不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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11月4日午後7時~9時まで、ネットラジオのパーソナリティーをやります。


番組名は 『オールニートニッポン』


番組のテーマは、『ニートやひきこもりなど、「生きづらさ」を抱える若者に送るインターネットラジオ』であるらしいのです。


別にぼくは、若者に限って語ろうなんて思ってないんですよ。


ぼくが語ろうと思っているのは、「人間ってなんだろう?」、「生きるってなんだろう?」っていうことです。


だからすべての年代の人を対象にしたい。

ぼくが『不登校・ひきこもり・ニート』に関わるようになって、いまだにやっているのは、結局そういったテーマを追っているからなんです。

それをたまたま『不登校・ひきこもり・ニート』を通して語っているような気がします。





ぼくは、不登校であろうが、ひきこもりであろうが、ニートであろうが、人はそれぞれでいいと思っているんですよ。


自分がこれでいいと思えるような人生を歩めれば、それでいい。


でも、どんな人でも、“自分がこれでいい”なんて人生は、なかなか歩めるもんじゃない。


まず理想通りなんて行かない。


自分以外の人だって、自分の思ったように動いてくれない。


いろいろな事が思ったように行かないと思うんです。


だから人は悩んだりする。


他人から見たら下らないと思えるようなことを気に病んだりする。


思い、悩み、苦しむ。


人ってそんな生き物だと思うんです。


さてさて、ネットラジオの話しでした。





不登校やひきこもり関係の人って、へんに社会派であったり、アダルトビデオとかは、世の中に無い方がいいみたいに思っている人がいるかも知れません。


そういいながら、ちょっと観てたり、みたいと思っていたり。(笑)


アダルトビデオって、ちょっと裏の世界じゃないですか。


そこにいろいろな、オモテには出せないような人間のホンネ・本性とかがあったりするんです。


吉田さんとは、昨年のクリスマスの日に、映画関係の先輩から紹介である演劇を観に行って知り合ったんですよ。





相手もぼくが、物書きであり『不登校・ひきこもり・ニート』の映画を撮っているなんて知らないわけですよ。


演劇が終わって、時間も早いからちょっと飲みましょうってことになって、居酒屋で飲んだんです。


そのとき、吉田さんの人間観察眼というか、知的洞察力の凄い人だなってのがありましてね。


「一体ご商売は何ですか?」


なんてことになって。(笑)


その後も、ときどき会ってお話しをうかがっていたんです。


吉田さんは、いまアダルト関係のモデル事務所をやっているんですが、そこに来る女の子たちは、いわゆる『フツーの女の子』であるそうなんです。


特に不良とか、家が貧しいとか、お金が欲しいとかいうのではなく、特に美人というわけでもなく、スターになりたいでもなく、どこにでもいる学生やOLさんだったりするそうなんです。


そういった女の子が、スカウトとかじゃなくて、自分から出させて欲しいと言ってくるそうなんです。


吉田さんと以前お話しをしたときに印象に残った言葉。


「ぼくがいつも撮影に使うラブホテルがあるんですが、そのあたりには外国人で、売春をしている女性がたくさん立っているんです。

でも、その女の子たちは、お金を積んでも決してアダルトビデオに出ようとはしない。

外国人の女の子は、彼女たちからの仕送りを待っているお父さんお母さん、弟や妹がいます。

日本でアダルトビデオに出ても、決して本国にはバレないでしょうが、彼女たちは出ようとしません。

アダルトビデオというのは、裸になって、カメラマンさん、照明さん、音声さん、監督、助監督といった人の前でお尻の穴までさらけ出さないとできないことなんです。

それが外国から売春にきている女性には耐えられないと思うんです。

でも日本の女の子たちは、お金に困っているワケでもなく、親や親戚にアダルトに出ているということがバレるかも知れないのに、出たいと言ってやってくるんです。

たぶんその理由は、何か心に“空虚”なものがあるんじゃないでしょうか?」




そうなのかも知れません。


『不登校・ひきこもり・ニート』の人たちも、心に何か“空虚”さを抱えている場合もあると思うんです。


豊かな日本、豊かな現代に生きていて、でもやっぱり生きてる意味がわからない。


いまはそんな時代なのかも知れません。








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Last updated  2006年11月02日 00時05分14秒
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