不登校・ひきこもり・ニートを考える

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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年01月16日
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カテゴリ: 周辺事態
またか……


と、そう思ってしまいました。



「また『不登校・ひきこもり』の少年による親殺しが起こった」



と、思ったのです。



2008年1月9日夜、青森県八戸市のアパートで火災があり、そこから43歳の母親、15歳の次男、13歳の長女の3人がナイフで殺された遺体が発見されました。


母親の腹部は斬り裂かれ、そこに人形が詰め込まれていたという猟奇殺人でもありました。


10日に逮捕された長男は18歳。



いわゆる【多問題家族】でありました。



【多問題家族】とは、複数の問題を抱えている家族のことです。





母親と離婚した父親は、恐喝事件を起こしたり、覚せい剤に手を出したりすることもあったようです。


母親は昼間から泥酔していることも多く、長男の家庭内暴力で警察に逮捕してくれと頼んだ時は、酔ってロレツが回っていなかったそうです。


犯人の長男は、4年前といいますから、おそらく14歳のときに自宅に火をつけると騒ぎ立てこもるという事件を起こしています。

長男はその後、精神病院に入院。


長男は小学校のときに一度不登校になり、中学校でも不登校になっています。


やがてひきこもりに……


事件を起こしたときは【無職】ということですから、ニートでもあったのでしょう。


以前より殺された弟に、ナイフを突きつけることもあったようで、弟は


「いつか兄に殺される」


と、周囲の人に漏らしていたといいます。



さて、わたしがこのようなことを書いていると





と、言う人がいるかも知れません。



でもね、多いんですよ。『不登校・ひきこもり・ニート』による殺人事件は……



つまりね、不登校にせよひきこもりにせよニートにせよ、人口のほんの2~3%の少数派なんです。


そして一年間におこる少年による殺人事件はわずか100件前後である。


『不登校・ひきこもり・ニート』の少年が、他の少年と同じであるなら、『不登校・ひきこもり・ニート』による少年殺人事件は、年間2~3件であるはずなのですが、わたしがマスコミを通して認知しているだけでも、年間5~6件はある。





わたしはよく


「『不登校・ひきこもり・ニート』それ自体は、大した問題ではありません。その裏側にあるものが、本当の問題であると考えています」


と、いいます。


その裏側にあるものとは何か?


今回の事件の背景にもあったように、親の問題、家庭内暴力、虐待などなどです。


八木英次著 『反「人権」宣言」(ちくま新書刊)によると






平成9年以降全国で起きた重大少年犯罪を追跡調査した結果、その背景に家庭環境の変化あるいは家庭の崩壊があるという内容である。

意見書は家庭環境が普通に見える場合でも、実質的には機能が崩壊している事例が大半だったと指摘している。そして「普通の少年がいきなり重大な非行行動に至るという事実は確認できなかった」と結論づけている。

(中略)

表面的にはごく普通に見える家庭でも、体罰が日常化していたり、少年が親の愛情を感じられなかったりしていることが明らかになっている」




ここから読み取れるのは、凶悪犯罪を犯す少年を出す家庭というのは、一見すると“普通の家庭”と見えるかも知れませんが、その裏側に何らかの歪みや問題を抱えている可能性が大きいということです。


もちろんこれは、『不登校・ひきこもり・ニート』の家庭がすべてそうだということではありません。


しかし、家庭内の人は、問題に気がついていない場合もあるでしょう。


特にDVや虐待などは、当人たちは特に問題と思っていない場合も少なくありません。



しかしわたしが個人的に見てきただけでも、DVや虐待を受けて育った人は、当人が成人して30代後半や40代になってから、何らかの精神・神経の病気を発症することも少なくないようであり、やはり深刻な問題であると思います。


家庭内の問題は、外からは見えません。


家族もそういった問題を隠そうとする場合が多いようです。


しかし人間集団の最小単位や基本が家庭や家族にあるとすれば……


なるべくそういった問題を解決するべく努力する必要はあると思うのです。


そして、場合によっては、その家族から離れることも手段のひとつではないかと思ったりしています。







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Last updated  2008年01月16日 18時11分27秒
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