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「大曲の花火」は、秋田県大仙市で8月最終土曜日に開催される全国花火競技大会です。
茨城県土浦の競技大会とともに、優勝者には内閣総理大臣賞が授与される、日本最高峰の権威のある花火大会です。
今年の花火大会は開催に向けて、自然災害という脅威にさらされました。
そして開催日の前日、8月25日午前、同じく大雨で増水し、観覧席・打ち上げ場所が冠水。
その様子は全国ネットのテレビのニュースでも取り上げられるほどの大きな話題となりました。
また、雄物川流域では2度とも河川が氾濫した地域があり洪水の被害も出ています。
普通の花火大会であれば、前日に観覧席・打ち上げ場所が冠水した時点で中止や延期の判断がされるような状況だったと思います。
しかし、大曲の花火は普通ではないことをある程度承知していたので、今回も前日午後になって冠水した水が引き始めた時点で、「大曲の花火は開催される」と信じていました。
その時点では、開催するかどうかの最終判断は当日午前6時に発表されるとアナウンスがありました。
前日夜7時頃には、現地の知り合いから「 明日は開催します!徹夜の復旧工事です!
」とメールが届き、短いメールながら「開催されます」ではなく「 開催します!
」という言葉に関係者の強い意志を感じました。
この時点で開催を確信!
花火当日は、公式ホームページで予定通り開催されることを確認後家を出て、新幹線で盛岡まで行き、ランチや買い物などして、いつものように盛岡駅からは新幹線「こまち」で大曲入りです。
乗車した「こまち313号」は、臨時列車のため新幹線ホームではなく、在来線である田沢湖線のホームから出発。
一年に一度「大曲の花火」の時だけのレアなケースです。
到着した大曲は快晴!
雄物川の土手を超えると桟敷席が見えます。
毎年のことながら、ものすごい人の数です。
そして、困難な状況を乗り越え、無事に花火大会が開催されることへの万感の思いがこみ上げてきました。
花火会場である河川敷は、ところどころ水溜りはあるものの、前日1メートルくらいの高さまでは冠水していたとは到底信じられない状態。
これが大曲の花火の底力!
数年前も前日の雨で観覧席がぬかるんでしまったことがありましたが、数10トンの砂を撒いて足場を改善したことがあったので、きっと今回も大丈夫と信じていたので、長靴等の用意はしていませんでした。
実際長靴がなくても大丈夫でした。
雨の降るタイミングや水が引くタイミングがもう少しずれていたら、開催することは不可能だったはずなので、まさに奇跡的と言ってよいと思います。
もちろん、徹夜で復旧にあたった関係者の努力の賜物であることは間違いありません。
打ち上げ花火師さんも、設置済みの設備の点検や修復など、大変なことだったはずです。
大会関係者の皆様には感謝してもしきれません。
今回の観覧席は、桟敷席の最前列でした。
しかも目の前で10号割物が打ちあがる最高の場所。
画像は午後5時半から始まる昼花火打ち上げ前の桟敷席の様子。
先ずは17:30から昼花火の部がはじまります。
昼花火の競技は5号玉で争われます。
通常の花火の燃焼とは違い、上の画像のように色けむりのパイプを吊るした落下傘を仕込んだもの(煙竜)もあります。
上記画像の煙竜は、直径15センチの玉の中に、落下傘と5本のパイプ、それをつなぐロープを仕込んだ難易度の高いものです。
このような花火は戦国時代の「のろし」が起源だそうです。
昼花火の競技大会は大曲だけで開催されています。
そして夜花火。
最前列は想像以上にすごい迫力でした。
音も振動も、そしてなにより何も遮るものなく見ることができる素晴らしさ。
周辺の桟敷席の人たちも花火好きな方が多いらしく、花火が打ちあがっている間は集中して見ているのか驚くほど静かで、素晴らしい花火の後には拍手や歓声がわきあがります。
そして、その静かさによって花火の音が対岸の土手や背後にある山に反射して響く様子も良く聞こえます。
この日は桟敷席側に向かって風が吹いていたので、打ちあがった花火が風に流されて、まるで頭上に覆いかぶさるように広がってきます。(見上げる角度が上すぎて、途中で首が痛くなってきました)
そして、風は桟敷席に向かって吹いていたのですが、微妙にこちらには来ない向きだったので、ほとんど煙に邪魔されることなく花火を見ることができました。(煙が直撃する場所の人はクリアに花火は見れなかったかもしれません)
花火動画はこちらです
「大曲の花火」は、今年も素晴らしい花火を見せてくれました。
有難う「大曲の花火」
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