などにより分けられているようですが、それぞれの品種の違いとレンジの違いにより求められるワインの理想像はおのずと異なるはずだと思います。
しかし、試飲を進めるにしたがって、このワイナリーのワインは、その理想像に近いワインを無理なく表現しているよう思えてきました。

例えば『樽熟成していないツヴァイはこんな感じだといいな』『樽熟成期間の長いピノはこんな感じがうれしい』といったストライクゾーンの『ツボ』を外さない感じと言えばよいでしょうか?

試飲に出されるどのワインも(白も赤も)完璧なバランスを持っています。

    この人は一種の天才だと思います。

Landauer-Gisperg

醸造はどこかで学んだ訳でもなく自己流で身に付けたということですが、畑や醸造所の中では細かな『カイゼン』の後が垣間見えます。
小さなステンレスタンクを微妙に傾けて中身を取り出しやすくしたり、画像にもあった狭いスペースを有効に活用する樽の置き方、畑ではイリゲーション(灌漑)用のパイプを通常のように地面の上に設置するとほとんどが蒸発してしまうからと、地中に設置したり。
きっともっといろいろとやっているはずです。
ワイナリー裏手にはばらした樽材が積んでありましたが、それは新しくつくったワイナリーの外壁に貼り付けるのだとか。(たぶん自分で取りつけてしまいそう)

実は、最初にセラーの地下スペースに入った時に少し衛生上問題のある香りがあり心配しましたが、ワインにはそのような問題点は皆無で、むしろ常にクリーンでエレガント味わいがありました。


そして最後にアンフォラのワイン登場。

このワインも本当にバランスの良さを感じます。
アンフォラのワインにイメージするような野性的な感じや素朴さはなくエレガントとさえ言える深みがあり、余韻が柔らかに長く続きます。


この生産者のワインの味わいとしては、テロワールを反映させるシリアスな造りでも、醸造家の個性を前面に出すダイナミックな造りでもありません。
それぞれのブドウの性質に応じた最高のバランスを表現することを目指し、それを実現する才能を持った造り手であると思います。

なお、ワイナリーはタッテンドルフの町外れにありますが、町中ではホイリゲも経営しているようです。このような素晴らしワインが出てくるホイリゲはそれほど多くないのでは?

最後に赤ワインの中でどのブドウ品種が好きですかと質問してみると、着ているTシャツの胸の部分を指さしました。
そこには『I love Pinot Noir』と書いてありました。

ワイナリーのショップでオリジナルのTシャツを販売していて、
他には『L Love Zweigelt』『I Love St.Laurent』もあ、
一緒に行ったワイナリーの人たちは『I Love St.Laurent』を購入。
あれ、ツヴァイやピノでなくて良かったのかな?


あちらこちらは『アンホラAMPHORE2009』のワインを購入。

これが結構大きな木箱入りでスーツケースに入れるのに一苦労。
なんとか木箱を開けて中身のワインだけ持ち帰ろうとホテルの栓抜きで格闘したものの、ガッチリと止められていて開けることができませんでした。
IMG_8777.jpg
     帰国後木箱を開けている途中
IMG_8778.jpg
     やっと開けることができました・・・











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 10, 2012 12:58:22 AM
コメント(1) | コメントを書く
[2012年3月オーストリアワイナリー巡り] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Profile

あちらこちら旨いお酒

あちらこちら旨いお酒

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

・September , 2026
・August , 2026
・July , 2026
・June , 2026
・May , 2026

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: